CREX|XR

【2024年最新】ARアプリおすすめ40選 無料で楽しめる人気アプリを紹介

ARアプリおすすめ40選、無料で楽しめる人気アプリを紹介

スマートフォンやタブレットをかざすだけで、現実世界にデジタル情報が融合するAR(拡張現実)技術。かつてはSF映画の中の未来技術でしたが、今や私たちの日常に溶け込み、ゲームやショッピング、学習など様々な場面で手軽に体験できるようになりました。

この記事では、AR技術の基本的な解説から、初心者でも楽しめる無料の人気ARアプリ、さらにはビジネスでの活用法や今後の展望まで、網羅的にご紹介します。ゲームでキャラクターと冒険したり、家具を自宅に試し置きしたり、新しいコミュニケーションを楽しんだり。あなたのスマートフォン一つで、日常がもっと楽しく、便利になるARの世界へご案内します。

ARアプリとは

ARアプリとは

ARアプリとは、「Augmented Reality(拡張現実)」の技術を活用したアプリケーションのことです。スマートフォンのカメラを通して現実の風景を映し出し、その上にCG(コンピュータグラフィックス)やテキスト、動画などのデジタル情報を重ねて表示させることで、現実世界を拡張するような体験を提供します。

まるで現実世界にキャラクターやオブジェクトが本当に存在しているかのように見せることができるため、エンターテイメントから実用的なツールまで、非常に幅広い分野で活用が進んでいます。このセクションでは、ARで具体的に何ができるのか、そして混同されがちなVR(仮想現実)との違いについて詳しく解説します。

AR(拡張現実)で何ができる?

AR技術が可能にすることは多岐にわたりますが、主に以下のような体験が挙げられます。

  1. ゲームの世界を現実世界で楽しむ
    ARの最もポピュラーな活用例がゲームです。自分の部屋や近所の公園がゲームの舞台となり、キャラクターを捕まえたり、敵と戦ったりできます。現実の風景とゲームキャラクターが融合することで、これまでにない没入感と臨場感を味わえます。例えば、公園のベンチに座っているキャラクターと一緒に写真を撮るなど、現実世界でのインタラクションが可能です。
  2. 家具や家電の試し置き
    「このソファ、部屋に置いたらどんな感じだろう?」「このテレビ、サイズは合うかな?」といった購入前の不安を解消するのが、ARによる試し置きです。家具・インテリアのARアプリを使えば、スマートフォンの画面越しに、実物大の3Dモデルを自分の部屋に配置できます。サイズ感はもちろん、色やデザインが部屋の雰囲気に合うかを、購入前に正確にシミュレーションできるため、オンラインショッピングでの失敗を大幅に減らせます。
  3. ファッションやメイクのバーチャル試着
    洋服やスニーカー、アクセサリーなどをARで仮想的に試着することも可能です。自分の姿をカメラで映し、その上に商品を重ねて表示させることで、サイズ感や似合い具合を確認できます。また、メイクアプリでは、様々なブランドの口紅やアイシャドウを自分の顔で試せるため、店頭に行かなくても自分に合ったカラーを見つけられます。
  4. 直感的なナビゲーション
    地図アプリのARナビゲーション機能は、道に迷いやすい人にとって非常に強力なツールです。スマートフォンのカメラで前方の風景を映すと、実際の景色の上に進行方向を示す矢印や目的地までの距離が表示されます。地図を読むのが苦手な人でも、どちらに進めば良いかが一目瞭然で、目的地までスムーズにたどり着けます。
  5. 学習・教育コンテンツの可視化
    ARは学習の分野でも大きな可能性を秘めています。図鑑に載っている動物や恐竜を、ARで実物大の3Dモデルとして目の前に出現させ、その大きさをリアルに体感できます。また、人体の構造や天体の動きなど、通常は目に見えない複雑な仕組みを立体的に可視化することで、学習者の理解を深める助けとなります。

これらの例からもわかるように、ARは現実世界での私たちの行動や意思決定を、より豊かで便利なものにするための強力なサポート技術と言えます。

VR(仮想現実)との違い

ARとよく比較される技術に、VR(Virtual Reality:仮想現実)があります。両者は似ているようで、その目的と体験は根本的に異なります。

比較項目 AR(Augmented Reality:拡張現実) VR(Virtual Reality:仮想現実)
体験のベース 現実世界 完全に構築された仮想世界
目的 現実世界に情報を付加・拡張する ユーザーを仮想世界に没入させる
必要な機材 スマートフォン、タブレット、ARグラスなど VRヘッドセット(ゴーグル)が必須
ユーザーの視界 現実の風景が見えており、そこにデジタル情報が重なる 完全に仮想空間の映像に覆われ、現実世界は見えない
主な活用例 ゲーム、家具の試し置き、ナビゲーション、作業支援 ゲーム、トレーニングシミュレーション、バーチャル旅行

ARの最大の特徴は、あくまで「現実世界」が主役である点です。現実の風景や物体を認識し、それと連動する形でデジタル情報を表示します。そのため、スマートフォンさえあれば手軽に体験できるアプリが多く、日常生活の中でシームレスに利用できます。

一方、VRはユーザーを「仮想世界」へ完全に没入させる技術です。専用のVRヘッドセットを装着することで、視界と聴覚が完全に仮想空間に支配され、現実世界から切り離された体験をします。まるで自分がその世界の登場人物になったかのような、非常に高い没入感が得られるのが特徴です。

簡単に言えば、「現実世界にキャラクターを呼び出す」のがARで、「自分がキャラクターのいる世界に行く」のがVRとイメージすると分かりやすいでしょう。

近年では、ARとVRの中間に位置するMR(Mixed Reality:複合現実)という技術も注目されています。MRは、ARのように現実世界に仮想物体を表示するだけでなく、ユーザーがその仮想物体に触れたり、物理的な影響を与えたりできる、よりインタラクティブ性の高い技術です。Apple Vision Proなどは、このMR技術の代表例として挙げられます。

このように、AR、VR、MRはそれぞれ異なる特徴を持つ技術ですが、いずれも私たちの現実の捉え方やコミュニケーションの方法を大きく変える可能性を秘めています。この記事では、その中でも最も手軽に始められるARアプリに焦点を当てて、その魅力と可能性を掘り下げていきます。

ARアプリの選び方

楽しみたいジャンルで選ぶ、使っているスマホのOSで選ぶ、無料か有料かで選ぶ、日本語に対応しているかで選ぶ

数多くのARアプリがリリースされている中で、自分にぴったりの一本を見つけるのは意外と難しいものです。ここでは、ARアプリを選ぶ際に役立つ4つのポイントを解説します。自分の目的や環境に合わせてアプリを選ぶことで、AR体験を最大限に楽しむことができます。

楽しみたいジャンルで選ぶ

ARアプリは非常に多岐にわたるジャンルで展開されています。まずは、自分がどのような体験をしたいのか、どの分野に興味があるのかを明確にすることが、最適なアプリを見つけるための第一歩です。

  • ゲームで遊びたい
    ARの楽しさを最も直感的に味わえるのがゲームです。現実世界を舞台に冒険する位置情報ゲーム(『Pokémon GO』『ドラゴンクエストウォーク』など)は、散歩や通勤時間を冒険に変えてくれます。また、自分の部屋でパズルを解いたり、キャラクターと触れ合ったりするタイプのゲームもあり、インドアでも楽しめます。アクション、パズル、育成など、ゲームの中でもさらに細分化されているため、好みのプレイスタイルに合わせて選びましょう。
  • ショッピングの参考にしたい
    オンラインショッピングでの失敗を防ぎたいなら、家具やファッション系のARアプリがおすすめです。『IKEA Place』や『ニトリ公式アプリ』を使えば、購入前に家具を自宅に試し置きして、サイズ感や部屋との相性を確認できます。また、『YouCam メイク』や『Wanna Kicks』のようなアプリは、コスメやスニーカーのバーチャル試着を可能にし、自分に似合うかどうかを客観的に判断する手助けをしてくれます。
  • SNSで面白い投稿をしたい
    友人やフォロワーを驚かせるようなユニークなコンテンツを作りたいなら、SNS系のARアプリが最適です。『Snapchat』や『Instagram』には、顔を認識して面白いエフェクトをかけられるARフィルターが豊富に用意されています。動物になったり、派手なメイクを施したりと、アイデア次第で無限の表現が可能です。これらのフィルターは、写真や動画に手軽にエンターテイメント性を加えることができます。
  • 学習や知的好奇心を満たしたい
    ARは、子どもの教育から大人の知的好奇心を満たすツールとしても非常に優れています。『Google Arts & Culture』を使えば、世界中の美術館の名画を実物大で自宅の壁に飾って鑑賞できます。『星座盤』アプリは、夜空にかざすだけで星座や惑星の名前を教えてくれます。目に見えないものや、通常は訪れることが難しい場所にあるものを可視化することで、学びがより深く、楽しいものになります。

