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【2024年最新】VRアニメおすすめ20選 視聴方法や対応VODも紹介

VRアニメおすすめ20選、視聴方法や対応VODも紹介

近年、テクノロジーの進化と共にエンターテインメントの世界も大きな変革を遂げています。その中でも特に注目を集めているのが「VRアニメ」です。まるでアニメの世界に自分自身が入り込んだかのような、これまでにない圧倒的な没入感を体験できるVRアニメは、新しい映像体験として多くのファンを魅了し始めています。

しかし、「VRアニメって何?」「普通の3Dアニメとどう違うの?」「視聴するには何が必要なの?」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、VRアニメの基本的な知識から、その魅力、視聴に必要な機材、具体的な視聴方法までを網羅的に解説します。さらに、2024年最新のおすすめVRアニメ20作品を厳選して紹介し、それぞれの作品が視聴できるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスやプラットフォームについても詳しくご紹介します。

この記事を読めば、VRアニメのすべてが分かり、あなたもすぐに新しいアニメ体験の世界へ飛び込めるようになるでしょう。

VRアニメとは?

VRアニメとは?

VRアニメとは、VR(Virtual Reality:仮想現実)技術を活用して制作されたアニメーション作品のことを指します。視聴者は専用のVRゴーグルを装着することで、360度全方位に広がる映像空間に没入し、まるで自分が物語の世界の中に存在しているかのような感覚で物語を体験できます。

従来のテレビや映画館のスクリーンで視聴するアニメは、あくまで「画面の向こう側」で繰り広げられる物語を客観的に鑑賞するものでした。しかし、VRアニメは視聴者自身を物語の中心に置き、主観的な視点で世界を体験させることを可能にします。

例えば、ファンタジーの世界が舞台のVRアニメであれば、目の前には壮大な城がそびえ立ち、空を見上げればドラゴンが飛んでいます。後ろを振り向けば、仲間であるキャラクターがすぐそばに立って話しかけてくるかもしれません。このように、視線を動かすだけでその方向の景色が広がり、音も360度から聞こえてくる立体音響に対応しているため、圧倒的な臨場感と没入感が生まれます

近年では、ただ映像を視聴するだけでなく、コントローラーを使って物語の選択肢を選んだり、オブジェクトに触れたりできるインタラクティブな要素を取り入れた作品も増えています。これにより、視聴者は単なる傍観者ではなく、物語に積極的に関与する「登場人物の一人」としての体験を深めることができます。

VRアニメは、アニメーションという表現手法の可能性を大きく広げ、私たちに全く新しいエンターテインメントの形を提示してくれる、まさに次世代の映像体験と言えるでしょう。

3DアニメやVR映画との違い

VRアニメとしばしば混同されがちなのが「3Dアニメ」や「VR映画」です。それぞれが持つ特性や視聴体験は大きく異なるため、その違いを理解することで、VRアニメならではの魅力をより深く知ることができます。

比較項目 VRアニメ 3Dアニメ VR映画
視聴デバイス VRゴーグル テレビ、モニター、スクリーン VRゴーグル
視点 視聴者自身が映像の「中」にいる(主観視点) 視聴者は映像の「外」から見る(客観視点) 視聴者自身が映像の「中」にいる(主観視点)
映像表現 アニメーション(作画、CGなど) アニメーション(主にCG) 実写映像
没入感 非常に高い(360度空間) 限定的(画面の枠内) 非常に高い(360度空間)
インタラクティブ性 高い傾向(視線、コントローラー操作など) 基本的になし 一部の作品であり
世界観の自由度 非常に高い(アニメならではの非現実的な表現が可能) 高い 現実世界がベースになることが多い

3Dアニメとの決定的な違いは「視点」と「没入感」です。
3Dアニメ(立体視アニメ)は、専用のメガネをかけることで映像が立体的に見え、キャラクターや物体が画面から飛び出してくるように感じられます。しかし、あくまで視聴者は「画面の外」から物語を鑑賞する客観的な立場です。映像はスクリーンの枠内に限定されており、視線を横にずらしても画面の外には何もありません。
一方、VRアニメはVRゴーグルを通して360度の空間そのものを映像として提供します。視聴者は画面の枠から解放され、物語世界の「中」に入り込みます。この「世界の内側にいる」という感覚こそが、3Dアニメでは得られないVRアニメの最大の特徴です。

VR映画との違いは「映像表現」と「世界観の自由度」にあります。
VR映画は、360度カメラで撮影された実写映像をベースにしていることが多く、現実の風景や人物をVR空間で体験することに主眼が置かれています。例えば、雄大な自然のドキュメンタリーや、アーティストのライブ映像などが代表的です。
対してVRアニメは、アニメーションという手法を用いるため、物理法則や現実に縛られない、自由で創造的な世界観を構築できます。魔法が飛び交うファンタジー世界、未来のサイバーパンク都市、キャラクターの心象風景といった、アニメならではの表現を、あたかも現実であるかのように体験できるのが大きな魅力です。実写では表現が難しい、あるいは不可能な世界に「行く」ことができるのは、VRアニメならではの特権と言えるでしょう。

このように、VRアニメは3Dアニメの立体感とVR映画の没入感を兼ね備えつつ、アニメーションという手法によって無限の表現可能性を秘めた、独自のエンターテインメント分野なのです。

VRアニメの3つの魅力

アニメの世界に入り込める圧倒的な没入感、物語の登場人物になったような体験、キャラクターを間近に感じられる

VRアニメがなぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか、その魅力は従来の映像体験とは一線を画す3つの大きな要素に集約されます。ここでは、VRアニメが提供する特別な体験価値について、さらに深く掘り下げていきましょう。

