「何か面白い本が読みたいけど、何を選べばいいかわからない」
「自分の知らない世界に連れて行ってくれるような、夢中になれる一冊に出会いたい」
日々、無数の本が出版される現代において、自分にとっての「面白い本」を見つけ出すのは、まるで宝探しのようです。読書は、私たちに新しい知識や感動、人生を豊かにする視点を与えてくれます。しかし、選択肢が多すぎるあまり、最初の一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、小説、ミステリー、ビジネス書、自己啓発書、エッセイ・ノンフィクションといった幅広いジャンルから、心から「面白い」と思えるおすすめの本を合計100冊厳選しました。
さらに、自分にぴったりの一冊を見つけるための「選び方」から、お得に読書を楽しむための「電子書籍サービス」、読書に関する「よくある質問」まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、きっとあなたの知的好奇心を満たし、明日からの生活を少しだけ彩ってくれる運命の一冊が見つかるはずです。
さあ、ページをめくる興奮と、物語に没頭する喜びを、一緒に探しにいきましょう。
目次
面白い本の選び方
膨大な数の本の中から、自分にとって本当に「面白い」と感じられる一冊を見つけ出すには、いくつかのコツがあります。やみくもに探すのではなく、自分なりの「軸」を持つことで、出会いの確率は格段に上がります。ここでは、あなたに最適な本を見つけるための具体的な選び方を、多角的な視点からご紹介します。
好きなジャンルから探す
まずは、自分の興味や読書の目的に合わせて、大きなジャンルから絞り込んでいくのが王道です。それぞれのジャンルには特有の魅力があり、求める体験に応じて選ぶのがおすすめです。
小説
小説の最大の魅力は、現実とは異なる世界に没入し、登場人物の人生を追体験できることです。感動的な物語で心を揺さぶられたい、ハラハラする展開に胸を躍らせたい、美しい情景描写に浸りたいなど、感情的な体験を求める方には小説が最適です。恋愛、青春、家族、歴史、SFなど、さらに細分化されたテーマの中から、その時の気分に合ったものを選んでみましょう。物語を通じて、自分自身の価値観や感情と向き合うきっかけにもなります。
ミステリー
緻密に張り巡らされた伏線、巧妙なトリック、そして最後に訪れる驚愕の結末。この知的興奮こそがミステリーの醍醐味です。謎解きが好きで、論理的に物事を考えるプロセスを楽しめる方には、ミステリー小説がぴったりです。誰が犯人なのかを推理する「フーダニット」や、犯人視点で物語が進む「倒叙モノ」、日常に潜む小さな謎を解き明かす「日常の謎」など、ミステリーの中にも多様なサブジャンルが存在します。どんでん返しによる爽快感を味わいたいなら、ぜひミステリーの世界に足を踏み入れてみてください。
ビジネス書
仕事のスキルアップやキャリア形成、組織マネジメントなど、ビジネスシーンで直面する課題を解決するための具体的な知識やノウハウを得たい方には、ビジネス書がおすすめです。マーケティング、ファイナンス、リーダーシップ、コミュニケーション術といった専門的なテーマから、時間管理や生産性向上のためのテクニックまで、内容は多岐にわたります。成功者の思考法や失敗から得た教訓を学ぶことで、自身の仕事への取り組み方を見直し、新たな視点を得る助けとなります。
自己啓発書
「もっと成長したい」「人生をより良い方向に導きたい」という願いに応えてくれるのが自己啓発書です。モチベーションの向上、思考法の転換、習慣の改善など、内面的な変化を促すためのヒントが満載です。心理学や脳科学に基づいた具体的なメソッドを提示するものから、著者の体験に基づいた哲学的なメッセージを伝えるものまで様々です。人生の岐路に立っている時や、何か新しいことを始めたい時に読むと、背中を押してくれる力強い味方となるでしょう。
エッセイ・ノンフィクション
エッセイは著者の日常や体験、思索が率直な言葉で綴られており、その人柄や価値観に触れる面白さがあります。まるで親しい友人と対話しているような、温かい気持ちになれるのが魅力です。一方、ノンフィクションは、特定の事件や人物、社会問題などを徹底的な取材に基づいて描いた作品です。事実の重みと、そこから浮かび上がる人間のドラマに圧倒されることも少なくありません。知的好奇心を満たしたい、実在の物語から何かを学びたいという方におすすめのジャンルです。
文学賞の受賞作から選ぶ
どの本を読めばいいか迷った時、文学賞の受賞作は品質を保証してくれる一つの信頼できる指標となります。数多くの候補作の中から、専門家や読者によって選び抜かれた作品は、多くの人々の心を掴むだけの魅力を持っていることがほとんどです。
本屋大賞
本屋大賞は、「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」というキャッチコピーの通り、日々読者と接している書店員の投票によって選ばれます。そのため、エンターテインメント性が高く、読書初心者でも楽しめる面白い作品が多いのが特徴です。物語の力で多くの読者を惹きつけ、「読んでよかった」と心から思える感動的な作品に出会いたいなら、まず本屋大賞の受賞作をチェックしてみるのがおすすめです。
参照:本屋大賞公式サイト
直木賞・芥川賞
直木三十五賞(直木賞)と芥川龍之介賞(芥川賞)は、日本で最も権威のある文学賞として知られています。直木賞はエンターテインメント性の高い優れた大衆小説に、芥川賞は芸術性の高い新進作家による純文学作品に贈られます。物語の面白さを重視するなら直木賞、文学的な表現やテーマの深さを味わいたいなら芥川賞、というように自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。どちらも半年に一度発表されるため、常に新しい才能との出会いがあります。
参照:公益財団法人日本文学振興会
このミステリーがすごい!大賞
その年に日本で刊行されたミステリー小説の中から、最も優れた作品を選ぶランキングです。プロの作家や評論家、ミステリー愛好家が選ぶため、トリックの斬新さや伏線回収の見事さなど、ミステリーとしての完成度が高い作品が揃います。本格ミステリーからサスペンス、スパイ小説まで、幅広いジャンルの傑作が選出されるため、ミステリー好きにとっては見逃せない指標です。驚きと興奮を求めるなら、このランキングの上位作から選んでみましょう。
参照:『このミステリーがすごい!』編集部
年代に合った本を選ぶ
ライフステージによって、関心事や悩みは変化します。自分の年代に合ったテーマの本を選ぶことで、より深く共感し、自分事として物語やメッセージを受け取ることができます。
- 中学生・高校生: 友情、恋愛、部活、進路といったテーマを扱った青春小説や、世界の広さや多様な価値観に触れられる教養書がおすすめです。
- 大学生: 自己分析やキャリアについて考えるきっかけとなる本や、専門分野以外の知見を広げる古典、歴史書などが知的好奇心を満たしてくれます。
- 20代: 社会人としての基礎体力となるビジネススキルやマインドセット、お金に関する知識を学べる本が役立ちます。