このように、自分の興味・関心があるジャンルからアプリを探すことで、ARの魅力をより深く体験できます。

使っているスマホのOSで選ぶ (iPhone/Android)

ARアプリは、スマートフォンのOS(オペレーティングシステム)によって利用できるものが異なります。現在、スマートフォンのOSはApple社のiOS (iPhone)と、Google社のAndroidが主流です。

AR技術の基盤となっているのが、Appleが提供する「ARKit」と、Googleが提供する「ARCore」です。多くの人気アプリは、これら両方のプラットフォームに対応しており、iPhoneでもAndroidでも同じように楽しめます。

しかし、一部のアプリは特定のOS専用であったり、どちらかのOSで先行して新機能がリリースされたりする場合があります。例えば、Apple純正の『計測』アプリは当然ながらiPhone(iOS)でしか利用できません。

アプリを選ぶ際には、まず自分のスマートフォンがiPhoneなのかAndroidなのかを把握し、App Store(iOS)またはGoogle Playストア(Android)で、そのアプリが自分の端末に対応しているかを確認しましょう。

また、ARは比較的新しい技術であり、スマートフォンのカメラやセンサー、プロセッサの性能をフルに活用します。そのため、アプリによっては特定のOSバージョン以上、あるいは特定の機種以上でないと正常に動作しない場合があります。アプリのダウンロードページに記載されている「互換性」や「要件」の欄を必ず確認することをおすすめします。古いモデルのスマートフォンでは、最新のAR体験ができない可能性があるため注意が必要です。

無料か有料かで選ぶ

ARアプリの料金体系は、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

  1. 完全無料アプリ
    ダウンロードからすべての機能の利用まで、一切料金がかからないアプリです。Appleの『計測』アプリやGoogleの『Googleレンズ』のように、OSやプラットフォームの基本機能として提供されているものに多く見られます。広告表示によって収益を得ている場合もあります。まずはARを試してみたいという初心者の方におすすめです。
  2. 基本無料(アプリ内課金あり)アプリ
    現在、最も一般的な料金体系です。アプリのダウンロードと基本的な機能の利用は無料ですが、ゲーム内のアイテム購入、追加コンテンツのアンロック、広告の非表示など、より快適に楽しむためのオプションが有料で提供されています。代表例は『Pokémon GO』やSNS系のアプリです。無料でどこまで楽しめるのかを確かめてから、必要に応じて課金を検討できるのがメリットです。
  3. 有料アプリ
    ダウンロードする際に料金が発生するアプリです。買い切り型が多く、一度支払えばすべての機能を利用できるのが一般的です。専門的な機能を持つツールや、高品質なゲーム、広告が一切ないアプリなどに見られます。購入前にアプリの評価やレビューをしっかり確認し、その価格に見合う価値があるかを判断することが重要です。

まずは無料または基本無料のアプリから始めて、ARがどのようなものかを体験してみるのが良いでしょう。その上で、特定の目的やより高度な機能を求めて、有料アプリやアプリ内課金を検討するのが賢明な選び方です。

日本語に対応しているかで選ぶ

ARアプリは海外で開発されたものも多く、すべてのアプリが日本語に対応しているわけではありません。特に、専門的なツールや最新のゲームなどでは、インターフェースや説明が英語のみの場合もあります。

メニューや操作方法が直感的にわかるゲームやツールであれば、言語の壁はそれほど問題にならないかもしれません。しかし、チュートリアルや詳細な設定、ストーリーなどを理解する必要があるアプリの場合、日本語に対応しているかどうかは使いやすさを大きく左右する重要なポイントです。

アプリをダウンロードする前に、App StoreやGoogle Playストアのアプリ詳細ページにある「言語」の項目を確認しましょう。ここに「日本語」の記載があれば、安心して利用できます。また、ユーザーレビューも参考になります。「日本語に対応していて使いやすい」「英語だけど操作は簡単」といった実際の利用者の声は、判断の助けになるでしょう。

特に、お子様向けの学習アプリや、複雑な設定が必要なアプリを選ぶ際には、日本語対応を必須条件として探すことをおすすめします。

【ゲーム】おすすめARアプリ12選

AR技術の魅力を最も手軽に、そしてダイナミックに体験できるのがゲームです。ここでは、世界中で人気を博している定番タイトルから、ユニークなアイデアが光る作品まで、おすすめのARゲームアプリを12本厳選してご紹介します。

① Pokémon GO

アプリ名 Pokémon GO
概要 現実世界を歩き回り、ポケモンを捕まえ、育て、バトルさせる位置情報ARゲーム
特徴 ・現実の地図と連動した広大なゲームフィールド
・ARモードでポケモンが現実世界に出現
・定期的なイベントや新しいポケモンの追加
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

ARゲームの代名詞ともいえる『Pokémon GO』は、Niantic, Inc.と株式会社ポケモンによって共同開発された、世界的な大ヒット作です。スマートフォンの位置情報を利用し、プレイヤーは現実世界を歩きながらゲームを進めます。

最大の魅力は、まるで本物のポケモントレーナーになったかのような体験ができること。近所の公園や駅、有名なランドマークなどが「ポケストップ」や「ジム」としてゲーム内に登場し、アイテムを手に入れたり、他のプレイヤーとバトルしたりできます。

ARモードをオンにすると、カメラを通して見た現実の風景の中に野生のポケモンが出現。モンスターボールをスワイプして投げることで捕獲します。捕まえたポケモンと一緒にAR写真を撮る「GOスナップショット」機能もあり、お気に入りのポケモンとの思い出を残せます。

参照:Pokémon GO 公式サイト

② Pikmin Bloom

アプリ名 Pikmin Bloom
概要 歩くことをテーマにした、ピクミンと一緒に日常を記録するARアプリ
特徴 ・歩いた歩数でピクミンが育つ
・歩いた道に花が咲く
・デコピクミンを集めるコレクション要素
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

『Pokémon GO』と同じくNiantic, Inc.が手掛ける『Pikmin Bloom』は、「歩くことをもっと楽しくする」をコンセプトにしたアプリです。プレイヤーが歩くと、その歩数に応じてピクミンの苗が育ち、引っこ抜くと可愛いピクミンが仲間になります。

このアプリのAR機能は、育てたピクミンたちと触れ合う場面で活用されます。ARモードを使えば、自分の部屋や庭にピクミンたちを呼び出し、一緒に遊んだり写真を撮ったりできます

ゲーム性は穏やかで、日々の散歩や通勤をポジティブな体験に変えてくれるのが特徴です。歩いた軌跡に花が咲き誇る様子は美しく、日々の活動を振り返るライフログとしても楽しめます。

参照:Pikmin Bloom 公式サイト

③ ドラゴンクエストウォーク

アプリ名 ドラゴンクエストウォーク
概要 国民的RPG「ドラゴンクエスト」の世界を現実世界で体験できる位置情報RPG
特徴 ・ドラクエならではのストーリーとターン制バトル
・日本各地のランドマークを巡る「おみやげ」集め
・AR機能でモンスターと記念撮影
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アイテム課金型)

株式会社スクウェア・エニックスが提供する本作は、「ドラゴンクエスト」の世界観を現実世界に持ち込んだ位置情報RPGです。プレイヤーは現実世界を歩きながらクエストを進め、スライムやドラキーといったおなじみのモンスターと戦います。