① アニメの世界に入り込める圧倒的な没入感

VRアニメ最大の魅力は、何と言っても「アニメの世界に入り込める」という圧倒的な没入感です。これは、単に映像が立体的であるとか、360度見渡せるといった技術的な側面だけから生まれるものではありません。視覚と聴覚が完全に物語の世界に支配されることで、脳が「今、自分はこの場所にいる」と錯覚するほどのリアリティを体験できます。

例えば、あなたが憧れていたアニメの街並みを想像してみてください。VRゴーグルを装着した瞬間、目の前には石畳の道が広がり、特徴的なデザインの建物が立ち並び、空には見たことのない形の飛行船が浮かんでいます。右を向けば賑やかな市場があり、左を向けば静かな路地裏が続いています。上を見上げれば、アニメで見たのと同じ色の空が無限に広がっているのです。

この体験は、テレビ画面で見ていた「背景」が、自分を取り囲む「環境」へと変化する瞬間です。キャラクターたちが会話している横を通り過ぎたり、物語の重要な舞台となった場所に実際に立ってみたりすることができます。

さらに、立体音響(スペーシャルオーディオ)技術がこの没入感を劇的に高めます。右後方でキャラクターが話せばその方向から声が聞こえ、頭上を何かが通り過ぎればその移動に合わせて音が動きます。視覚情報と聴覚情報が完璧にシンクロすることで、仮想世界の実在感が飛躍的に向上し、視聴者は完全に物語の一部と化すのです。この「世界に存在する」という感覚は、他のどのメディアでも味わうことのできない、VRアニメならではの根源的な魅力と言えるでしょう。

② 物語の登場人物になったような体験

VRアニメは、視聴者を単なる「観客」から「登場人物」の一人へと昇華させます。多くのVRアニメ作品では、視聴者の視点が主人公の視点(一人称視点)として設定されています。これにより、物語の中で起こる出来事を、まるで自分自身の身に降りかかっているかのように体験できるのです。

キャラクターがあなたに向かって話しかけてくるとき、それはスクリーン越しのセリフではなく、目の前にいる人物からの直接的な語りかけとして感じられます。キャラクターが驚いてこちらを見れば、その視線が自分に突き刺さるような感覚を覚えるでしょう。悲しいシーンでは、隣にいるキャラクターの涙を間近で見ることになり、その感情がよりダイレクトに伝わってきます。

さらに、インタラクティブな要素を持つ作品では、この「登場人物」体験はより能動的なものになります。VRコントローラーを使って、物語の重要な局面で選択肢を選んだり、特定のアイテムを手に取って操作したりすることが求められます。あなたの選択や行動が、その後の物語の展開に影響を与えることも少なくありません。

例えば、ミステリー作品で事件現場を調査する際、自分の意志で気になる場所を調べ、証拠品を手に取って詳しく観察することができます。恋愛シミュレーション的な作品であれば、キャラクターからの問いかけに対して、どの返答を選ぶかによって相手の反応が変わるかもしれません。

このように、物語の展開に自らの意志で関与していくことで、受動的にストーリーを追うだけでは得られない強い当事者意識が生まれます。それはまさに、自分がその物語の主人公、あるいは重要な登場人物の一人になったかのような、深くパーソナルな体験なのです。

③ キャラクターを間近に感じられる

アニメファンにとって、最も心を揺さぶられる魅力の一つが、憧れのキャラクターをすぐそばに感じられるという点です。これまで画面の向こう側の存在だったキャラクターが、VR空間では実寸大の存在としてあなたの目の前に現れます。

テレビやモニターでは決して感じることのできない「スケール感」は、非常に強烈な体験です。自分より背の高いキャラクターに見下ろされたり、逆に小柄なキャラクターをかがんで見つめたりすることで、そのキャラクターが持つ身体的な特徴や存在感をリアルに認識できます。キャラクターが手を伸ばせば、本当に触れられそうなほどの距離感に、思わず息をのむことでしょう。

この近さは、キャラクターの細やかな表情の変化や仕草、息遣いまでも感じ取れることを意味します。嬉しそうに微笑む口元、不安げに揺れる瞳、緊張で握りしめられた拳など、これまで気づかなかったような細部の表現が、すぐ目の前で繰り広げられます。これにより、キャラクターの感情がより深く、より鮮明に伝わってくるのです。

特に、キャラクターとのコミュニケーションに主眼を置いた作品では、この魅力が最大限に発揮されます。二人きりの空間で会話を楽しんだり、一緒にゲームをしたり、あるいはただ静かに同じ時間を過ごしたりと、まるでそのキャラクターと個人的な関係を築いているかのような感覚を味わえます。

画面という隔たりがなくなることで生まれる圧倒的な「実在感」と「親密さ」は、キャラクターへの愛着や共感を極限まで高めてくれます。これは、ファンにとって夢のような体験であり、VRアニメが提供する最もエモーショナルな価値の一つと言っても過言ではありません。

VRアニメの視聴に必要なもの

VRアニメという新しい映像体験を始めるためには、いくつかの専用機材が必要です。ここでは、VRアニメを視聴するために最低限揃えるべきものを、それぞれの役割や種類とともに詳しく解説します。

VRゴーグル

VRアニメの視聴に不可欠なのが、頭部に装着する「VRゴーグル(VRヘッドセット)」です。これがなければVRアニメを体験することはできません。VRゴーグルは、左右の目にそれぞれ少しずつ異なる映像を見せることで立体感を生み出し、内蔵されたセンサーが頭の動きを検知して、向いた方向に合わせて映像を追従させる役割を担っています。

VRゴーグルは、大きく分けて以下の3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解し、自分の環境や予算に合ったものを選ぶことが重要です。