- 30代・40代以上: マネジメントやリーダーシップ、キャリアの転換期、健康、家族との関係など、より複雑になる課題に対応するためのヒントを与えてくれる本が心に響くでしょう。
ベストセラーやメディアで話題の本を選ぶ
ベストセラーや、テレビドラマ化・映画化された作品は、多くの人々の心を掴む普遍的な面白さを持っている証拠です。世間で話題になっている本を読むことで、友人や同僚との会話のきっかけになったり、時代の空気感を感じ取ったりできます。ただし、人気があるからといって必ずしも自分に合うとは限りません。あらすじやレビューを参考に、自分の興味と合致するかどうかを見極めることが大切です。
読書が苦手な人は読みやすさで選ぶ
「本を最後まで読み通す自信がない」という読書が苦手な方は、まず「読みやすさ」を最優先して選んでみましょう。一度「一冊読み終えた」という達成感を味わうことが、次の読書へのモチベーションに繋がります。
短編集
短編集は、一つひとつの物語が数十ページで完結するため、隙間時間にも手軽に読むことができます。もし途中で飽きてしまっても、次の話からまた新しい気持ちで読み始められるのが魅力です。様々な作風の物語が詰まっているので、自分好みの作家を見つけるきっかけにもなります。
映像化された原作
映画やドラマ、アニメなどで既に映像化されている作品の原作小説もおすすめです。あらかじめ登場人物やストーリーの骨格を把握しているため、内容を理解しやすく、物語の世界に入り込みやすいというメリットがあります。映像では省略されがちなキャラクターの細かい心情描写や、背景設定などを文字で追うことで、作品をより深く味わうことができます。「あのシーンは原作ではこう表現されていたのか」という発見も楽しみの一つです。
電子書籍か紙の本かを選ぶ
現代では、本の楽しみ方も多様化しています。電子書籍と紙の本、それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
媒体 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
電子書籍 | ・何冊でも持ち運べる ・保管場所に困らない ・いつでも購入・ダウンロードできる ・文字の拡大や検索機能が便利 |
・目が疲れやすい場合がある ・充電が必要 ・貸し借りがしにくい ・所有感がない |
・通勤中など隙間時間に読書したい人 ・本をたくさん読む人 ・保管スペースを節約したい人 |
紙の本 | ・目に優しい ・記憶に残りやすいとされる ・所有感、コレクションする喜びがある ・貸し借りがしやすい |
・かさばる、持ち運びに不便 ・保管場所が必要 ・経年劣化する |
・じっくりと集中して読書したい人 ・気に入った本を本棚に並べたい人 ・書き込みをしながら読みたい人 |
どちらが良い・悪いということではなく、シーンによって使い分けるのも賢い方法です。例えば、移動中は電子書籍で手軽に読み、家では紙の本でじっくりと味わうといったハイブリッドな読書スタイルも、現代ならではの楽しみ方と言えるでしょう。
これらの選び方を参考に、様々な角度から自分に合った一冊を探求することで、きっと素晴らしい本との出会いが待っています。
面白い本おすすめランキング30選【小説編】
心を揺さぶる感動的な物語から、ページをめくる手が止まらなくなる青春小説まで。ここでは、近年の話題作を中心に、幅広い読者におすすめできる面白い小説を30冊厳選しました。
① 成瀬は天下を取りにいく / 宮島未奈
2024年本屋大賞を受賞した、今最も注目されている作品の一つ。滋賀県大津市を舞台に、我が道を突き進む女子中学生・成瀬あかりのユニークな夏休みを描きます。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。そんな彼女のまっすぐで風変わりな生き様が、読者に爽快感と明日への活力を与えてくれます。閉塞感を感じているすべての人に読んでほしい、痛快青春小説の傑作です。
② 汝、星のごとく / 凪良ゆう
2023年本屋大賞受賞作。瀬戸内の島で出会った高校生の男女、暁海(あきみ)と櫂(かい)。孤独を抱える二人が惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく様を繊細な筆致で描いた物語です。恋愛小説の枠を超え、自立や家族、社会の常識といったテーマに深く切り込んでいます。ままならない人生の中で、自分だけの「星」を見つけようともがく二人の姿に、胸が締め付けられることでしょう。
③ そして、バトンは渡された / 瀬尾まいこ
2019年本屋大賞受賞作。複雑な家庭環境で育ちながらも、次々と変わる親たちから愛情をたっぷり受けて育った優子。血の繋がりを超えた家族の愛の形を、温かくユーモラスに描きます。物語の終盤で明かされるタイトルの本当の意味に、涙なしでは読めません。読後、心が温かくなるような優しい物語を求めている方におすすめです。
④ 流浪の月 / 凪良ゆう
2020年本屋大賞受賞作。誘拐事件の「被害女児」と「加害者」という烙印を押された二人が、15年後に再会する物語。世間が作り上げた「事実」とは異なる、二人だけの真実の関係性を描いています。社会の偏見や普通とは何かを問いかける、切なくも美しい物語。読み手の価値観を根底から揺さぶる力を持った一冊です。
⑤ 夜が明ける / 西加奈子
直木賞作家・西加奈子による、ある青年とその友人たちの15年間を描いた長編小説。理不尽な社会の中で傷つき、もがきながらも、懸命に生きようとする若者たちの姿が胸を打ちます。現代社会が抱える貧困や格差といった問題に鋭く切り込みつつ、それでも希望を捨てない人間の強さを描いています。ずっしりとした読後感を求める方に。
⑥ 同志少女よ、敵を撃て / 逢坂冬馬
2022年本屋大賞受賞作にして、デビュー作としては異例の大ヒットを記録。第二次世界大戦下のソ連で、母親を殺された少女セラフィマが、女性だけの狙撃小隊に入隊し、復讐を誓う物語です。戦争の悲惨さと、その中で生きる人々の葛藤を圧倒的な熱量で描いています。歴史小説や戦争文学に興味があるなら必読の一冊です。
⑦ 蜜蜂と遠雷 / 恩田陸
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した音楽小説の金字塔。国際ピアノコンクールを舞台に、才能あふれる4人の若きピアニストたちが、それぞれの思いを胸に競い合う姿を描きます。文字を読んでいるだけなのに、実際に音楽が聴こえてくるかのような巧みな描写は圧巻。音楽の力と、才能を巡る人間ドラマに引き込まれます。
⑧ 推し、燃ゆ / 宇佐見りん
第164回芥川賞受賞作。アイドルである「推し」を応援することに、自身のすべてを捧げる女子高生のあかり。推しがファンを殴って炎上したことをきっかけに、彼女の日常が崩れていく様を描きます。「推す」という行為の本質と、現代の若者が抱える生きづらさを鋭く切り取った作品。
⑨ かがみの孤城 / 辻村深月
2018年本屋大賞受賞作。学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学生・こころが、鏡の向こうにある不思議な城に招かれるファンタジーミステリー。同じ境遇の7人が集められ、願いを叶える鍵を探す中で、次第に心を通わせていきます。思春期の繊細な心模様と、友情の尊さを描いた感動作。