バトルはシリーズ伝統のターン制コマンドバトルで、スマホゲームながら本格的なRPG体験ができます。AR機能「AR撮影機能」を使えば、自分の好きなモンスターを現実の風景に呼び出して、一緒に写真を撮ることができます。旅先でご当地モンスターと一緒に記念撮影するなど、楽しみ方は無限大です。

参照:ドラゴンクエストウォーク 公式サイト

④ モンスターハンターNow

アプリ名 モンスターハンターNow
概要 「モンスターハンター」シリーズの世界観で、現実世界に現れるモンスターを狩るARゲーム
特徴 ・タップとフリックだけのシンプルな操作性
・75秒で完結するスピーディな狩猟
・AR機能でモンスターをリアルに体感
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

『Pokémon GO』のNiantic, Inc.と株式会社カプコンが共同開発した、最新の位置情報ARゲームです。プレイヤーはハンターとなり、現実世界に出現するリオレウスやディアブロスといった巨大なモンスターを狩猟します。

「モンハン」の醍醐味であるアクション性の高いバトルを、片手で手軽に楽しめるように最適化されているのが特徴。ARモードでは、巨大なモンスターが目の前にいるかのような迫力ある写真を撮影できます。現実のビル街や公園にモンスターを配置すれば、まるで映画のようなワンシーンが作り出せます。

参照:モンスターハンターNow 公式サイト

⑤ Peridot

アプリ名 Peridot
概要 太古の昔から眠っていた不思議な生き物「ペリドット」を育てるバーチャルペットARゲーム
特徴 ・一匹一匹が100%ユニークなペリドット
・ARで現実世界を認識し、ペリドットと触れ合える
・他のプレイヤーのペリドットと繁殖させることが可能
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

これもNiantic, Inc.が開発した、新感覚のバーチャルペットゲームです。プレイヤーは、何千年もの眠りから目覚めた魔法の生き物「ペリドット(通称:ドット)」の世話をします。

このゲームのAR技術は非常に高度で、カメラが地面や草、水などの環境を認識し、ドットがそれに合わせて行動します。例えば、土の上では穴を掘り、水辺では水遊びをするといった、現実世界とのインタラクションが楽しめます。ARで一緒に散歩したり、芸を教えたりと、本物のペットと暮らしているような愛着が湧くことでしょう。

参照:Peridot 公式サイト

⑥ 信長の野望 出陣

アプリ名 信長の野望 出陣
概要 戦国時代の日本を舞台にした位置情報シミュレーションゲーム
特徴 ・歩いて領地を広げていく国盗り合戦
・歴史上の武将たちを育成・編成
・AR機能で武将や城と一緒に撮影
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アイテム課金制)

株式会社コーエーテクモゲームスが誇る歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズ初となる位置情報ゲームです。プレイヤーは戦国時代の領主となり、実際に歩くことで自分の領地を広げていきます。

集めた武将を編成して合戦に挑む戦略性の高さが魅力です。AR撮影機能を使えば、お気に入りの武将や、ゲーム内で築城した自分の城を、現実の風景の中に表示して撮影できます。お城巡りをしながら、その場に武将を登場させて写真を撮るなど、歴史ファンにはたまらない楽しみ方ができます。

参照:信長の野望 出陣 公式サイト

⑦ Jurassic World アライブ!

アプリ名 Jurassic World アライブ!
概要 映画「ジュラシック・ワールド」の世界観で、恐竜を収集・育成・対戦させるARゲーム
特徴 ・地図上に出現する恐竜のDNAを収集
・DNAを元にハイブリッド恐竜を作成可能
・迫力満点のAR機能
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

Ludia Inc.が提供する本作は、街中に現れる恐竜を探し、DNAを採取して、自分だけの恐竜チームでバトルするゲームです。AR機能を使えば、収集した恐竜を実物大で現実世界に呼び出すことができます。ティラノサウルスを公園に立たせてみれば、その巨大さと迫力に圧倒されること間違いなしです。

⑧ The Walking Dead: Our World

アプリ名 The Walking Dead: Our World
概要 大人気ドラマ「ウォーキング・デッド」を題材にした位置情報ARゾンビシューティング
特徴 ・現実世界に現れるウォーカー(ゾンビ)との戦闘
・原作のキャラクターたちと共闘
・ARで臨場感あふれるサバイバル体験
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)

Next Gamesが手掛けるこのゲームでは、プレイヤーは「ウォーキング・デッド」の世界の生存者となり、現実の街を徘徊するウォーカーたちと戦います。ARモードでは、カメラを覗くと目の前にウォーカーが現れ、スリリングなシューティングバトルが繰り広げられます。原作ファンはもちろん、ホラーやシューティングが好きな方におすすめです。

⑨ Stack AR

アプリ名 Stack AR
概要 AR空間にブロックを積み上げていくシンプルなパズルゲーム
特徴 ・直感的なタップ操作
・現実のテーブルや床の上でプレイ可能
・シンプルながら中毒性が高い
対応OS iOS
料金 無料

Ketchappがリリースした、非常にシンプルなARゲームです。画面をタップして、左右に動くブロックをタイミングよく落とし、できるだけ高く積み上げていきます。AR機能により、自分の部屋の床やテーブルの上がゲームの舞台になります。誰でもすぐにルールを理解でき、手軽にARの面白さを体験できる一作です。

⑩ AReek (アリーク)

アプリ名 AReek (アリーク)
概要 AR技術を使った新感覚の謎解き脱出ゲーム
特徴 ・ARで表示されるアイテムやギミックを駆使して謎を解く
・まるで自分がその場にいるかのような没入感
・様々なテーマのステージが用意されている
対応OS iOS / Android
料金 基本プレイ無料(一部有料ステージあり)

株式会社x gardenが開発した『AReek』は、自分の部屋を舞台に楽しめるAR謎解きゲームです。アプリを起動し、床を認識させると、目の前に謎に満ちた空間が出現します。ARで表示されたオブジェクトをタップしたり、動かしたり、スマホ自体を動かして覗き込んだりしながら、脱出を目指します。頭を使うゲームが好きな方におすすめです。

⑪ らくがきAR

アプリ名 らくがきAR
概要 自分が描いたらくがきが立体的に動き出すARアプリ
特徴 ・紙に描いた絵をスキャンするだけの簡単操作
・らくがきに命が吹き込まれたような不思議な体験
・餌をあげたり、つついたりして遊べる
対応OS iOS / Android
料金 有料(買い切り)

Whatever Inc.が開発したこのアプリは、子どもの創造性を刺激する画期的なARアプリです。ノートやホワイトボードに描いたキャラクターや動物の絵をスマートフォンのカメラでスキャンすると、その絵が3Dになって画面の中で歩き出したり、飛び跳ねたりします。自分の創造物が命を得て動き出す様子は、大人でも感動する面白さです。

⑫ AR Playgrounds

アプリ名 AR Playgrounds
概要 マーベルのヒーローなど、人気キャラクターと一緒に遊べるARアプリ
特徴 ・キャラクターが感情豊かに反応する「プレイ文字」
・現実の風景とキャラクターを組み合わせた写真や動画撮影
・Google Pixelシリーズの標準カメラ機能の一部
対応OS Android (Google Pixelシリーズ)
料金 無料

GoogleがPixelシリーズ向けに提供する機能(旧称:ARステッカー)で、カメラアプリから利用できます。アイアンマンやハルクといったマーベルのヒーロー、スター・ウォーズのキャラクターなどをARで現実世界に呼び出し、一緒に写真や動画を撮ることができます。キャラクターはただ表示されるだけでなく、他のキャラクターやユーザーの表情に反応して動くなど、インタラクティブ性が高いのが特徴です。

参照:Google Store

【SNS・コミュニケーション】おすすめARアプリ5選

ARは、コミュニケーションをより楽しく、表現力豊かにするツールとしても注目されています。ここでは、ARフィルターやアバター機能で人気を集めるSNS・コミュニケーションアプリを5つ紹介します。

① Snapchat

アプリ名 Snapchat
概要 ARフィルター「レンズ」の先駆け的存在である、写真・動画共有SNS
特徴 ・毎日追加される膨大な数のARレンズ
・顔認識だけでなく、空間全体を変化させるワールドレンズ
・ユーザーがARレンズを作成・公開できる「Lens Studio」
対応OS iOS / Android
料金 無料(アプリ内課金あり)