ゴーグルの種類 特徴 メリット デメリット 代表的な製品例
スタンドアロン型 ゴーグル単体で動作。PCやゲーム機は不要。 ・手軽で場所を選ばない
・ケーブルがなく動きやすい
・セットアップが簡単
・PC接続型に比べると処理性能やグラフィック品質が若干劣る場合がある
・バッテリー駆動時間が限られる
Meta Quest シリーズ
PC接続型 高性能なPCとケーブルで接続して使用。 ・非常に高いグラフィック品質と処理性能
・ハイスペックなVR体験が可能
・対応コンテンツが豊富
・高性能なPCが別途必要(高コスト)
・ケーブルが動きの妨げになることがある
・セットアップが複雑
Valve Index, HTC VIVE シリーズ
スマホ装着型 スマートフォンをゴーグル本体にセットして使用。 ・非常に安価
・手軽にVRを試せる
・性能(画質、追従性)がスマホに大きく依存する
・コンテンツが限定的
・現在は主流ではない
(過去の製品:Gear VRなど)

現在の主流は「スタンドアロン型」です。 中でもMeta Questシリーズは、比較的手頃な価格でありながら高い性能を持ち、PCがなくても単体で高品質なVRアニメやゲームを楽しめるため、初心者から上級者まで幅広く支持されています。ケーブルレスの自由度の高さも魅力で、「VRを始めてみたい」という方に最もおすすめしやすいタイプです。

最高の画質とパフォーマンスを求めるなら「PC接続型」が選択肢となります。最新のグラフィックボードを搭載したゲーミングPCの性能を最大限に活かし、実写と見紛うほどの美麗なVR体験が可能です。ただし、ゴーグル本体に加えて高性能PCを用意する必要があるため、初期投資はかなり高額になります。

「スマホ装着型」は、数千円程度で購入できる安価なモデルが多く、VRがどのようなものかを手軽に試す「入門用」としては選択肢になり得ます。しかし、スマートフォンのスペックに性能が左右されるため、本格的なVRアニメの没入感を得るのは難しく、頭の動きへの追従が遅れて「VR酔い」を引き起こしやすいという欠点もあります。現在ではコンテンツの供給も少なくなっており、これから本格的にVRアニメを楽しみたい方にはあまり推奨されません。

VR対応デバイス(PC・スマホ・ゲーム機)

選んだVRゴーグルのタイプによって、必要となるデバイスが異なります。

  • スタンドアロン型VRゴーグルの場合
    基本的に追加のデバイスは不要です。 ゴーグル本体にプロセッサ、メモリ、ストレージが内蔵されており、Wi-Fiに接続するだけでコンテンツのダウンロードから視聴まで完結します。ただし、初期設定やアカウント管理のためにスマートフォンアプリが必要になる場合があります。また、一部のスタンドアロン型ゴーグルは、オプションのケーブルを使ってPCと接続し、PC接続型のように使用する(PCVRとして動作させる)ことも可能です。この機能を使えば、スタンドアロン型の手軽さとPC接続型の高性能コンテンツの両方を楽しめます。
  • PC接続型VRゴーグルの場合
    高性能なPCが必須となります。 VRは非常に高いグラフィック処理能力を要求するため、一般的な事務用や動画視聴用のPCではスペックが全く足りません。特に重要なのがGPU(グラフィックボード)で、VRコンテンツを快適に動作させるためには、NVIDIA GeForce RTX 3060やAMD Radeon RX 6600 XT以上の性能が推奨されることが多いです。CPUやメモリ、高速なストレージ(SSD)も重要になります。各VRゴーグルやコンテンツの公式サイトには「推奨スペック」が記載されているため、購入前に必ず確認しましょう。スペックが不足していると、映像がカクカクしたり、正常に起動しなかったりする原因となります。
  • スマホ装着型VRゴーグルの場合
    スマートフォン本体が必要です。ゴーグルのレンズを通してスマートフォンの画面を見ることになるため、画面の解像度が高い(フルHD以上、できればWQHD以上)機種であるほど、映像のきめ細かさが向上します。また、頭の動きを検知するために「ジャイロセンサー」が搭載されていることが絶対条件です。最近のミドルレンジ以上のスマートフォンであればほとんど搭載されていますが、格安モデルなどでは非搭載の場合もあるため注意が必要です。
  • ゲーム機
    家庭用ゲーム機では、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが提供する「PlayStation VR(PSVR)」および「PlayStation VR2(PSVR2)」が代表的です。これらはそれぞれPlayStation 4およびPlayStation 5に接続して使用します。視聴できるVRアニメはPlayStation Storeで配信されているものに限られますが、ゲーム機ならではの最適化された安定した動作が魅力です。

VRアニメの視聴方法

機材のセットアップ、プラットフォームの選択とアプリのインストール、VRアニメの購入またはレンタル、ダウンロードと視聴

必要な機材が揃ったら、いよいよVRアニメを視聴するステップに進みます。VRアニメを体験する方法は、主に「自宅で視聴する」方法と「VR体験施設で視聴する」方法の2つがあります。