⑩ コンビニ人間 / 村田沙耶香
第155回芥川賞受賞作。「普通」とは何かを問いかける、衝撃的な作品です。36歳、未婚、コンビニのアルバイト歴18年の古倉恵子。マニュアル通りに動くことでしか世界と関われない彼女にとって、コンビニこそが世界のすべてでした。社会の同調圧力や常識に息苦しさを感じている人に、新たな視点を与えてくれます。
⑪ 黄色い家 / 川上未映子
読売文学賞、毎日出版文化賞をダブル受賞。1990年代の東京を舞台に、お金に困った少女たちが「黄色い家」で共同生活を始める物語。生きていくために必死でもがく彼女たちの姿が、鮮烈な印象を残します。貧困や搾取といった社会の暗部に光を当てつつ、シスターフッドの力強さを描いた傑作です。
⑫ 水車小屋のネネ / 津村記久子
理不尽な親から逃れ、姉妹で懸命に生きる18歳と8歳の少女。彼女たちを温かく見守る町の大人たちとの交流を通じて、人と人との繋がりや労働の尊さを描きます。困難な状況でも希望を失わず、前向きに生きる人々の姿に心が洗われるような優しい物語。
⑬ スピノザの診察室 / 夏川草介
『神様のカルテ』の著者による、新たな医療小説。地域医療の厳しい現実と向き合う内科医・雄町が、京都の町で個性豊かな患者たちと出会い、医師として、人間として成長していく姿を描きます。哲学と医療が交差する、知的好奇心を刺激される一冊。
⑭ 星を編む / 凪良ゆう
『汝、星のごとく』のスピンオフ作品。本編で語りきれなかった登場人物たちの、その後の物語や隠された心情が描かれています。作品世界をより深く理解できるだけでなく、単独の物語としても十分に楽しめる感動的な連作短編集。『汝、星のごとく』を読んだ方には必読の一冊です。
⑮ 恋愛未満 / 三浦しをん
恋愛の一歩手前にある、もどかしくも愛おしい人間関係を描いた短編集。『舟を編む』の三浦しをんが、様々な形の「恋愛未満」な感情を巧みに切り取ります。くすっと笑えたり、胸がキュンとしたり、共感できる物語がきっと見つかるはず。
⑯ リカバリー・カバヒコ / 青山美智子
『お探し物は図書室まで』の著者による、心温まる連作短編集。公園に置かれた一体のカバの遊具「カバヒコ」が、訪れる人々の悩みに寄り添い、ささやかな「リカバリー」をもたらします。疲れた心に優しく染み渡る、お守りのような物語。
⑰ ようこそ、ヒュナム洞書店へ / ファン・ボルム
韓国でベストセラーとなった話題作。都会での仕事に疲れ果てた女性が、町の小さな書店を開き、そこに集う人々と交流を深めていく物語。本とコーヒー、そして人々の温かさに癒される、優しい時間が流れる一冊。
⑱ 不便なコンビニ / キム・ホヨン
こちらも韓国発のベストセラー小説。ソウルの下町にある小さなコンビニを舞台に、記憶を失ったホームレスの男が夜勤のアルバイトを始めたことから、店に訪れる人々の人生が少しずつ変わっていく様を描きます。人と人との温かい繋がりを感じられる、ハートフルな物語。
⑲ 夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦
奇妙で愛らしい世界観が魅力の森見登美彦の代表作。京都を舞台に、大学生の「先輩」が、後輩である「黒髪の乙女」を追いかけて珍事件に巻き込まれていく様を、ユーモラスに描きます。独特の文体と奇想天外なストーリー展開に、一度ハマると抜け出せません。
⑳ 西の魔女が死んだ / 梨木香歩
学校に行けなくなった少女まいが、田舎で暮らすおばあちゃん(西の魔女)との生活を通して、生きる力を取り戻していく物語。自然の豊かさや、自分で考えて決めることの大切さを教えてくれる、世代を超えて読み継がれる名作。
㉑ 海の見える理髪店 / 荻原浩
第155回直木賞受賞作。表題作を含む6つの物語が収録された短編集です。どの話も、人生の哀愁や人情の機微を巧みに描き出しており、読後に深い余韻を残します。大人のための、ビタースイートな物語集。
㉒ ライオンのおやつ / 小川糸
2020年本屋大賞第2位。余命宣告を受けた若い女性が、瀬戸内の島のホスピスで残された日々を過ごす物語。「人生の最後に食べたいおやつ」をリクエストできるその場所で、彼女は生きることの意味を見つめ直します。死をテーマにしながらも、温かく、希望に満ちた一冊。
㉓ 52ヘルツのクジラたち / 町田そのこ
2021年本屋大賞受賞作。家族に虐待され、人生を奪われてきた女性・貴瑚が、ある少年との出会いをきっかけに、過去と向き合い、新たな人生を歩み始める物語。誰にも届かない声で泣く「52ヘルツのクジラ」のように、声なきSOSを抱える人々の魂の叫びを描きます。
㉔ 敗れざる者たち / 塩田武士
実在の事件や人物をモデルにした、圧巻のノンフィクション・ノベル集。グリコ・森永事件や豊田商事事件など、昭和の日本を震撼させた大事件の裏側で生きた人々の姿を、綿密な取材に基づいて描き出します。事実の持つ迫力と、著者の巧みなストーリーテリングに圧倒されます。
㉕ 本日は、お日柄もよく / 原田マハ
スピーチライターという職業に焦点を当てた、お仕事小説。伝説のスピーチライターとの出会いをきっかけに、言葉の持つ力に目覚めていくOLの成長物語です。読めばきっと、誰かに想いを伝えたくなる。前向きな気持ちになれる一冊。
㉖ 月の満ち欠け / 佐藤正午
第157回直木賞受賞作。「月が満ちては欠けるように、死んでも生まれ変わって、愛する人に会いに行く」という壮大なテーマを描いた異色の恋愛小説。複雑に絡み合った人間関係と時間軸が、最後に一つの美しい物語として収束する構成は見事。
㉗ 熱帯 / 森見登美彦
「この小説を読み終えた者は、必ずやその先を探し始めるだろう」という謎に満ちた小説『熱帯』。その行方を追ううちに、現実と虚構が入り混じる摩訶不思議な冒険に巻き込まれていく物語です。読書という行為そのものをテーマにした、森見ワールド全開の傑作。
㉘ 砂の女 / 安部公房
世界的に評価される安部公房の代表作。休暇で砂丘を訪れた男が、砂穴の底にある一軒家に閉じ込められ、脱出を試みるシュールな物語。極限状況における人間の心理や、日常に潜む不条理を鋭く描き出します。
㉙ 舟を編む / 三浦しをん
2012年本屋大賞受賞作。辞書「大渡海」の編纂に情熱を注ぐ編集者たちの、十数年にわたる奮闘を描いた物語。言葉への愛と、一つのことを成し遂げようとする人々のひたむきな姿に胸が熱くなります。何かを創り出す仕事の尊さを教えてくれる一冊。
㉚ スモールワールズ / 一穂ミチ
夫婦、親子、姉弟など、様々な関係性の中に潜む、ままならなさと愛しさを描いた連作短編集。一見すると無関係な物語が、最後にゆるやかにつながっていく構成が巧み。日常の些細な亀裂や愛情を、繊細な筆致で掬い取った名品です。
面白い本おすすめランキング20選【ミステリー小説編】
ページをめくる手が止まらない、驚愕のどんでん返し。ここでは、近年の話題作から新本格の金字塔まで、ミステリー好きを唸らせる傑作を20冊ご紹介します。
① 爆弾 / 呉勝浩