「スナチャ」の愛称で親しまれる『Snapchat』は、ARをコミュニケーションの中心に据えたSNSのパイオニアです。カメラを起動すると表示される「レンズ」と呼ばれるARフィルターが特徴で、自分の顔が犬になったり、虹を吐いたりといったユニークなエフェクトが楽しめます。

SnapchatのAR技術は非常に高度で、顔の動きをリアルタイムで追従するだけでなく、背景や地面を認識してエフェクトをかける「ワールドレンズ」も豊富です。また、クリエイターが作成したレンズも無数にあり、毎日新しい発見があります。

参照:Snapchat公式サイト

② Instagram

アプリ名 Instagram
概要 写真・動画共有SNSの代表格。ストーリーズ機能でARエフェクトが利用可能
特徴 ・ストーリーズカメラで利用できる多彩なARエフェクト
・世界中のクリエイターが作成したエフェクトを検索・保存可能
・Meta社の開発プラットフォーム「Spark AR」
対応OS iOS / Android
料金 無料

世界最大級の写真・動画共有SNSである『Instagram』も、AR機能を積極的に取り入れています。特に24時間で消える投稿「ストーリーズ」では、撮影時に様々なARエフェクトを利用できます。

おしゃれな色味に加工するフィルターから、面白いキャラクターに変身できるもの、クイズやゲームが楽しめるものまで、その種類は多岐にわたります。誰でも「Spark AR Studio」というツールを使ってオリジナルのARエフェクトを作成・公開できるため、トレンドのエフェクトが次々と生まれています。

参照:Instagram公式サイト

③ SNOW

アプリ名 SNOW
概要 「盛れる」ことで有名な、ARフィルターやビューティー機能が充実したカメラアプリ
特徴 ・動物の耳や鼻が付くスタンプが豊富
・AI技術を活用した高精度なビューティー機能・加工機能
・他のユーザーとのコミュニケーション機能
対応OS iOS / Android
料金 無料(アプリ内課金あり)

『SNOW』は、特にアジア圏の若者を中心に絶大な人気を誇るカメラアプリです。AR技術を活用した「スタンプ」機能が特徴で、顔を認識して動物になったり、面白いメイクを施したりできます。

SNOWの強みは、その「盛れる」精度にあります。AIが輪郭やパーツを自動で補正してくれるビューティー機能とARスタンプを組み合わせることで、誰でも簡単にかわいい・面白い自撮り写真や動画を作成できます。

参照:SNOW公式サイト

④ ZEPETO (ゼペット)

アプリ名 ZEPETO (ゼペット)
概要 自分そっくりの3Dアバターを作成して楽しむメタバースプラットフォーム
特徴 ・詳細なカスタマイズが可能なアバター作成
・アバターを使って仮想空間で他のユーザーと交流
・AR機能でアバターを現実世界に呼び出して撮影
対応OS iOS / Android
料金 無料(アプリ内課金あり)

『ZEPETO』は、自分だけのオリジナル3Dアバター「ゼペット」を作成し、仮想空間(ワールド)で他のユーザーとコミュニケーションを楽しむアプリです。ファッションアイテムやインテリアも豊富で、アバターの着せ替えや部屋の模様替えも楽しめます。

AR機能を使えば、作成した自分のアバターを、カメラ越しの現実世界に登場させることができます。アバターに好きなポーズを取らせて、まるで一緒にいるかのような写真を撮影できます。

参照:ZEPETO公式サイト

⑤ REALITY

アプリ名 REALITY
概要 アバターを使って誰でもVTuberのようにライブ配信ができるアプリ
特徴 ・スマホ一つで簡単にアバターライブ配信が可能
・顔の動きをリアルタイムでアバターに反映
・AR機能でアバターと一緒に写真撮影
対応OS iOS / Android
料金 無料(アプリ内課金あり)

『REALITY』は、自分だけのアバターを作成し、顔出しせずにライブ配信やゲーム実況ができるプラットフォームです。スマートフォンのインカメラがユーザーの表情を認識し、リアルタイムでアバターに反映させるため、豊かな感情表現が可能です。

ZEPETOと同様にAR機能も搭載されており、自分のアバターを現実の風景に重ねて撮影できます。VTuber(バーチャルYouTuber)に憧れる人にとって、手軽にその世界を体験できる魅力的なアプリです。

参照:REALITY公式サイト

【家具・インテリア】おすすめARアプリ6選

オンラインで家具を買う際の最大の悩みは、「実際に部屋に置いたときのイメージが湧かない」ことです。ARアプリを使えば、その問題を解決できます。ここでは、家具のAR試し置きができる便利なアプリを6つご紹介します。

① IKEA Place (IKEAアプリ)

アプリ名 IKEAアプリ
概要 スウェーデン発の家具大手IKEAの公式アプリ。AR試し置き機能を搭載
特徴 ・IKEAのほぼすべての商品を実寸大でAR表示可能
・高い再現度で、質感や色味もリアルに確認
・気に入った商品はそのままオンラインストアで購入可能
対応OS iOS / Android
料金 無料

家具ARアプリの先駆けとして知られた『IKEA Place』は、現在、IKEAの公式アプリ『IKEA』に機能が統合されています。アプリ内の商品ページからAR機能を呼び出し、ソファやテーブル、収納棚などをカメラ越しの自分の部屋に配置できます。

AppleのARKitをいち早く活用したことで知られ、そのサイズ精度の高さとCGのリアルさには定評があります。家具のスケールは98%の精度とされており、購入後の「サイズが合わなかった」という失敗を劇的に減らしてくれます。

参照:IKEA公式サイト

② ニトリ公式アプリ

アプリ名 ニトリ公式アプリ
概要 日本の家具・インテリア大手ニトリの公式アプリ
特徴 ・AR機能「サイズ with メモ」で商品の大きさを体感
・カメラで撮影した空間に、商品のサイズを示す枠を表示
・店内の商品バーコードをスキャンして利用可能
対応OS iOS / Android
料金 無料

『ニトリ公式アプリ』にも、AR技術を活用した便利な機能が搭載されています。それが「サイズ with メモ」です。この機能は、IKEAのように商品の3Dモデルを配置するのではなく、選択した商品の幅・奥行き・高さの3辺の長さを、ARで空間上に枠として表示します。

これにより、ソファや棚などを置きたいスペースに、商品が物理的に収まるかどうかを正確に確認できます。非常にシンプルながら実用的な機能で、模様替えや引っ越しの際に重宝します。

参照:ニトリ公式サイト

③ RoomCo AR

アプリ名 RoomCo AR
概要 複数の国内有名ブランドの家具をARで試せるプラットフォームアプリ
特徴 ・unico、Francfranc、無印良品など多数のブランドが参加
・複数のブランドの家具を同時に配置してコーディネートを試せる
・部屋のサイズを計測する機能も搭載
対応OS iOS / Android
料金 無料

『RoomCo AR』は、特定のブランドに限定されず、様々なメーカーの家具を横断的に試せるのが最大の魅力です。例えば、「ソファはA社、テーブルはB社のものが良い」といった場合に、両方の家具をARで同時に自分の部屋に配置し、コーディネートの相性を確認できます。

参加ブランドも豊富で、家具選びの幅が大きく広がります。インテリアコーディネートをじっくり考えたい人にとって、必須のアプリと言えるでしょう。

参照:RoomCo AR 公式サイト

④ LOWYA AR

アプリ名 LOWYA AR
概要 オシャレで手頃な価格帯が人気の家具・インテリアブランド「LOWYA」のARアプリ
特徴 ・LOWYAのオリジナル商品をARで試し置き
・トレンド感のあるデザインの家具を手軽にシミュレーション
・シンプルな操作性で使いやすい
対応OS iOS / Android
料金 無料

オンライン専業の家具ブランドとして人気の『LOWYA』も、公式のARアプリを提供しています。デザイン性の高いソファやテーブル、チェアなどを、購入前に自分の部屋で試すことができます。アプリのインターフェースも洗練されており、直感的な操作でAR試し置きが可能です。LOWYAの家具で部屋を統一したいと考えている方には特におすすめです。