自宅で視聴する

最も一般的で自由度の高い方法が、自宅で自分のペースで楽しむスタイルです。好きな時間に、好きなだけ、誰にも邪魔されずにVRアニメの世界に没入できます。

自宅で視聴する際の基本的な手順は以下の通りです。

  1. 機材のセットアップ
    まず、購入したVRゴーグルと関連デバイス(PCなど)を説明書に従ってセットアップします。スタンドアロン型の場合は、Wi-Fiへの接続とアカウント設定が主な作業です。PC接続型の場合は、PCに専用ソフトウェアをインストールし、ゴーグルとPCをケーブルで接続、センサー類を設置(必要な場合)するなどの手順が必要です。この初期設定が、VR体験への第一歩となります。
  2. プラットフォームの選択とアプリのインストール
    次に、VRアニメを配信しているプラットフォーム(後述するDMM VR、Meta Quest Store、Steamなど)にアクセスします。PCやスマートフォンのブラウザ、あるいはVRゴーグル内のストア機能を使って、利用したいプラットフォームのアカウントを作成し、専用のアプリをVRゴーグルやPCにインストールします。
  3. VRアニメの購入またはレンタル
    プラットフォームのストア内を探索し、視聴したいVRアニメを探します。多くの作品は「購入(買い切り)」または「レンタル(期間限定視聴)」の形式で提供されています。作品のあらすじ、対応デバイス、価格などを確認し、決済を完了させます。
  4. ダウンロードと視聴
    購入(またはレンタル)したVRアニメをデバイスにダウンロードします。ダウンロードが完了したら、いよいよVRゴーグルの出番です。周囲にぶつかるものがない安全なスペースを確保し、VRゴーグルを装着します。プラットフォームのライブラリからダウンロードした作品を選択し、再生を開始すれば、目の前に360度のアニメ世界が広がります。

自宅で視聴するメリットは、その圧倒的な自由度にあります。 深夜に一人でじっくりと物語の世界に浸ることも、休日の昼間に家族や友人とゴーグルを交代しながら楽しむことも可能です。一度購入した作品は、基本的にいつでも好きな時に再視聴できます。

一方で、デメリットとしては初期投資が必要な点が挙げられます。VRゴーグルや高性能PCの購入には数万円から数十万円の費用がかかります。また、PC接続型の場合はセットアップがやや複雑で、トラブルシューティングに知識が求められることもあります。

VR体験施設で視聴する

「まずは一度VRアニメを試してみたい」「購入前にどんなものか知りたい」「自宅に機材を置くスペースがない」という方には、VR体験施設を利用する方法がおすすめです。

全国各地にあるVRテーマパーク、アミューズメント施設内のVRコーナー、一部のネットカフェなどでは、最新かつ高性能なVR機材が設置されており、手ぶらで気軽にVR体験ができます。

VR体験施設を利用するメリットは、以下の通りです。

  • 手軽さ: 高価な機材を自分で購入・設定する必要がなく、入場料や体験料を支払うだけで気軽に始められます。
  • 高性能な環境: 施設には、家庭用としては最高クラスのPC接続型VRゴーグルや、特殊な椅子が動くアトラクション型のVRマシンなどが設置されていることが多く、最高の環境でVRを体験できます。
  • 限定コンテンツ: 施設でしか体験できないオリジナルのVRアニメや、複数人で協力して楽しむアトラクション型コンテンツが用意されている場合もあります。

一方、デメリットも存在します。

  • コスト: 体験するたびに料金が発生するため、頻繁に利用すると結果的に高額になる可能性があります。
  • 時間と場所の制約: 施設の営業時間内に、その場所まで行かなければ体験できません。また、人気のアトラクションは待ち時間が発生することもあります。
  • コンテンツの限定: 視聴できる作品は施設側が用意したものに限られ、自分で好きな作品を選ぶことはできません。

VR体験施設は、VRアニメの購入を検討している人が「お試し」として利用するのに最適です。また、自宅では味わえないような大掛かりなアトラクションを求めて、特別な体験をしに行く場所としても価値があります。

【2024年最新】VRアニメおすすめ20選

ここからは、数あるVRアニメの中から、特におすすめしたい20作品を厳選してご紹介します。ストーリー性の高いものから、キャラクターとの交流を楽しむもの、爽快なアクションを体験できるものまで、多彩なジャンルの作品を集めました。ぜひ、あなたの好みに合う一本を見つけてみてください。
(※対応プラットフォームや価格は変動する可能性があるため、公式サイトや各ストアで最新の情報をご確認ください。)

① 狼と香辛料VR

原作の雰囲気を大切にしながら、VRならではの体験を追求した作品。行商人ロレンスとなり、豊穣の神である賢狼ホロと一緒に水車小屋で不思議な一日を過ごします。ホロの仕草や表情、しっぽの動きなどが非常に精巧に作られており、キャラクターがすぐそばにいるという実在感を強く感じられます。インタラクティブな要素もあり、ホロとの穏やかな時間を心ゆくまで楽しめる、ファン必見の一作です。

  • ジャンル: コミュニケーション
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store, Steam, PlayStation Store, DMM VRなど
  • 参照: SpicyTails公式サイト

② 東京クロノス

「私たちは、なぜ、ここにいるんだろう?」閉鎖された無人の渋谷を舞台に、8人の幼馴染が繰り広げるVRミステリーアドベンチャー。プレイヤーは主人公・櫻井響介となり、この世界からの脱出を目指します。選択によって物語が分岐するマルチエンディング方式で、プレイヤーの決断が仲間たちの運命を左右します。まるで自分が物語の登場人物になったかのような深い没入感と、先の読めない緊迫したストーリーが魅力です。

  • ジャンル: VRミステリーアドベンチャー
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store, Steam
  • 参照: 「東京クロノス」公式サイト

③ ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス ビヨンドクロノス)

『東京クロノス』の制作陣が手掛けるVRインタラクティブストーリーアクション。プレイヤーは人型都市防衛兵器「マキア」のパイロット、クロエとなり、超巨大異生物「メテオラ」と戦います。VR空間での巨大ロボットの操縦体験は圧巻の一言。VRライブ、探索、戦闘、そして重大な決断が融合した、壮大なSF叙事詩です。あなたの選択が、絶望的な未来に変化をもたらします。

  • ジャンル: VRインタラクティブストーリーアクション
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store, Steam, PlayStation Store
  • 参照: 「ALTDEUS: Beyond Chronos」公式サイト