2023年の「このミステリーがすごい!」国内編第1位、直木賞受賞など、数々の賞を総なめにした傑作サスペンス。些細な事件で取り調べを受けていた男が「午後四時四十四分、秋葉原のどこかで爆弾が爆発する」と告げる。リアルタイムで進行する警察と犯人の緊迫感あふれる頭脳戦から、一瞬たりとも目が離せません。
② 方舟 / 夕木春央
2023年「本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位。地下建築に閉じ込められた9人の男女。殺人事件が発生し、浸水により脱出のタイムリミットが迫る中、犯人を見つけ出さなければならない。クローズド・サークル、タイムリミット、そして驚愕のロジック。ミステリーの面白さがすべて詰まった一冊です。ラストの一行で、物語のすべてが反転する衝撃をぜひ体験してください。
③ medium 霊媒探偵城塚翡翠 / 相沢沙呼
「このミステリーがすごい!」など、ミステリーランキング5冠を達成した話題作。死者の言葉を伝える霊媒師・城塚翡翠と、論理を武器とする推理作家・香月史郎がタッグを組み、難事件に挑みます。すべての伏線が回収される最終章は圧巻の一言。「すべてが、伏線。」というキャッチコピーは伊達ではありません。
④ invert 城塚翡翠倒叙集 / 相沢沙呼
『medium』の続編にして、犯人視点で物語が進む「倒叙ミステリー」集。読者は最初から犯人を知っていますが、完璧な犯罪計画を城塚翡翠がどうやって暴いていくのか、その鮮やかな推理劇が見どころです。翡翠のキャラクターの魅力がさらに深掘りされ、前作を読んだ人はもちろん、本作からでも楽しめます。
⑤ 六人の嘘つきな大学生 / 浅倉秋成
就職活動の最終選考に残った6人の大学生。与えられた課題は「一カ月で最高のチームを作り上げること」。しかし、最終選考の場で、彼らの「嘘」と「罪」を告発する封筒が見つかる。二転三転する展開と、人間の心理を巧みに描いた構成が見事。ミステリーでありながら、就活をテーマにした青春小説としても一級品です。
⑥ 君のクイズ / 小川哲
クイズ番組の決勝戦。挑戦者・三島が、まだ一文字も問題が読まれていない段階で正解を叩き出す。なぜ彼は答えがわかったのか?その謎を解き明かす過程で、三島の半生が浮かび上がってきます。知識の奥深さと、一つの問いから広がる世界の面白さを教えてくれる、新感覚のミステリーです。
⑦ 元彼の遺言状 / 新川帆立
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して死んだ元彼。敏腕女性弁護士の剣持麗子は、依頼人と共謀して遺産を手に入れようと画策する。リーガルミステリーとしての面白さはもちろん、主人公のキャラクターが痛快で、テンポの良いストーリー展開に引き込まれます。
⑧ 黒牢城 / 米澤穂信
第166回直木賞受賞作。戦国時代、謀反の疑いをかけられて有岡城に幽閉された黒田官兵衛が、牢の中から城内で起こる難事件を解決していく歴史ミステリー。安楽椅子探偵ものと歴史小説が融合した、唯一無二の作品。緊迫した状況下での、官兵衛の鮮やかな推理が光ります。
⑨ AX アックス / 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」の一作。表向きは文房具メーカーのサラリーマン、裏の顔は超一流の殺し屋「兜」。しかし、彼は恐妻家で、息子の反抗期に悩むごく普通の中間管理職でもあります。殺し屋の非日常と、家庭人としての日常が交錯する、スタイリッシュでコミカルなハードボイルド小説。
⑩ 容疑者Xの献身 / 東野圭吾
第134回直木賞受賞作であり、ガリレオシリーズの最高傑作との呼び声も高い一冊。天才物理学者・湯川学が、旧友である天才数学者・石神が仕組んだ完璧なアリバイに挑みます。論理と論理がぶつかり合う頭脳戦と、その裏に隠された切ない愛の物語に、心を鷲掴みにされます。
⑪ むかしむかしあるところに、死体がありました。 / 青柳碧人
「桃太郎」や「浦島太郎」といった日本の昔話をベースにした、異色のミステリー短編集。誰もが知っている物語に、殺人事件という要素を加え、巧妙なロジックで謎を解き明かしていきます。「そうきたか!」と思わず膝を打つ、アイデアの勝利と言える作品です。
⑫ 屍人荘の殺人 / 今村昌宏
「このミステリーがすごい!」など国内ミステリーランキングで4冠を達成したデビュー作。ペンションに立てこもった大学生たちが、次々と起こる殺人事件と、突如現れたゾンビの群れに襲われる。本格ミステリーとパニックホラーが融合した、前代未聞の設定が話題を呼びました。
⑬ ハヤブサ消防団 / 池井戸潤
『半沢直樹』シリーズの池井戸潤が描く、田園ミステリー。東京から亡き父の故郷である「ハヤブサ地区」に移住したミステリ作家が、地元の消防団に入団したことをきっかけに、集落に渦巻く不穏な謎に巻き込まれていきます。のどかな田舎に潜む人間の闇を描いた、一気読み必至のエンターテインメント。
⑭ 硝子の塔の殺人 / 知念実希人
現役医師でもある著者が描く、本格ミステリーへの愛に満ちた一冊。雪に閉ざされたガラスの館で、名探偵と医師たちが連続殺人事件に挑みます。ミステリーの王道要素を詰め込みながら、読者の予想を裏切る驚愕の結末が待っています。
⑮ 十角館の殺人 / 綾辻行人
日本のミステリー史を語る上で欠かせない、「新本格」ムーブメントの幕開けを告げた記念碑的作品。孤島に立つ奇妙な十角形の館を訪れた大学ミステリ研究会のメンバーが、一人、また一人と殺されていく。「あの一行」で世界が反転する衝撃は、今なお色褪せません。
⑯ すべてがFになる / 森博嗣
理系ミステリィの金字塔、S&Mシリーズの第一作。孤島のハイテク研究所で、天才プログラマ・真賀田四季が密室状態の部屋で殺害される。犀川創平助教授と学生の西之園萌絵が、この不可解な事件の謎に挑みます。知的好奇心をくすぐる理知的な会話と、鮮やかな謎解きが魅力。
⑰ 楽園のカンヴァス / 原田マハ
山本周五郎賞受賞作。アートとミステリーが融合した、知的好奇心を刺激される傑作です。巨匠ルソーの名画『夢』に隠された謎を追って、二人の研究者がニューヨークとスイスを舞台に競い合います。絵画に込められたドラマと、手に汗握るサスペンスが見事に融合しています。
⑱ 時計館の殺人 / 綾辻行人
綾辻行人の「館シリーズ」の中でも、特に評価の高い一作。振り子時計が無数に配置された「時計館」で、過去の亡霊と新たな惨劇が交錯します。緻密に計算されたプロットと、時間を操るかのようなトリックは圧巻。
⑲ 告白 / 湊かなえ
衝撃的なデビュー作にして、ベストセラーとなった作品。中学校教師の森口悠子が、自分の娘を殺した生徒をクラス内で告発する場面から物語は始まります。事件に関わった人物たちの独白形式で物語が進む「イヤミス(読後感がイヤなミステリー)」の代表格。人間の悪意に引きずり込まれる感覚を味わえます。
⑳ そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティー
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの最高傑作と名高い不朽の名作。孤島に招待された10人の男女が、童謡の歌詞の通りに一人ずつ殺されていく。クローズド・サークルの原型ともいえる設定と、完璧なプロットは、後世のミステリー作品に多大な影響を与えました。