参照:LOWYA公式サイト

⑤ Room Planner

アプリ名 Room Planner
概要 部屋の間取り図を作成し、家具を配置してインテリアデザインができるアプリ
特徴 ・2D/3Dで詳細な間取り図を作成可能
・IKEAなど有名ブランドの家具を含む豊富なカタログ
・作成したデザインをARモードやリアルなレンダリング画像で確認
対応OS iOS / Android
料金 基本無料(Pro版はサブスクリプション)

『Room Planner』は、単なるAR試し置きアプリではなく、より本格的なインテリアデザインツールです。まず部屋の寸法を入力して2Dの間取り図を作成し、そこに壁紙や床材、家具などを配置して3Dでデザインを構築します。

そして、完成した部屋のデザインをARモードで見ることで、現実の空間に重ね合わせて最終確認ができます。引っ越しや大規模なリフォームを計画している場合に、プロのような詳細なシミュレーションを可能にします。

⑥ magicplan

アプリ名 magicplan
概要 スマートフォンのカメラで部屋をスキャンし、自動で間取り図を作成するアプリ
特徴 ・AR技術で部屋の寸法を自動計測
・数分で正確な間取り図が完成
・不動産業者や施工業者などプロにも利用されている
対応OS iOS / Android
料金 基本無料(レポート出力などは有料プラン)

『magicplan』は、家具の配置よりも、部屋の正確な寸法を測り、間取り図を作成することに特化したプロ仕様のアプリです。スマートフォンのカメラとセンサーを使い、部屋の角をタップしていくだけで、AR技術が距離を自動で計測し、精度の高い間取り図を描き出してくれます。

作成した間取り図に家具オブジェクトを配置することも可能で、家具購入前の正確なスペース確認に絶大な効果を発揮します。DIYやリフォームの計画に非常に役立つツールです。

参照:magicplan公式サイト

【ショッピング・ファッション】おすすめARアプリ4選

ARは家具だけでなく、コスメやスニーカーといったファッションアイテムの購入体験も革新しています。バーチャル試着によって、オンラインショッピングの利便性と実店舗の安心感を両立させます。

① Amazon ARビュー

アプリ名 Amazonショッピングアプリ
概要 世界最大級のECサイトAmazonの公式アプリに搭載されたAR試し置き機能
特徴 ・家具や家電、おもちゃなど一部の対象商品をARで表示
・商品ページからシームレスにARビューを起動
・購入前にサイズ感や雰囲気を手軽に確認
対応OS iOS / Android
料金 無料

『Amazon』の公式ショッピングアプリには、「ARビュー」という機能が搭載されています。すべての商品が対応しているわけではありませんが、家具、家電、キッチン用品、おもちゃなどの対象商品ページに「ARビューで見る」といったボタンが表示されます。

これをタップすると、カメラが起動し、選んだ商品を実物大で自宅の床やテーブルの上に配置できます。普段から利用しているAmazonアプリ内で完結するため、手軽に試せるのが大きなメリットです。

参照:Amazon.co.jp

② YouCam メイク

アプリ名 YouCam メイク
概要 AIとARを駆使したバーチャルメイクアプリの決定版
特徴 ・国内外の有名ブランドコスメをARでリアルに試せる
・口紅、アイシャドウ、ファンデーションなど多彩なアイテムに対応
・肌診断機能やヘアカラーシミュレーションも搭載
対応OS iOS / Android
料金 基本無料(プレミアム機能はサブスクリプション)

『YouCam メイク』は、AR技術を使って様々なメイクアップを自分の顔でバーチャルに試せるアプリです。スマートフォンのインカメラで自分の顔を映すと、まるで本当にメイクしたかのように、口紅やチーク、アイライナーなどがリアルタイムで合成されます。

CHANELやshu uemuraといった実際のコスメブランドの商品を試せるのが最大の特徴で、色選びの失敗を防ぎます。気になる商品をバーチャルで試してから購入を決められる、新しいコスメショッピングの形を提案しています。

参照:Perfect Corp. 公式サイト

③ Wanna Kicks

アプリ名 Wanna Kicks
概要 スニーカーのARバーチャル試着に特化したアプリ
特徴 ・3Dモデルのスニーカーを自分の足にARで試着
・足を動かしても追従する高いトラッキング精度
・Nike, adidasなど人気ブランドの新作や限定モデルを試せる
対応OS iOS / Android
料金 無料

スニーカー好き必見のアプリが『Wanna Kicks』です。スマートフォンのカメラを自分の足に向けるだけで、画面上で様々なスニーカーをリアルタイムに試着できます。ARで表示されたスニーカーは、足を動かしたり、角度を変えたりしても、まるで本当に履いているかのように自然に追従します。

オンライン限定で販売されるスニーカーなど、実物を見られないモデルのサイズ感や雰囲気を確かめるのに非常に便利です。

参照:Wannaby公式サイト

④ ZOZOTOWN (ZOZOMAT)

アプリ名 ZOZOTOWN
概要 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が提供する足の3D計測ツール
特徴 ・専用マット「ZOZOMAT」を使って足のサイズをミリ単位で3D計測
・計測データに基づき、相性の良い靴を提案
・AR技術を応用した高精度な計測
対応OS iOS / Android
料金 無料(ZOZOMATの送料は別途かかる場合あり)

ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』が提供する「ZOZOMAT」は、直接的なAR試着アプリではありませんが、AR技術を応用してオンラインでの靴選びの課題を解決する画期的なサービスです。

専用のマット(ZOZOMAT)の上に足を置き、スマートフォンのアプリの指示に従って様々な角度から撮影するだけで、足長や足幅、甲高など、足の形状がミリ単位で3Dデータとして計測されます。このデータと各シューズの木型データを照合し、ユーザーにとって最適なサイズの靴をレコメンドしてくれます。

参照:ZOZOTOWN公式サイト

【エンタメ・キャラクター】おすすめARアプリ5選

ARは、好きなキャラクターやアーティストを、もっと身近に感じさせてくれる魔法のツールです。ここでは、エンターテイメント性の高い体験ができるARアプリを5つ紹介します。

① XR City

アプリ名 XR City
概要 NTTドコモが提供する、街のいたるところでARコンテンツを楽しめるアプリ
特徴 ・特定のエリアで、空間に合わせたARコンテンツを体験
・人気アニメやキャラクターとのコラボレーション
・ARゲームやナビゲーション機能も提供
対応OS iOS / Android
料金 無料(一部有料コンテンツあり)

『XR City』は、現実の街とARを融合させた新しいエンターテイメントを提供するプラットフォームアプリです。新宿や渋谷といった対応エリアに行きアプリを起動すると、その場所ならではのARコンテンツが出現します。

人気アニメのキャラクターが街に登場して一緒に写真が撮れたり、ARの謎解きゲームに参加したりと、街歩きそのものをイベントに変えてくれます。今後、対応エリアやコンテンツが拡大していくことが期待されます。

参照:XR City 公式サイト

② AR SQUARE

アプリ名 AR SQUARE
概要 ソフトバンクが提供する、アイドルやキャラクターのARコンテンツ配信アプリ
特徴 ・好きなアイドルを手のひらサイズや等身大でAR表示
・一緒に踊ったり、歌ったりする動画を撮影可能
・様々なジャンルのキャラクターコンテンツが充実
対応OS iOS / Android
料金 無料(一部有料コンテンツ、5G LABサービスへの加入が必要な場合あり)

『AR SQUARE』は、NiziUやJO1といった人気アイドルや、アニメキャラクター、動物などのARコンテンツを楽しめるアプリです。選んだキャラクターを好きな場所にARで出現させ、一緒に写真や動画を撮影できます。まるで推しが自分の部屋に来てくれたかのような、ファンにはたまらない体験ができます。

参照:ソフトバンク公式サイト

③ BUMP

アプリ名 BUMP
概要 アーティストの限定ARコンテンツや3Dフィギュアなどを楽しめるアプリ
特徴 ・CDジャケットやグッズをマーカーにしてARが出現
・アーティストのライブパフォーマンスをARで鑑賞
・デジタルフィギュアのコレクション機能
対応OS iOS / Android
料金 無料(一部有料コンテンツあり)