④ 攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver

士郎正宗原作のSF作品『攻殻機動隊』の世界を、360度立体映像で体験できる作品。公安9課の一員として、電脳空間で発生したテロ事件を追います。草薙素子のダイブシーンや、市街地での銃撃戦など、原作のサイバーパンクな世界観が目の前に広がる迫力は、VRならでは。物語への没入感が高い映像作品です。

  • ジャンル: VR映像
  • 対応プラットフォーム: DMM VR, Meta Quest Storeなど
  • 参照: Production I.G公式サイト

⑤ リトルウィッチアカデミア -VRホウキレース-

人気アニメ『リトルウィッチアカデミア』の世界で、主人公アッコたちと一緒にほうきに乗ってレースを繰り広げるVRゲーム。プレイヤーはルーナノヴァ魔法学校の体験入学生となり、キャラクターたちとペアを組んでレースに挑みます。風を感じながら空を自由に飛び回る爽快感は格別。魔法を使ってライバルを妨害するなど、アクション要素も楽しめます。

  • ジャンル: VRほうきレース
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store, Steam, PlayStation Store
  • 参照: 「リトルウィッチアカデミア -VRホウキレース-」公式サイト

⑥ Project LUX

『狼と香辛料』の支倉凍砂氏が手掛けるマルチエンディング形式のVRアニメ。電脳化が普及した世界を舞台に、エージェントであるプレイヤーが、芸術家の少女ルクスとのカウンセリングを通じて事件の真相に迫ります。全5つのエピソードで構成され、キャラクターの繊細な感情表現と、考察の余地を残す深いストーリーが魅力。アニメを「観る」のではなく「体験する」という感覚を強く味わえる作品です。

  • ジャンル: VRアニメーション
  • 対応プラットフォーム: Steam, DMM VRなど
  • 参照: SpicyTails公式サイト

⑦ ブルーサーマルVR-はじまりの空-

アニメ映画『ブルーサーマル』の世界をVRで体験。プレイヤーは主人公・都留たまきと共に、大学航空部のグライダーに搭乗します。エンジン音のないグライダーが風の力だけで空を滑空する、静かで美しい飛行体験ができます。眼下に広がる雄大な景色と、空を飛ぶ独特の浮遊感をリアルに感じられる作品です。

  • ジャンル: VR映像
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑧ からかい上手の高木さんVR

大人気アニメ『からかい上手の高木さん』のヒロイン・高木さんと一緒に、様々なシチュエーションを体験できるVRアニメ。原作でおなじみのからかいを、主人公・西片の視点で体験できます。すぐ目の前にいる高木さんの表情や声にドキドキさせられること間違いなし。放課後の教室や帰り道など、原作の甘酸っぱい青春を追体験できます。

  • ジャンル: VRアニメーション
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store, Steam, DMM VR
  • 参照: 「からかい上手の高木さんVR」公式サイト

⑨ GHOST IN THE SHELL:GHOST CHASER

『攻殻機動隊』をテーマにしたVRライドムービー。VR体験施設向けに制作された作品で、家庭用にも一部プラットフォームで配信されています。高速で移動するライドに乗り込み、テロリストとの激しいチェイスや銃撃戦を体験します。圧倒的なスピード感と迫力で、攻殻機動隊の世界を駆け抜けるスリルが味わえます。

  • ジャンル: VRライドムービー
  • 対応プラットフォーム: DMM VRなど
  • 参照: Production I.G公式サイト

⑩ KAIJU DECODE -first contact-

東映アニメーションと円谷プロダクションがタッグを組んだオリジナルアニメーションプロジェクト。怪獣が現れる世界で、少女と怪獣の「最初の接触」を描きます。VRならではの演出で、巨大な怪獣のスケール感や迫力を間近で体感できます。物語のプロローグにあたる作品で、今後の展開が期待されるプロジェクトです。

  • ジャンル: VRアニメーション
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store
  • 参照: 「KAIJU DECODE」公式サイト

⑪ けものフレンズVぷろじぇくと

人気コンテンツ『けものフレンズ』のキャラクターたちと触れ合えるVR作品。ジャパリパークを舞台に、サーバルやカラカルといったフレンズたちと会話したり、一緒に遊んだりすることができます。キャラクターたちが目の前で生き生きと動く姿はファンにとってたまらない体験。ほのぼのとした世界観に癒されたい方におすすめです。

  • ジャンル: コミュニケーション
  • 対応プラットフォーム: Steam, DMM VRなど
  • 参照: 「けものフレンズVぷろじぇくと」公式サイト

⑫ BEATLESS-final stage-

長谷敏司氏のSF小説が原作のアニメ『BEATLESS』の最終話部分をVRで描いた作品。人類未踏産物hIE(ヒューマノイド・インターフェイス・エレメンツ)であるレイシアの視点で、物語のクライマックスを体験します。SF的な世界観と哲学的なテーマを、VRならではの没入感で深く味わうことができます。

  • ジャンル: VR映像
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑬ Eve – “Adam by Eve: A Live in Animation”

人気アーティストEveの楽曲世界を、アニメーションとライブ映像を融合させて表現した新感覚の音楽映画。その一部がVRコンテンツとして提供されています。Eveの音楽と独自のアニメーションが一体となった幻想的な空間に没入し、これまでにない音楽体験ができます。

  • ジャンル: VR音楽映像
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store(Netflix VRアプリ内など)
  • 参照: Netflix公式サイト

⑭ 進撃の巨人展FINAL ver.VR

大人気漫画『進撃の巨人』の世界をVRで体験。展覧会用に制作されたコンテンツで、超大型巨人が壁を破壊するシーンや、立体機動装置での戦闘シーンなど、原作の絶望感と迫力をリアルに体感できます。巨人の圧倒的なスケール感と恐怖は、VRでしか味わえない強烈なインパクトがあります。