面白い本おすすめランキング20選【ビジネス書編】
日々の仕事に役立つスキルから、キャリアを考える上での指針まで。あなたのビジネスパーソンとしての成長を加速させる、必読のビジネス書を20冊紹介します。
① DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール / ビル・パーキンス
「資産をゼロにして死ぬ」ことを目指す、という衝撃的な提案をする一冊。お金をただ貯め込むのではなく、人生を豊かにする「経験」に最適なタイミングで投資することの重要性を説きます。仕事やお金に対する価値観を根本から見直すきっかけになるでしょう。
② エッセンシャル思考 / グレッグ・マキューン
「より少なく、しかしより良く」を追求するための思考法。99%の無駄を捨て、本当に重要な1%に集中することで、最大の成果を出す方法を具体的に解説します。情報過多で多忙な現代人にとって、必読のタイムマネジメント術です。
③ 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 / スティーブン・R・コヴィー
全世界で読み継がれる自己啓発書・ビジネス書の金字塔。成功を持続させるためには、小手先のテクニックではなく、「誠実」「謙虚」といった人格を磨くことが不可欠であると説きます。人生のあらゆる側面に適用できる普遍的な原則が詰まっています。
④ 影響力の武器 / ロバート・B・チャルディーニ
なぜ人は動かされるのか?社会心理学者が、承諾を引き出すための「返報性」「コミットメントと一貫性」「社会的証明」など6つの原則を、豊富な実例と共に解説します。セールスやマーケティングに関わる人はもちろん、悪質なセールスから身を守るためにも役立つ一冊。
⑤ チーズはどこへ消えた? / スペンサー・ジョンソン
変化の時代をどう生き抜くか、という普遍的なテーマを、ネズミと小人のシンプルな寓話で教えてくれます。変化を恐れず、新しい「チーズ(求めるもの)」を探しに出ることの大切さを、物語を通じて直感的に理解できます。
⑥ ジェイソン流お金の増やし方 / 厚切りジェイソン
お笑い芸人であり、IT企業の役員でもある厚切りジェイソンが、自身の経験に基づいた再現性の高い資産形成術を解説。「支出を減らし、残ったお金を投資に回す」というシンプルな方法を、誰にでも分かりやすく説明しています。投資初心者にとって、最初の一冊として最適です。
⑦ 人は話し方が9割 / 永松茂久
コミュニケーションの重要性を説く一冊。自己肯定感を高める話し方、相手の心を開く聞き方など、すぐに実践できる具体的なテクニックが満載です。人間関係を円滑にし、ビジネスでもプライベートでも「応援される人」になるためのヒントが得られます。
⑧ FACTFULNESS / ハンス・ロスリング
私たちは世界をいかにドラマチックに、そして誤って見ているか。データに基づいて世界を正しく見るための「10の思い込み」を解説し、ファクトフルネス(事実に基づいて考える習慣)の重要性を説きます。メディアの情報に惑わされず、物事の本質を見抜く目を養えます。
⑨ 沈黙のWebライティング / 松尾茂起
SEO(検索エンジン最適化)に強いコンテンツ作りのノウハウを、ストーリー形式で学ぶことができるユニークな一冊。Webライターやブロガー、企業のWeb担当者など、Web上で文章を書くすべての人にとってのバイブルです。
⑩ サピエンス全史 / ユヴァル・ノア・ハラリ
ホモ・サピエンスがなぜ地球の頂点に立てたのか。その壮大な歴史を、認知革命、農業革命、科学革命という3つの視点から解き明かします。歴史、生物学、経済学など、様々な学問分野を横断する圧倒的な知性に、知的好奇心が刺激されること間違いなし。
⑪ 思考は現実化する / ナポレオン・ヒル
自己啓発の源流ともいえる名著。鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの依頼を受け、500名以上の成功者を調査・体系化した「成功哲学」を解説しています。明確な目標設定、強い信念、マスターマインドの力など、夢を実現するための普遍的な原則が学べます。
⑫ 学びを結果に変えるアウトプット大全 / 樺沢紫苑
インプット(読む・聞く)だけでは自己成長はしない。「話す」「書く」「行動する」といったアウトプットこそが、記憶の定着と自己成長に不可欠であると説き、その具体的な方法を80紹介します。読書や学習の効果を最大化したい人におすすめです。
⑬ 仕事は楽しいかね? / デイル・ドーテン
将来に悩む主人公が、謎の老人マックスとの対話を通じて、仕事への考え方を変えていく物語形式のビジネス書。「試すこと」の重要性や、偶然の出来事をチャンスに変える思考法など、創造的に仕事を楽しむためのヒントが満載です。
⑭ イシューからはじめよ / 安宅和人
「犬の道」を避け、生産性を高めるための知的生産術。解くべき「イシュー(課題)」を正しく見極めることの重要性を説き、そのための思考法や分析アプローチを解説します。コンサルタントだけでなく、すべてのビジネスパーソンにとって必須のスキルが学べます。
⑮ HARD THINGS / ベン・ホロウィッツ
スタートアップのCEOが直面する、綺麗事では済まされない困難な問題(HARD THINGS)への対処法を、自身の壮絶な経験に基づいて語ります。リーダーとして厳しい決断を下さなければならない立場の人にとって、多くの示唆と勇気を与えてくれる一冊。
⑯ a new kind of science / スティーブン・ウルフラム
これは厳密にはビジネス書ではありませんが、ビジネスにおける複雑な問題を考える上で非常に示唆に富む一冊です。シンプルなルールからいかに複雑な現象が生まれるかを、セルオートマトンという計算モデルを用いて探求します。新しい発想の源泉となるでしょう。
⑰ ザ・ゴール / エリヤフ・ゴールドラット
工場の生産性向上をテーマにした、小説形式のビジネス書。ボトルネック(制約条件)を見つけ、それを解消することに集中する「TOC(制約理論)」を、物語を通じて分かりやすく学ぶことができます。製造業だけでなく、あらゆる業務プロセスの改善に応用可能です。
⑱ 良い戦略、悪い戦略 / リチャード・ルメルト
多くの企業が掲げる「戦略」がいかに曖昧で役に立たないものであるかを喝破し、「診断」「基本方針」「行動」という3つの核を持つ「良い戦略」の作り方を解説します。戦略立案に関わるすべてのリーダー必読の書。
⑲ ジョブ理論 / クレイトン・クリステンセン
『イノベーションのジレンマ』の著者による、顧客理解を深めるための画期的な理論。顧客は製品を買うのではなく、特定の「ジョブ(用事・片付けたい仕事)」を解決するために雇うのだ、という視点を提示します。マーケティングや商品開発の考え方を一変させる一冊。
⑳ V字回復の経営 / 三枝匡
数々の企業を再生させてきたプロ経営者が、その実践的なノウハウを小説仕立てで公開した貴重な一冊。経営改革のリアルなプロセスが描かれており、経営者やマネージャーにとって非常に学びの多い内容となっています。