『BUMP』は、音楽アーティストとファンをつなぐARプラットフォームです。特定のCDジャケットや商品にアプリのカメラをかざすと、限定のARコンテンツが出現するといった仕掛けが楽しめます。物理的なグッズとデジタルコンテンツを連携させることで、新しいファン体験を創出しています。

参照:BUMP公式サイト

④ HoloModels

アプリ名 HoloModels
概要 アニメ公式の高品質なデジタルフィギュアを飾って楽しめるARアプリ
特徴 ・アニメキャラクターの3DモデルをARで現実空間に配置
・ポーズや表情、サイズを自由に変更可能
・スプレー(アイテム)を使ってフィギュアに様々な効果を追加
対応OS iOS / Android
料金 無料(デジタルフィギュアは有料)

『HoloModels』は、アニメのキャラクターなどを、まるで本物のフィギュアのようにARで飾って楽しめるアプリです。購入したデジタルフィギュアは、サイズを実寸大にしたり、好きなポーズを取らせたりと、物理的なフィギュアでは不可能なカスタマイズができます。自分だけのジオラマを作成して、ARならではの鑑賞や撮影が楽しめます。

参照:HoloModels公式サイト

⑤ Miku Stroll

アプリ名 Miku Stroll (ミクさんぽ)
概要 バーチャルシンガー「初音ミク」と一緒にお散歩や撮影ができるARアプリ
特徴 ・等身大の初音ミクをARで現実世界に召喚
・様々なポーズや表情を指定可能
・「生命感」を追求したリアルな表現
対応OS Android (Tango/ARCore対応機種)
料金 有料(買い切り)

KDDI株式会社が開発した『Miku Stroll』は、その名の通り「初音ミク」と一緒に散歩(Stroll)ができるARアプリです。等身大のミクを現実の風景に重ねて表示し、様々な角度から眺めたり、一緒に写真を撮ったりできます。キャラクターの存在感を追求した高品質なグラフィックが特徴で、ファンにとって夢のような体験を提供します。

【学習・教育】おすすめARアプリ4選

ARは、抽象的な概念を可視化したり、普段は見られないものを間近で観察したりすることを可能にし、学習効果を飛躍的に高めるポテンシャルを持っています。ここでは、知的好奇心を刺激する学習・教育系ARアプリを紹介します。

① Google Arts & Culture

アプリ名 Google Arts & Culture
概要 世界中の美術館や博物館のコレクションを鑑賞できるGoogleの文化プロジェクトアプリ
特徴 ・ゴッホやフェルメールなどの名画をARで実物大表示
・歴史的遺物や彫刻を3Dで様々な角度から鑑賞
・膨大なアート作品や文化遺産を無料で楽しめる
対応OS iOS / Android
料金 無料

『Google Arts & Culture』は、世界2000以上の文化施設のパートナーシップにより、人類の文化遺産をデジタルアーカイブ化している壮大なプロジェクトです。そのアプリには「Art Projector」というAR機能があり、これを使うと世界的に有名な絵画を、原寸大で自宅の壁に飾ることができます。美術館に行かなければわからない作品のスケール感や、筆遣いの細部まで、自宅にいながらにして体感できる貴重な機会を提供します。

参照:Google Arts & Culture

② 星座盤

アプリ名 星座盤
概要 スマートフォンを空にかざすだけで星座や惑星がわかるAR天体観測アプリ
特徴 ・GPSとコンパスを利用し、向いている方角の星空を正確に表示
・星座線やイラスト、惑星、星雲、銀河などをARで表示
・タイムトラベル機能で過去や未来の星空もシミュレーション可能
対応OS iOS / Android
料金 無料(機能拡張は有料)

夜空を見上げても、どの星がどの星座なのかを見分けるのは難しいものです。『星座盤』のようなAR天体観測アプリは、その悩みを解決してくれます。スマートフォンを夜空にかざすだけで、カメラ越しの風景に星座の線や名前、惑星の情報などがリアルタイムで重なって表示されます。肉眼では見えない星々の物語を解き明かし、天体観測を何倍も楽しくしてくれます。

③ World of Animals in AR

アプリ名 World of Animals in AR
概要 様々な動物を実物大の3Dモデルで観察できるAR動物図鑑アプリ
特徴 ・ライオンやキリン、恐竜などをリアルなスケールでAR表示
・動物の動きや鳴き声も再現
・子どもたちの知的好奇心を刺激する教育ツール
対応OS iOS
料金 無料(追加の動物パックは有料)

図鑑で見る動物の大きさを、実際に体感できるのがこのアプリの魅力です。ライオン、ゾウ、キリンといった現代の動物から、ティラノサウルスのような太古の恐竜まで、リアルな3DモデルをARで自分の部屋や庭に出現させることができます。その大きさに驚き、生態について学ぶことで、子どもたちの動物への興味関心を深める優れた教育ツールとなります。

④ きょだいなきょだいないきもの

アプリ名 きょだいなきょだいないきもの
概要 学研の図鑑『MOVE』と連動し、巨大な生き物をARで体験できるアプリ
特徴 ・シロナガスクジラやダイオウイカなどを実物大でAR表示
・図鑑のマーカーを読み込むことでコンテンツが解放
・圧倒的なスケール感で生き物の巨大さを体感
対応OS iOS / Android
料金 無料(別途、対応する図鑑の購入が必要)

学研の動く図鑑『MOVE』シリーズと連動した公式アプリです。図鑑に掲載されているマーカーをアプリで読み込むと、シロナガスクジラやダイオウイカ、竜脚類の恐竜といった、特に巨大な生き物たちが実物大のARとして出現します。家の外の広い場所で使えば、その圧倒的な大きさを体感でき、生命の多様性と雄大さを学ぶ絶好の機会になります。

参照:学研キッズネット

【地図・便利ツール】おすすめARアプリ4選

ARはエンターテイメントだけでなく、日常生活をより便利にする実用的なツールとしても進化を遂げています。ここでは、ナビゲーションや計測など、日々の様々なシーンで役立つARアプリを紹介します。

① Google マップ (ARナビ)

アプリ名 Google マップ
概要 世界で最も利用されている地図アプリ。ARナビゲーション「ライブビュー」を搭載
特徴 ・実際の風景に矢印や通りの名前を重ねて表示し、進むべき方向を直感的に案内
・駅の出口やバス停など、周辺のランドマークもARで表示
・屋内でのライブビューにも対応(空港や駅など)
対応OS iOS / Android
料金 無料

もはや説明不要の地図アプリ『Google マップ』ですが、その中に「ライブビュー」という強力なAR機能が搭載されています。徒歩のナビゲーション中にライブビューを開始すると、カメラが起動し、目の前の風景の上に巨大な矢印や距離、通りの名前がARで表示されます。地図を読むのが苦手な人でも、どちらへ曲がれば良いかが一目瞭然です。特に、複雑な交差点や地下街からの出口で絶大な効果を発揮します。

参照:Google Japan Blog

② PinnAR

アプリ名 PinnAR
概要 ARナビゲーションに特化した純国産アプリ
特徴 ・目的地を設定すると、その方角と距離をARで表示
オフラインでも利用可能な点が大きな強み
・周辺の飲食店やコンビニなどを検索してAR表示する機能も
対応OS iOS / Android
料金 無料

『PinnAR』は、ARによる道案内に特化したシンプルなナビゲーションアプリです。Googleマップのライブビューのように経路を細かく示すのではなく、設定した目的地がどちらの方向にあるかを、常にARのピンで示し続けます。「だいたいあっちの方向」が直感的にわかるため、待ち合わせ場所を探したり、駐車場に戻ったりする際に便利です。また、地図データをダウンロードしておけばオフラインでも使えるため、海外旅行や電波の届きにくい場所でも安心です。

参照:株式会社テレコムスクエア

③ 計測 (Apple純正)

アプリ名 計測 (Measure)
概要 iPhone/iPadに標準搭載されている、ARで物の長さを測るアプリ
特徴 ・カメラをかざして始点と終点をタップするだけで長さを計測
・長方形の物体は自動で認識し、面積も算出
・水準器機能も搭載
対応OS iOS
料金 無料

iPhoneにプリインストールされている『計測』アプリは、AR技術の実用性を最も手軽に体感できるツールの一つです。メジャー(巻尺)が手元にない時に、家具の寸法を測ったり、荷物の大きさを確認したりと、様々な場面で活躍します。ARKitの進化によりその精度は年々向上しており、数センチ単位の誤差で長さを測ることができます。急な計測が必要になった際に、非常に頼りになる存在です。