  • ジャンル: VR映像
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑮ 魔法使いの嫁 学院篇VR

ヤマザキコレ原作『魔法使いの嫁』の「学院(カレッジ)」篇をテーマにしたVR作品。プレイヤーは魔法使いの卵として、チセやエリアスと共に魔法の授業を体験します。美しく幻想的な魔法の世界に入り込み、キャラクターたちと交流できる、原作ファンにはたまらない内容です。

  • ジャンル: VR映像
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑯ ガルガンティア・オンライン・フリート

アニメ『翠星のガルガンティア』の世界観をベースにしたVRコンテンツ。プレイヤーは船団の一員となり、海を舞台にしたフリート戦を体験します。ロボット「チェインバー」に乗り込み、敵と戦うシューティング要素が楽しめます。

  • ジャンル: VRシューティング
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑰ ポプテピピックVR TIME TO POP TOGETHER

大川ぶくぶ原作の不条理ギャグ漫画『ポプテピピック』をまさかのVR化。ポプ子とピピ美と一緒に、様々なミニゲームやイベントを体験します。原作のカオスでシュールな世界観が360度空間で再現されており、予測不能な展開がプレイヤーを待ち受けます。ファンであればニヤリとする小ネタも満載です。

  • ジャンル: VR不条理体験
  • 対応プラットフォーム: Steam, DMM VR
  • 参照: 「ポプテピピックVR」公式サイト

⑱ ヘンな生きもの

生き物たちのユニークな生態を、3DCGモデルと解説で楽しく学べる教育系VRコンテンツ。巨大なダイオウイカや、奇妙な姿の深海魚などを、実寸大でじっくりと観察できます。まるでバーチャルな水族館にいるかのような体験ができ、子供から大人まで楽しめます。

  • ジャンル: 教育・エンターテインメント
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

⑲ キズナアイ The Last Live “hello, world 2022”

VTuberのパイオニアであるキズナアイの活動休止前ラストライブをVRで体験できるコンテンツ。ライブ会場の最前列にいるかのような臨場感で、彼女のパフォーマンスを堪能できます。VRならではの特別な演出もあり、ファンにとっては感動的な体験となるでしょう。

  • ジャンル: VRライブ映像
  • 対応プラットフォーム: Meta Quest Store
  • 参照: Meta Quest Store

⑳ ハッピー・ジャムジャムVR

ベネッセコーポレーションの「こどもちゃれんじ」から生まれた、しまじろうの楽曲「ハッピー・ジャムジャム」をVRで体験できるコンテンツ。しまじろうやみみりんといったキャラクターたちと一緒に、歌って踊ることができます。子供向けのVR入門として最適で、親子で楽しめる作品です。

  • ジャンル: VRダンス・知育
  • 対応プラットフォーム: DMM VR
  • 参照: DMM VR公式サイト

VRアニメが視聴できるVOD・プラットフォーム

VRアニメを視聴するためには、コンテンツを配信しているプラットフォームを利用する必要があります。ここでは、主要なVODサービスやプラットフォームを8つ紹介し、それぞれの特徴を解説します。

プラットフォーム名 主な特徴 対応デバイス 課金形態
DMM VR 日本のVRアニメ・映像作品が豊富。アイドル系コンテンツも強い。 PC, スマホ, Meta Quest レンタル/購入
Meta Quest Store Meta Questシリーズ専用。ゲームから映像まで品揃えが幅広い。 Meta Questシリーズ 購入
Steam PC VRの最大手。世界中のVRゲーム・アプリが集まる。セールが頻繁。 PC接続型VR全般, Meta Quest (Link機能) 購入
360Channel 360度動画に特化。バラエティ、音楽、ドキュメンタリーなど多彩。 PC, スマホ, 各種VRゴーグル 無料/月額/PPV
YouTube VR 無料で視聴できる360度動画が膨大。手軽にVR体験を始められる。 PC, スマホ, 各種VRゴーグル 無料/広告
PlayStation Store PSVR/PSVR2専用。ゲームが中心だがVRアニメ・映像作品もある。 PSVR, PSVR2 購入
U-NEXT 一部のVRコンテンツを配信。特にアイドル関連の映像が充実。 スマホ, 専用ゴーグル 月額(ポイント利用)
Netflix VR専用モードで仮想空間の大画面で視聴可能。一部VR専用作品も。 各種VRゴーグル 月額

DMM VR

日本のVRアニメやアイドル、グラビアなどの実写VR映像に非常に強いプラットフォームです。国内制作のVRアニメの多くがDMM VRで配信されており、VRアニメを探すならまずチェックしたいサイトの一つ。PC、スマートフォン、そしてMeta Questシリーズにも対応しており、幅広いデバイスで視聴可能です。作品はレンタルまたは購入(買い切り)形式で提供されています。
参照:DMM VR公式サイト

Meta Quest Store

Meta Questシリーズ(Quest 2, Quest 3, Quest Pro)専用の公式ストアです。ゴーグル内から直接アクセスでき、コンテンツの購入からダウンロード、プレイまでがシームレスに行える手軽さが最大の魅力です。『東京クロノス』シリーズのような人気VRアドベンチャーゲームから、フィットネスアプリ、映像作品まで、質の高いコンテンツが揃っています。
参照:Meta Quest Store公式サイト

Steam

PCゲームの巨大配信プラットフォーム「Steam」のVRコンテンツ部門です。世界中のデベロッパーが制作した膨大な数のVRゲームやアプリケーションが配信されており、PC接続型VRゴーグルを持っているなら必須のプラットフォームと言えます。頻繁に開催されるセールを利用すれば、話題の作品を安価に手に入れることも可能です。Meta QuestをPCに接続してPCVRとして使用する場合も、Steamのコンテンツをプレイできます。
参照:Steam公式サイト