面白い本おすすめランキング15選【自己啓発書編】
人生をより良く生きるためのヒントや、明日への活力を与えてくれる自己啓発書。ここでは、時代を超えて読み継がれる名著から最新の話題作まで、15冊を厳選しました。
① 夢をかなえるゾウ / 水野敬也
人生を変えたいごく普通のサラリーマンのもとに、ガネーシャと名乗る関西弁のゾウの神様が現れる。成功者たちの逸話を交えながら、夢をかなえるための具体的な課題をユーモラスに提示していきます。物語を楽しみながら、自然と行動する勇気が湧いてくる一冊です。
② 20代で得た知見 / F
Twitterで人気の著者Fによる、珠玉の言葉を集めたエッセイ集。恋愛、仕事、人生における普遍的な真理を、鋭くも優しい視点で綴っています。特に20代、30代の若者が抱えるであろう悩みに寄り添い、そっと背中を押してくれます。
③ 嫌われる勇気 / 岸見一郎
アルフレッド・アドラーの心理学を、哲人と青年の対話形式で分かりやすく解説した大ベストセラー。「すべての悩みは対人関係の悩みである」と断言し、「課題の分離」など、他者に振り回されずに生きるための具体的な思考法を提示します。
④ 道は開ける / D・カーネギー
『人を動かす』と並ぶデール・カーネギーの不朽の名著。悩みの原因を分析し、それを克服するための具体的な原則を、数多くの実例と共に紹介しています。時代が変わっても色褪せない、悩みを乗り越え、心穏やかに生きるための知恵が詰まっています。
⑤ 生き方 / 稲盛和夫
京セラ、KDDIを創業し、JALを再建した名経営者・稲盛和夫氏が、自身の人生哲学を語った一冊。「人間として何が正しいか」を判断基準とし、利他の心を持って懸命に努力することの重要性を説きます。仕事観、人生観を深く見つめ直すきっかけになります。
⑥ メモの魔力 / 前田裕二
メモを単なる記録ではなく、知的生産のためのツールへと昇華させる方法を解説。日常の出来事からアイデアを生み出す「ファクト→抽象化→転用」というフレームワークは、あらゆる場面で応用可能です。自分の思考を深め、創造性を高めたい人におすすめ。
⑦ 自分の中に毒を持て / 岡本太郎
「芸術は爆発だ!」の言葉で知られる芸術家・岡本太郎の、熱いメッセージが詰まった一冊。常識や空気に流されず、自分自身の感性を信じて、危険な道を選ぶことの素晴らしさを説きます。人生に刺激と情熱を求める人に。
⑧ 反応しない練習 / 草薙龍瞬
仏教の教えをベースに、現代人が抱える悩みの原因である「心のムダな反応」を止める方法を解説します。怒り、不安、嫉妬といったネガティブな感情に振り回されず、心を穏やかに保つための実践的なトレーニングが紹介されています。
⑨ 金持ち父さん 貧乏父さん / ロバート・キヨサキ
お金に関する考え方を根底から覆した世界的ベストセラー。学校では教えてくれない「お金のために働くのではなく、お金に働いてもらう」ためのファイナンシャル・リテラシーの重要性を説きます。資産と負債の違いを理解する第一歩として最適です。
⑩ バビロン大富豪の教え / ジョージ・S・クレイソン
古代バビロニアを舞台にした寓話を通じて、資産を築き、守り、増やすための普遍的な法則を教えてくれます。「収入の十分の一を貯金する」「貯金に働かせる」といったシンプルな教えは、現代にも通じる資産形成の原理原則です。
⑪ 超一流の雑談力 / 安田正
コミュニケーションの専門家が、雑談を単なる世間話ではなく、人間関係を築くための重要なスキルとして捉え、その具体的なテクニックを解説します。会話が続かない、初対面の人と話すのが苦手、といった悩みを解決するヒントが満載です。
⑫ 多動力 / 堀江貴文
一つのことを極める時代は終わった。これからの時代は、いくつもの異なることを次々とこなす「多動力」が重要になると説きます。興味のあることに次々と挑戦し、それらを掛け合わせることで、自分だけの価値を生み出す生き方を提唱しています。
⑬ 君たちはどう生きるか / 吉野源三郎
1937年に出版されて以来、世代を超えて読み継がれる名著。中学生のコペル君が、叔父さんとの対話や日常の経験を通じて、人間としてどう生きるべきかを学んでいく物語。友情、貧富、勇気といった普遍的なテーマについて深く考えさせられます。
⑭ 幸せになる勇気 / 岸見一郎
『嫌われる勇気』の続編。アドラー心理学を実践する上でぶつかる壁や、愛や自立といったより深いテーマについて、再び哲人と青年の対話を通じて掘り下げていきます。『嫌われる勇気』で得た知識を、行動に移すための具体的な一歩を示してくれます。
⑮ 思考の整理学 / 外山滋比古
長年読み継がれる知のバイブル。知識を詰め込む「グライダー型」人間ではなく、自ら発想し、思考を組み立てる「飛行機型」人間になるための方法論を説きます。「寝かせる」「セレンディピティ」など、創造的な思考を生み出すためのヒントが詰まっています。
面白い本おすすめランキング15選【エッセイ・ノンフィクション編】
著者のユニークな視点や、知られざる事実に触れることができるエッセイとノンフィクション。ここでは、心を揺さぶる感動的な実話から、くすっと笑える日常の記録まで、珠玉の15冊を紹介します。
① 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 / 藤尾秀昭
様々な分野で活躍するプロフェッショナル365人の「仕事の流儀」や「人生哲学」を、1日1話形式で紹介。稲盛和夫、王貞治、井村雅代といった著名人から、町工場の職人まで、その道のプロたちの言葉には、仕事への情熱と人生の真理が凝縮されています。毎朝の習慣にしたい一冊。
② あした死ぬかもよ? / ひすいこたろう
「もし、今日が人生最後の日だとしたら?」という問いを投げかけ、後悔しない生き方について考えるきっかけを与えてくれる一冊。心に響く名言や感動的なエピソードが満載で、ページをめくるたびに「今を大切に生きよう」という気持ちが湧いてきます。
③ もものかんづめ / さくらももこ
『ちびまる子ちゃん』の作者、さくらももこによるエッセイ集の第一作。独特のユーモアと観察眼で切り取られた日常の出来事は、どれも爆笑必至。飾らない言葉で綴られる家族や友人とのエピソードに、心が温かくなります。
④ 父の詫び状 / 向田邦子
昭和を代表する脚本家・向田邦子によるエッセイ集。戦時中の記憶や、厳格でありながらも愛情深かった父との思い出など、自身の半生を上品かつユーモアあふれる筆致で描きます。昭和の家庭の風景が目に浮かぶような、懐かしくも温かい名作です。
⑤ 深夜特急 / 沢木耕太郎
バックパッカーのバイブルとして、長年にわたり若者たちの心を掴み続ける紀行文学の金字塔。デリーからロンドンまで、バスだけを乗り継いで旅をするという無謀な計画。その道中で出会う人々や風景が、瑞々しい文章で描かれています。読めば旅に出たくなること間違いなし。
⑥ ソクラテスの弁明 / プラトン
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが、死刑を宣告された裁判で行った弁論を、弟子プラトンが記したもの。「無知の知」を説き、真理の探究に生涯を捧げたソクラテスの生き様と哲学が、現代の私たちにも強く訴えかけてきます。