参照:Apple サポート

④ Googleレンズ

アプリ名 Googleレンズ
概要 カメラをかざすだけで、写っているものを認識・検索するAI × ARツール
特徴 ・動植物の名前を調べる、ランドマークの情報を得る
・外国語のメニューや看板をリアルタイムで翻訳
・似ている商品を検索したり、テキストをコピーしたりできる
対応OS iOS / Android (GoogleアプリやGoogleフォトアプリ内から利用可能)
料金 無料

『Googleレンズ』は、「カメラを検索窓にする」というコンセプトの革新的なツールです。目の前にあるものにカメラをかざすだけで、それが何であるかをAIが認識し、関連情報を表示します。例えば、見知らぬ花の名前を調べたり、レストランのメニューをかざして日本語に翻訳したり、雑誌に載っている商品の写真を撮ってオンラインで探したりと、その活用範囲は無限大です。AR技術が、私たちの情報収集の方法を根本から変える可能性を示しています。

参照:Googleレンズ

ビジネスシーンでのARアプリ活用法

小売・EC業界での活用、不動産・インテリア業界での活用、製造・メンテナンス業界での活用、観光・エンタメ業界での活用、医療・教育分野での活用

AR技術は、コンシューマー向けのアプリだけでなく、ビジネスの現場でも大きな変革をもたらしています。業務効率の向上、顧客体験の刷新、新たなマーケティング手法の創出など、その応用範囲は多岐にわたります。ここでは、主要な業界におけるARの活用法を解説します。

小売・EC業界での活用

小売・EC業界は、ARの導入が最も進んでいる分野の一つです。主な活用法は、購入前の「バーチャル試着・試し置き」です。

  • 家具・家電の試し置き: IKEAやニトリの例で見たように、ARを使って家具や家電を実寸大で自宅に配置することで、サイズ感や部屋の雰囲気との調和を確認できます。これにより、顧客の購入への不安を払拭し、コンバージョン率(購入率)を高める効果が期待できます。また、購入後の「イメージと違った」という理由での返品を減らし、コスト削減にも繋がります。
  • アパレル・コスメのバーチャル試着: スニーカーやメイクのAR試着は、オンラインでありながら実店舗に近い体験を提供します。特にコスメでは、衛生面を気にすることなく様々な色を試せるというメリットがあります。
  • 店舗での活用: 実店舗においても、ARは有効です。例えば、商品の棚にスマートフォンをかざすと、商品の詳細情報やレビュー、関連商品の情報がARで表示されるといった活用が考えられます。これにより、顧客は店員を呼ばなくても自分で情報を得られ、購買体験が向上します。

不動産・インテリア業界での活用

不動産やインテリア業界では、ARは顧客へのプレゼンテーションツールとして絶大な効果を発揮します。

  • バーチャル内見: 建設前の物件でも、ARを使えば完成後の様子を現地でリアルに体感できます。空き地にスマートフォンをかざすと、そこに建つ予定の建物が実寸大で現れ、中を歩き回るような体験も可能です。これにより、顧客は図面だけでは掴みきれない空間の広がりや日当たりを具体的にイメージできます。
  • リフォーム・リノベーションのシミュレーション: 既存の部屋に、壁紙の色を変えたり、新しいキッチンを設置したりした場合の完成イメージをARでシミュレーションできます。顧客は変更後の姿を視覚的に確認できるため、意思決定がスムーズになり、業者とのイメージの齟齬も防げます。
  • 家具配置の提案: インテリアコーディネーターが、顧客の自宅でARを使いながら、「このソファをここに置いて、こちらの照明を合わせると…」といった具体的な提案を行うことができます。言葉やカタログだけでは伝わりにくい空間デザインを、その場で可視化して共有できるのが強みです。

製造・メンテナンス業界での活用

製造業やインフラのメンテナンスといった現場では、ARは作業の効率化と安全性の向上に大きく貢献します。

  • 遠隔作業支援: 現場の若手作業員がスマートグラス(ARグラス)を装着し、その映像を遠隔地にいる熟練技術者が見ながら指示を出す、という活用法です。熟練者は、現場の映像の上にARで矢印や注釈を描き込み、「このネジを回して」「この部品をチェックして」といった具体的な指示を視覚的に伝えられます。これにより、移動時間やコストを削減しつつ、技術の伝承や迅速なトラブルシューティングが可能になります。
  • 組み立て・修理手順のナビゲーション: 複雑な機械の組み立てや修理の手順を、ARでステップバイステップに表示します。作業者は目の前の機器に重ねて表示される指示に従うだけで、マニュアルをいちいち確認することなく、正確かつ迅速に作業を進めることができます。ヒューマンエラーの削減に繋がり、品質向上に貢献します。

観光・エンタメ業界での活用

観光地やイベント会場では、ARは付加価値の高い体験を提供するための強力な武器となります。

  • ARナビゲーションと観光ガイド: 史跡や観光スポットでARアプリを使うと、今は失われてしまった城や建物を往時の姿で再現したり、目の前の展示物に関する詳細な解説がキャラクターによって行われたりします。これにより、単に見るだけの観光から、物語を体験する観光へと深化させることができます。
  • スタンプラリーや周遊イベント: 観光地や商業施設に設定されたARマーカーを巡るスタンプラリーは、参加者の周遊を促し、地域全体の活性化に繋がります。キャラクターと一緒に写真が撮れるといった特典を用意することで、SNSでの拡散も期待できます。

医療・教育分野での活用

医療や教育の分野でも、ARは学習効果や手術の精度を高めるために利用されています。

  • 手術支援とトレーニング: 執刀医がARグラスを装着し、CTやMRIの3D画像を手術部位に重ねて表示することで、血管や神経の位置を正確に把握しながら手術を進めることができます。また、医学生はARを使って人体の解剖を立体的に学習したり、手術のシミュレーションを行ったりすることで、より実践的なスキルを習得できます。
  • 体験型学習コンテンツ: 学校教育において、ARは生徒の興味を引きつけ、理解を深めるのに役立ちます。天体の動きや化学反応、歴史的な出来事など、抽象的で理解が難しい概念を、ARで視覚的・立体的に体験することで、生徒の記憶に残りやすくなります。

ARアプリを自分で開発する方法

ARアプリの魅力に触れ、「自分でも作ってみたい」と考えた方もいるかもしれません。ここでは、ARアプリを自作するためのツールや、専門の開発会社に依頼する際のポイントについて解説します。

ARアプリ開発に必要なツール・プラットフォーム

ARアプリ開発は、かつては高度な専門知識が必要でしたが、現在では優れた開発キットやプラットフォームが登場し、個人でも挑戦しやすくなっています。

ツール/プラットフォーム 開発元 主な対象OS 特徴
ARKit Apple iOS ・高精度な平面検出、画像認識、モーショントラッキング
・人物のオクルージョン(遮蔽)表現が可能
・iOSデバイスに最適化されたパフォーマンス
ARCore Google Android ・ARKitとほぼ同等の機能を提供
・Environmental HDRによるリアルな照明表現
・クラウドアンカーで複数デバイスでのAR体験共有が可能
Unity Unity Technologies iOS / Android ・世界で最も広く使われているゲームエンジン
・ARKit/ARCoreのプラグインが用意されており、AR開発のデファクトスタンダード
・豊富なアセットストアで開発を効率化
Unreal Engine Epic Games iOS / Android ・Unityと並ぶ主要なゲームエンジン
・フォトリアルな高品質グラフィックス表現に強み
・建築や自動車業界のビジュアライゼーションにも利用

ARKit (Apple)

ARKitは、Appleが提供するiOS向けのAR開発フレームワークです。iPhoneやiPadに搭載された高性能なカメラとセンサーを最大限に活用し、非常に高精度で安定したAR体験を実現します。主な機能として、床や壁などの平面を検出する「平面検出」、カメラの動きを追跡する「モーショントラッキング」、特定の画像を認識してARコンテンツを表示する「画像認識」などがあります。特に、人物を認識し、ARオブジェクトが人の後ろに回り込んだ際に自然に隠れる「ピープルオクルージョン」は、ARのリアリティを大きく向上させます。
参照:Apple Developer