360Channel

360度動画に特化した国内の配信サービスです。アニメ作品だけでなく、バラエティ番組、音楽ライブ、ドキュメンタリー、旅行映像など、多彩なジャンルの360度動画を楽しめます。無料で視聴できるチャンネルも多く、気軽にVR映像を体験したい場合に適しています。一部のコンテンツは月額見放題やペイ・パー・ビュー(PPV)形式で提供されています。
参照:360Channel公式サイト

YouTube VR

世界最大の動画共有サイトであるYouTubeのVR版です。専用アプリをVRゴーグルにインストールすることで、膨大な数の360度動画やVR180動画を無料で視聴できます。個人クリエイターが投稿したユニークな映像から、企業がプロモーション用に制作した高品質なものまで様々です。VR体験の入門として、まずYouTube VRで360度動画の世界に触れてみるのがおすすめです。
参照:YouTube VR

PlayStation Store

PlayStation VR(PSVR)およびPlayStation VR2(PSVR2)向けのコンテンツを配信しているストアです。PlayStation 4やPlayStation 5の本体から直接アクセスします。品揃えはゲームが中心ですが、『狼と香辛料VR』や『ALTDEUS: Beyond Chronos』といった人気のVRアニメ(ゲーム)も購入できます。PlayStationユーザーにとっては最も手軽で安定したプラットフォームです。
参照:PlayStation Store公式サイト

U-NEXT

映画やドラマ、アニメなどの見放題サービスとして知られるU-NEXTですが、一部VRコンテンツの配信も行っています。特に女性アイドルグループのライブ映像やオリジナルVRコンテンツが充実しているのが特徴です。月額プランに加入し、貯まったポイントを利用してVR作品を視聴する形式が主となります。
参照:U-NEXT公式サイト

Netflix

大手動画配信サービスのNetflixもVRに対応しています。専用のVRアプリを利用すると、仮想空間に設置された巨大なスクリーンで、Netflixの全コンテンツを映画館のような雰囲気で楽しむことができます。これは「VRシアターモード」と呼ばれる機能です。これに加えて、『Adam by Eve』のような一部の作品ではVR専用の映像が提供されることもあり、今後のコンテンツ拡充が期待されます。
参照:Netflix公式サイト

VRアニメの選び方

対応しているVR機器で選ぶ、好みのジャンルで選ぶ、視聴できるプラットフォームで選ぶ

多種多様なVRアニメの中から、自分にぴったりの一本を見つけるためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、後悔しないVRアニメの選び方を3つの視点からご紹介します。

対応しているVR機器で選ぶ

最も基本的かつ重要な選び方が、自分が持っている、あるいは購入予定のVR機器に対応している作品から選ぶことです。VRアニメは、どの作品もすべてのVRゴーグルで視聴できるわけではありません。

  • Meta Questシリーズを持っている場合: まずはMeta Quest Storeで配信されている作品を探すのが最も手軽です。ゴーグル単体で完結するため、PCのスペックなどを気にする必要がありません。
  • PC接続型VRゴーグルを持っている場合: SteamやDMM VR(PC版)が主な選択肢となります。特にSteamは世界中のコンテンツが集まるため、選択肢の幅が最も広いです。
  • PlayStation VRを持っている場合: PlayStation Storeで配信されている作品の中から選ぶことになります。選択肢は限られますが、ハードに最適化された快適な体験が保証されています。
  • スマートフォンで試したい場合: DMM VRや360Channel、YouTube VRなどで、スマートフォン対応のコンテンツを探しましょう。

各ストアページには、必ず「対応プラットフォーム」や「対応デバイス」が明記されています。購入ボタンを押す前に、自分の環境で確実に動作するかを必ず確認しましょう。これを怠ると、せっかく購入したのに視聴できないという事態になりかねません。

好みのジャンルで選ぶ

VRアニメと一括りに言っても、その内容は多岐にわたります。自分がどんな体験をしたいのかを考え、好みのジャンルから選ぶことで、満足度は格段に上がります。

  • 物語に深く没入したいなら「ストーリー体験型」: 『東京クロノス』や『Project LUX』のように、プレイヤーの選択が物語に影響を与えるアドベンチャー作品がおすすめです。自分が物語の登場人物になったかのような濃密な体験ができます。
  • キャラクターとの交流を楽しみたいなら「コミュニケーション型」: 『狼と香辛料VR』や『からかい上手の高木さんVR』のように、キャラクターと一対一で向き合い、会話やイベントを楽しめる作品が向いています。キャラクターの実在感を存分に味わえます。
  • スリルや爽快感を求めるなら「アクション・体験型」: 『リトルウィッチアカデミア -VRホウキレース-』のように空を飛んだり、『GHOST IN THE SHELL:GHOST CHASER』のように激しいチェイスを繰り広げたりする作品が最適です。VRならではのダイナミックな体験が魅力です。
  • 音楽やライブが好きなら「音楽・ライブ体験型」: 『キズナアイ The Last Live』や『Adam by Eve』のように、アーティストのライブを特等席で体験できる作品がおすすめです。現実のライブとは一味違った、VRならではの演出を楽しめます。

まずは自分がどんなアニメやゲームが好きかを考え、それに近いジャンルのVRアニメから試してみると、VR体験の楽しさを実感しやすいでしょう。

視聴できるプラットフォームで選ぶ

普段から利用しているサービスや、特徴的なプラットフォームから作品を探すのも一つの方法です。

  • 日本のVRアニメを幅広く見たい: DMM VRをチェックしてみましょう。国内作品のラインナップが豊富です。
  • とにかく手軽に始めたい: Meta Quest Storeは、ゴーグル内で全てが完結するため非常にスムーズです。
  • お得に購入したい: Steamのセールを狙うのが賢い選択です。ウィッシュリストに気になる作品を登録しておけば、セール開始時に通知が届きます。
  • 無料で色々試したい: YouTube VRや360Channelには無料コンテンツが多数あります。まずはここで360度動画に慣れてから、有料作品に挑戦するのも良いでしょう。

それぞれのプラットフォームには独自の強みや品揃えの傾向があります。いくつかのプラットフォームを覗いてみて、自分の興味を引く作品が多い場所をメインに利用するのがおすすめです。

VRアニメに関するよくある質問

スマホだけでもVRアニメは視聴できますか?、無料でVRアニメを視聴する方法はありますか?、VRアニメはどこで購入できますか?