⑦ 自省録 / マルクス・アウレリウス
ローマ帝国の皇帝であり、ストア派の哲学者でもあったマルクス・アウレリウスが、自身を戒めるために書き綴った省察録。「今、ここ」に集中すること、理性を保つこと、死を恐れないことなど、心の平穏を得るための普遍的な知恵が詰まっています。
⑧ 人生の勝算 / 前田裕二
ライブ配信サービス「SHOWROOM」の創業者である前田裕二氏の自伝的ノンフィクション。路上ライブでの経験からビジネスの核心を掴み、起業に至るまでの軌跡が熱く語られます。夢を追うすべての人に勇気を与える一冊。
⑨ ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー / ブレイディみかこ
イギリス在住の著者が、アイルランド人の夫との間に生まれた息子の中学校生活を描いたノンフィクション。人種や貧富の差が混在する「元・底辺中学校」での日常を通じて、多様性や格差社会について深く考えさせられます。
⑩ 夫のちんぽが入らない / こだま
衝撃的なタイトルですが、これは夫婦の愛と性のあり方を、真摯かつユーモラスに描いた私小説的エッセイです。身体的な問題だけでなく、一人の女性が自立していく過程の物語としても、多くの共感を呼んでいます。
⑪ アフリカの蹄 / ロバート・C. ルアカ
アフリカの現実を、ユーモアと愛情あふれる筆致で描いたルポルタージュ。飢餓や紛争といったステレオタイプなイメージとは異なる、たくましく生きる人々の日常が、生き生きと伝わってきます。
⑫ 限りなく透明に近いブルー / 村上龍
第75回芥川賞受賞作。福生の米軍ハウスを舞台に、ドラッグとセックスと暴力に明け暮れる若者たちの退廃的な日常を、乾いた文体で描いた衝撃のデビュー作。作品全体を覆う虚無感と、鮮烈なイメージが読者に強い印象を残します。
⑬ 火花 / 又吉直樹
お笑い芸人である又吉直樹が、芸人の世界を舞台に描いた純文学作品。第153回芥川賞を受賞しました。売れない芸人・徳永が、天才肌の先輩芸人・神谷との交流を通じて、笑いとは何か、生きるとは何かを問い続けます。
⑭ アウシュヴィッツの図書係 / アントニオ・G・イトゥルベ
実在したユダヤ人の少女、ディタ・クラウスの体験を基にしたノンフィクション・ノベル。アウシュヴィッツ強制収容所内で、わずか8冊の本を守る「図書係」を務めた少女の、過酷ながらも気高い物語が胸を打ちます。
⑮ 東京貧困女子。 / 中村淳彦
東洋経済オンラインでの人気連載をまとめたノンフィクション。高学歴でも正規雇用に就けず、貧困に喘ぐ日本の若い女性たちのリアルな実態を、丹念な取材で描き出します。現代社会が抱える構造的な問題を浮き彫りにした一冊。
【年代別】面白いおすすめの本
ライフステージによって関心や悩みは変わるもの。ここでは、各年代の心に響くであろう本を、これまでに紹介した中からピックアップしてご紹介します。
中学生・高校生におすすめの本
感受性が豊かで、自我が芽生えるこの時期には、友情やアイデンティティ、世界の広さを教えてくれる物語がおすすめです。
- 『かがみの孤城』 / 辻村深月: 学校に居場所がないと感じる生徒たちの、心の交流と成長を描いた物語。同世代の登場人物に共感し、勇気をもらえるはずです。
- 『西の魔女が死んだ』 / 梨木香歩: 自然の中で生きる知恵や、自分自身で物事を考えることの大切さを教えてくれます。多感な時期の心の支えとなる一冊。
- 『舟を編む』 / 三浦しをん: 一つのことに情熱を注ぐ大人たちの姿は、将来の夢や仕事について考える良いきっかけになります。
大学生におすすめの本
自由な時間が増え、専門的な学びを深める大学生には、視野を広げ、思考を深める本がぴったりです。
- 『サピエンス全史』 / ユヴァル・ノア・ハラリ: 人類の歴史を壮大なスケールで捉え直す本書は、物事を多角的に見る力を養ってくれます。知的好奇心を満たす最高の教養書です。
- 『嫌われる勇気』 / 岸見一郎: 対人関係や将来への不安など、大学生が抱えがちな悩みを解決するヒントが満載。自立した個人として生きるための哲学を学べます。
- 『深夜特急』 / 沢木耕太郎: 長期休暇を利用して海外へ旅に出たいと考えている学生にとって、これ以上ないほど冒険心を掻き立てられる一冊です。
20代におすすめの本
社会人としてスタートを切り、仕事やお金、人間関係など、新たな課題に直面する20代。即戦力となる知識やマインドセットを学べる本が役立ちます。
- 『エッセンシャル思考』 / グレッグ・マキューン: 多くのタスクに追われがちな若手社会人にとって、「何をやらないか」を決める思考法は必須スキルです。
- 『DIE WITH ZERO』 / ビル・パーキンス: 若いうちしかできない「経験」にお金と時間を使うことの重要性を説く本書は、20代の人生設計に大きな影響を与えるでしょう。
- 『ジェイソン流お金の増やし方』 / 厚切りジェイソン: 将来のために資産形成を始めたいけれど、何から手をつけていいかわからない、という20代にとって最適な入門書です。
30代・40代以上におすすめの本
キャリアの転機やマネジメント、家族との関係など、より複雑な役割を担うことが増える年代。長期的視点や人間理解を深める本が心に響きます。
- 『完訳 7つの習慣』 / スティーブン・R・コヴィー: 仕事、家庭、個人の成長といった人生のあらゆる側面において、指針となる原則を学べます。人生のOSをアップデートしたい時に。
- 『生き方』 / 稲盛和夫: リーダーとしての立場や、人生の後半戦について考える機会が増えるこの時期に、稲盛氏の哲学は深く染み渡ります。
- 『FACTFULNESS』 / ハンス・ロスリング: 経験則や思い込みで判断しがちな状況において、データに基づき世界を正しく見る力は、ビジネスでも私生活でも強力な武器となります。
本をお得に楽しめるおすすめ電子書籍サービス5選
電子書籍なら、いつでもどこでも手軽に読書を楽しめます。特に、月額定額制の「読み放題サービス」は、たくさんの本を読みたい方にとって非常に魅力的です。ここでは、代表的な電子書籍サービスを5つご紹介します。
サービス名 | 月額料金(税込) | 読み放題対象 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
Kindle Unlimited | 980円 | 200万冊以上 | ・Amazonが提供する圧倒的な品揃え ・小説、ビジネス書、漫画など幅広いジャンル ・プライム会員でなくても利用可能 |
・とにかくたくさんの本を読みたい人 ・様々なジャンルを試してみたい人 |
楽天Kobo | – (読み放題は無し) | – (都度購入) | ・楽天ポイントが貯まる・使える ・頻繁なセールやクーポンでお得に購入可能 ・専用リーダーの評価が高い |
・楽天経済圏をよく利用する人 ・特定の本をお得に購入したい人 |
honto | 980円〜 (honto+利用時) | 雑誌70誌以上など | ・丸善ジュンク堂書店などが運営 ・紙の本と電子書籍の両方を購入・管理できる ・紙の本の通販も可能 |
・紙の本も電子書籍も両方楽しみたい人 ・書店で実物を見てから決めたい人 |