ARCore (Google)

ARCoreは、Googleが提供するAndroid向けのAR開発プラットフォームです。ARKitと同様に、モーショントラッキング、環境理解(平面検出)、光推定といったARの基本機能を備えています。ARCoreの強みの一つに、異なるデバイス間でAR空間を共有できる「クラウドアンカー」機能があります。これにより、複数のユーザーが同じARオブジェクトを同時に見たり、操作したりするマルチプレイヤーAR体験を構築できます。
参照:Google for Developers AR

Unity

Unityは、ゲーム開発エンジンとして世界的なシェアを誇りますが、その汎用性の高さからAR/VRアプリ開発においても広く利用されています。UnityはARKitとARCoreの両方をサポートする公式プラグインを提供しており、一つのプロジェクトからiOSとAndroid両対応のARアプリを効率的に開発(クロスプラットフォーム開発)できます。プログラミング言語はC#を使用します。豊富なアセット(3Dモデル、エフェクト、ツールなど)が揃う「Unity Asset Store」を活用すれば、開発を大幅にスピードアップできます。
参照:Unity

Unreal Engine

Unreal EngineもUnityと並ぶ強力なゲームエンジンで、特にグラフィックの美しさには定評があります。映画のようなフォトリアルな表現が求められるARコンテンツや、建築・製造業向けの高品質なビジュアライゼーションアプリの開発に適しています。プログラミングはC++またはビジュアルスクリプティングの「ブループリント」で行います。Unityに比べると学習コストはやや高いとされますが、最高品質のAR体験を目指す場合に選択肢となります。
参照:Unreal Engine

専門の開発会社に依頼する場合のポイント

本格的なビジネス用ARアプリや、高品質なARゲームを開発したい場合は、専門の開発会社に依頼するのが現実的です。その際に注意すべきポイントは以下の通りです。

  1. 実績の確認: 依頼したいARアプリのジャンル(ゲーム、業務支援、プロモーションなど)で、豊富な開発実績がある会社を選びましょう。ポートフォリオを見て、過去の制作物のクオリティや技術レベルを確認することが重要です。
  2. 企画・要件定義の明確化: 「何のためにARアプリを作るのか」「誰に、どのような体験を提供したいのか」という目的を明確にし、必要な機能を具体的に洗い出す「要件定義」が最も重要です。この段階が曖昧だと、開発が迷走し、予算や納期を超過する原因となります。
  3. 対応範囲の確認: 企画からデザイン、開発、アプリストアへの申請、リリース後の保守・運用まで、どこまでを依頼できるのかを確認しましょう。ワンストップで対応してくれる会社の方が、コミュニケーションがスムーズに進みます。
  4. コミュニケーションの円滑さ: 開発プロジェクトは、発注側と開発側の密なコミュニケーションが成功の鍵です。専門用語を分かりやすく説明してくれるか、こちらの要望を正しく汲み取ってくれるかなど、担当者との相性も重要になります。
  5. 見積もりの妥当性: 複数の会社から見積もりを取り、費用と内容を比較検討しましょう。単純な価格の安さだけでなく、なぜその費用になるのか、内訳が明確で納得できるものを選ぶことが大切です。

AR技術の今後の展望

AR技術の今後の展望

スマートフォンで手軽に楽しめるようになったAR技術ですが、その進化はまだ始まったばかりです。今後は、より私たちの生活に密着し、意識することなく利用できる「空気のような存在」へと変わっていくと予想されます。ここでは、ARの未来を形作る2つの重要なトレンドについて解説します。

ARグラスの普及と進化

現在のAR体験は、そのほとんどがスマートフォンやタブレットをかざすという行為を必要とします。しかし、これは常に片手がふさがり、視界もデバイスの画面に制限されるという不自然さを伴います。この課題を解決するのが、メガネのように装着するウェアラブルデバイス「ARグラス」です。

ARグラスが普及すれば、ハンズフリーで、かつ自然な視界の中にデジタル情報を重ねて表示できるようになります。

  • 道案内: 目の前の景色に進行方向の矢印が直接表示され、スマホ画面を見る必要がなくなります。
  • コミュニケーション: 会話している相手の名前やプロフィール情報が視界の端に表示されたり、外国語がリアルタイムで翻訳されて字幕として表示されたりします。
  • 作業支援: 製造現場や手術室で、両手を使いながら作業手順や指示を視界に表示できます。

Appleが発表した「Apple Vision Pro」は、ARとVRを融合させた「空間コンピュータ」として、この未来を垣間見せてくれます。現状ではまだ高価でサイズも大きいですが、今後、より軽量・安価で、デザイン性の高いARグラスが登場すれば、スマートフォンに次ぐ次世代のコンピューティングプラットフォームとして爆発的に普及する可能性があります。ARグラスの進化が、AR技術の本格的な普及の鍵を握っていると言えるでしょう。

5GによるAR体験の向上

AR、特に高品質なAR体験には、大容量のデータをリアルタイムで処理・通信する能力が求められます。ここで大きな役割を果たすのが、次世代のモバイル通信規格である5G(第5世代移動通信システム)です。

5Gには「高速・大容量」「高信頼・低遅延」「多数同時接続」という3つの大きな特徴があります。これらがAR体験を以下のように向上させます。

  • リッチなコンテンツのストリーミング: 5Gの高速・大容量通信により、フォトリアルな3Dモデルや高精細な動画といったリッチなARコンテンツを、ダウンロードを待つことなく瞬時にストリーミングで楽しめるようになります。
  • リアルタイムなインタラクション: 5Gの低遅延性能は、サーバーとの通信ラグを劇的に減少させます。これにより、遠隔地のユーザーと同じAR空間で遅延なく共同作業を行ったり、リアルタイム性の高いマルチプレイヤーARゲームを楽しんだりすることが可能になります。
  • クラウドレンダリングの活用: 高度なグラフィックス処理(レンダリング)を、パワフルなクラウドサーバー側で行い、その結果だけをデバイスに送る「クラウドレンダリング」が実用的になります。これにより、ARグラスのような小型・軽量なデバイスでも、非常に高品質なAR表現が可能になります。

5Gの普及は、これまでデバイスの性能や通信環境の制約で実現が難しかった、より複雑で、よりリアルで、よりソーシャルなAR体験を現実のものにしていくでしょう。ARグラスと5G、この二つの技術が融合することで、ARは私たちの生活や社会のあり方を根底から変えるほどのインパクトを持つと期待されています。

まとめ

本記事では、AR(拡張現実)の基本から、様々なジャンルのおすすめアプリ40選、ビジネスでの活用法、そして未来の展望まで、幅広く解説してきました。

ARアプリは、現実世界を舞台にデジタル情報を重ね合わせることで、私たちの日常をより楽しく、便利で、豊かなものに変える力を持っています。

  • ゲームでは、いつもの道が冒険の舞台に変わります。
  • ショッピングでは、購入前の不安を解消し、賢い買い物をサポートします。
  • SNSでは、ARフィルターが新しい自己表現とコミュニケーションを生み出します。
  • 学習では、目に見えないものを可視化し、知的好奇心を刺激します。
  • ビジネスでは、業務効率と顧客満足度を同時に向上させる切り札となります。

ARアプリを選ぶ際は、「①楽しみたいジャンル」「②スマホのOS」「③料金体系」「④日本語対応」といったポイントを参考に、自分の興味や目的に合ったものを見つけることが大切です。まずはこの記事で紹介した無料のアプリから、気軽にARの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

AR技術は、ARグラスの進化や5Gの普及によって、今後さらに発展していくことが確実です。スマートフォンをかざすという現在の形から、いずれは空気や水のように当たり前の存在へと進化していくでしょう。その時、私たちの生活や働き方、コミュニケーションのあり方は、今とは全く違うものになっているかもしれません。

あなたのスマートフォン一つで、未来の扉を開くことができます。ぜひ、お気に入りのARアプリを見つけて、日常を拡張する新しい体験をお楽しみください。