VRアニメを始めるにあたって、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

スマホだけでもVRアニメは視聴できますか?

はい、スマートフォンと、スマートフォンを装着するタイプの安価なVRゴーグル(スマホVRゴーグル)があれば、一部のVRアニメや360度動画を視聴することは可能です。

YouTube VRアプリやDMM VRアプリなどをスマートフォンにインストールし、VRモードで再生した上でスマホVRゴーグルにセットすることで、簡易的なVR体験ができます。これは、VRがどのようなものかを数百円~数千円で試すことができる、最も手軽な方法です。

ただし、注意点もあります。

  • 画質や没入感の限界: 映像の品質はスマートフォンの画面解像度に依存します。また、頭の動きへの追従性(トラッキング性能)も、高性能なスタンドアロン型やPC接続型に比べると劣るため、没入感は限定的です。
  • VR酔いの可能性: トラッキングの精度が低いと、実際の頭の動きと映像の動きにズレが生じ、「VR酔い(乗り物酔いに似た症状)」を引き起こしやすくなります。
  • コンテンツの制限: 高度なインタラクションを必要とする本格的なVRゲームやVRアニメは、スマホVRでは体験できません。視聴できるのは、基本的に360度見渡せる映像コンテンツが中心となります。

結論として、「お試し」としてVRの世界に触れてみる目的であればスマホVRは有効ですが、本格的にVRアニメを楽しみたいのであれば、Meta Questシリーズのようなスタンドアロン型VRゴーグルの購入をおすすめします。

無料でVRアニメを視聴する方法はありますか?

はい、無料でVRアニメや関連コンテンツを視聴する方法はいくつか存在します。

最も代表的なのは「YouTube VR」です。YouTubeには、世界中のクリエイターや企業が制作した360度アニメーション、短編VR映画、プロモーション映像などが膨大な数アップロードされており、そのほとんどを無料で楽しむことができます。クオリティは様々ですが、中には商業作品に引けを取らない素晴らしい作品も眠っています。

また、「360Channel」のようなプラットフォームでも、多くの無料チャンネルや無料動画が公開されています。

さらに、Meta Quest StoreやSteamなどの有料プラットフォームでも、

  • 体験版(デモ版): 製品版の一部を無料でプレイできるバージョン。
  • 無料の短編作品: プラットフォームの魅力を伝えるためや、技術デモンストレーションとして無料で公開されている作品。
    などが見つかることがあります。ストア内を「無料」や「Free」で検索してみると、意外な発見があるかもしれません。

ただし、『東京クロノス』のような長編でストーリー性の高い本格的なVRアニメ作品は、そのほとんどが有料です。無料コンテンツでVR体験に慣れた後、興味を持った有料作品に挑戦するというステップが一般的です。

VRアニメはどこで購入できますか?

VRアニメは、主にデジタル配信を行っているオンラインのプラットフォーム(ストア)で購入するのが一般的です。パッケージ版(物理メディア)で販売されることは稀です。

主な購入先は、本記事の「VRアニメが視聴できるVOD・プラットフォーム」の章で紹介した通りです。改めてまとめると以下のようになります。

  • Meta Questシリーズユーザーの場合: Meta Quest Store
  • PC接続型VRユーザーの場合: SteamDMM VR
  • PlayStation VRユーザーの場合: PlayStation Store

これらのプラットフォームにアカウントを作成し、クレジットカードや各種電子マネー、プリペイドカードなどで決済することで、作品を購入できます。購入した作品は、各プラットフォームのアカウントに紐づけられたライブラリに追加され、いつでもダウンロードして視聴することが可能です。

作品によっては複数のプラットフォームで配信されている場合もあるため、セール情報や使い慣れたプラットフォームなどを考慮して購入先を選ぶと良いでしょう。

まとめ

本記事では、次世代のエンターテインメントとして注目される「VRアニメ」について、その基本から魅力、視聴方法、おすすめ作品まで、幅広く解説してきました。

VRアニメは、単なる映像鑑賞に留まりません。それは、憧れのアニメの世界に自分自身が入り込み、物語の登場人物の一人として、あるいはキャラクターをすぐそばに感じる傍観者として、これまでにない深い没入感と感動を体験できる革新的なメディアです。

視聴にはVRゴーグルという専用機材が必要ですが、かつて高価で専門的だったイメージとは異なり、現在ではMeta Questシリーズのような高性能かつ比較的手頃なスタンドアロン型VRゴーグルが登場し、誰でも気軽に始められる環境が整っています。

今回ご紹介した20作品は、多種多様なVRアニメの世界のほんの一部に過ぎません。ストーリーに涙し、キャラクターとの交流に心ときめかせ、アクションの爽快感に興奮する。そんな新しいアニメ体験が、あなたを待っています。

この記事を参考に、まずは自分が持っているデバイスで視聴できるプラットフォームを覗いてみたり、気になるジャンルの作品を探してみたりすることから始めてみてはいかがでしょうか。

さあ、VRゴーグルを手に取り、未知なる映像体験への扉を開きましょう。きっと、あなたのお気に入りの「世界」が、そこには広がっているはずです。