dブック | – (読み放題は無し) | – (都度購入) | ・dポイントが貯まる・使える ・NTTドコモが運営する安心感 ・お得なキャンペーンが豊富 |
・ドコモユーザーやdポイントを貯めている人 ・漫画を中心にお得に読みたい人 |
BOOK☆WALKER | 836円 (マンガ・雑誌) | 漫画・雑誌中心 | ・KADOKAWAグループ直営 ・ライトノベル、漫画の品揃えが最強 ・限定特典や先行配信が多い |
・ライトノベルや漫画が好きな人 ・KADOKAWA作品のファン |
上記の情報は2024年5月時点のものです。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
① Kindle Unlimited
Amazonが提供する読み放題サービスの決定版です。小説、ビジネス書、実用書、漫画、雑誌など、200万冊以上という圧倒的なラインナップが月額980円で楽しめます。初めて利用する人向けの無料体験期間も設けられていることが多く、気軽に試せるのが魅力です。どのサービスか迷ったら、まずはKindle Unlimitedから始めてみるのがおすすめです。
参照:Amazon Kindle Unlimited公式サイト
② 楽天Kobo
楽天が運営する電子書籍ストア。読み放題サービスはありませんが、楽天ポイントが貯まる・使えるのが最大のメリットです。SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象にもなっており、楽天市場をよく利用する人なら、ポイントを活用して非常にお得に本を購入できます。セールやクーポンの配布も頻繁に行われています。
③ honto
大日本印刷(DNP)が運営し、丸善ジュンク堂書店や文教堂と提携しているハイブリッド型総合書店です。電子書籍の購入だけでなく、紙の本のネット通販や、提携書店の在庫検索・お取り寄せも可能なのがユニークな特徴。紙も電子も一つのアカウントで管理したい、という方には便利なサービスです。
④ dブック
NTTドコモが運営する電子書籍ストアです。ドコモユーザーでなくても利用可能で、購入金額に応じてdポイントが貯まります。特に漫画のラインナップに強く、毎日引けるくじや割引キャンペーンが豊富なので、お得に漫画を読みたい方におすすめです。
⑤ BOOK☆WALKER
KADOKAWAグループ直営の電子書籍ストア。そのため、KADOKAWAが出版するライトノベルや漫画、新書の品揃えは他の追随を許しません。このストアでしか手に入らない購入特典や、人気作品の先行配信など、ファンにはたまらないサービスが充実しています。
面白い本に関するQ&A
最後に、面白い本を探している方からよく寄せられる質問にお答えします。
読書が苦手でも夢中になれる本はありますか?
はい、あります。 読書が苦手な方は、まず「読みやすさ」を重視して本を選ぶのがおすすめです。
- 短編集: 『海の見える理髪店』や『スモールワールズ』のように、一話完結の物語が集まった短編集は、隙間時間に少しずつ読み進められます。
- 映像化された原作: 『そして、バトンは渡された』や『ハヤブサ消防団』など、映画やドラマで観た作品の原作は、ストーリーが頭に入っているため、挫折しにくいです。
- 会話形式の本: 『嫌われる勇気』や『夢をかなえるゾウ』のように、登場人物の対話で物語が進む本は、テンポが良く読みやすいです。
- オーディオブック: 「読む」のが苦手なら、「聴く」読書も一つの手です。通勤中や家事をしながらでも、プロのナレーターが読み聞かせてくれます。
まずは一冊読み切る成功体験を積むことが、読書習慣への第一歩になります。
人生が変わるような本に出会うにはどうすればいいですか?
「人生を変える一冊」との出会いは、偶然のようでいて、実は自分から引き寄せることができます。いくつかのヒントをご紹介します。
- アウトプットを前提に読む: ただ読むだけでなく、「読んだ内容を誰かに話す」「感想をSNSやノートに書く」「本で学んだことを一つでも実践してみる」といったアウトプットを意識すると、本の内容が深く自分の中に刻み込まれます。インプットで終わらせず、アウトプットすることで初めて、本はあなたの血肉となります。
- 普段読まないジャンルに挑戦する: 自分の専門分野や好きなジャンルだけでなく、全く興味のなかった分野の本を手に取ってみましょう。例えば、小説しか読まない人が『サピエンス全史』を読んでみたり、ビジネス書ばかりの人が『蜜蜂と遠雷』を読んでみたり。コンフォートゾーンを抜けることで、予期せぬ発見や価値観の転換が起こりやすくなります。
- 人に薦められた本を素直に読んでみる: 尊敬する上司や、センスの良い友人が薦めてくれた本は、たとえ興味がなくても一度読んでみる価値があります。自分一人では決して選ばなかった本が、新たな扉を開いてくれるかもしれません。
本の要約サービスは活用してもいいですか?
はい、目的を理解した上で賢く活用するのは非常に有効です。
本の要約サービスには、メリットとデメリットがあります。
- メリット:
- 短時間で本の骨子を理解できる。
- 読むべき本かどうかを判断するための「試し読み」として使える。
- 幅広い分野の知識を効率的にインプットできる。
- デメリット:
- 著者の nuanced な表現や文体の魅力が失われる。
- 物語の伏線や感動的な描写など、細部が削ぎ落とされる。
- 「読んだ気」になってしまい、深い理解に至らない可能性がある。
要約サービスは、あくまで「本の世界への入り口」や「知識の地図」として活用するのがおすすめです。要約を読んで「これは面白そうだ」と感じた本は、ぜひ実際に全文を手に取って読んでみてください。著者が込めた熱量や、行間に漂う感情は、全文を読まなければ決して味わうことのできない、読書本来の醍醐味なのです。
まとめ
この記事では、面白い本を見つけるための具体的な選び方から、小説、ミステリー、ビジネス書、自己啓発書、エッセイ・ノンフィクションという5つのジャンルにわたる珠玉の100冊、そしてお得な電子書籍サービスまで、幅広くご紹介してきました。
面白い本との出会いは、私たちの日常に新たな彩りを与え、時には人生の道標となってくれる、かけがえのない体験です。 そのような一冊を見つけるためのポイントは、以下の通りです。
- 自分の興味関心(ジャンル)や読書の目的を明確にする。
- 文学賞やベストセラーといった客観的な評価を参考にしてみる。
- 読書が苦手なら、短編集や映像化作品など「読みやすさ」を優先する。
- 紙と電子書籍、それぞれのメリットを理解し、ライフスタイルに合わせて使い分ける。
今回ご紹介した100冊は、いずれも多くの読者の心を掴み、高い評価を得てきた名作ばかりです。しかし、これがすべてではありません。世界にはまだ、あなたの知らない面白い本が無限に広がっています。
この記事が、あなたにとっての「運命の一冊」を探す冒険の、信頼できる地図となることを心から願っています。さあ、気になった本を手に取り、新しい世界への扉を開いてみましょう。あなたの読書ライフが、今日からもっと豊かで面白いものになりますように。