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【2024年6月最新】Webマーケティングコンサルティング会社おすすめ20選 選び方も解説

Webマーケティングコンサルティング会社、おすすめ20選と選び方を解説

現代のビジネスにおいて、WebサイトやSNSといったデジタルチャネルを活用したマーケティングは、企業の成長に不可欠な要素となっています。しかし、その手法は日々進化・複雑化しており、「何から手をつければ良いかわからない」「施策を行っているが成果に繋がらない」といった課題を抱える企業は少なくありません。

このような課題を解決する強力なパートナーとなるのが、Webマーケティングコンサルティング会社です。専門的な知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルが、企業の課題を的確に分析し、成果に繋がる最適な戦略を立案・実行支援します。

本記事では、Webマーケティングコンサルティングの基本的な業務内容から、依頼するメリット・デメリット、費用相場、そして最も重要な「失敗しない会社の選び方」までを網羅的に解説します。さらに、2024年最新のおすすめコンサルティング会社20選もご紹介します。

この記事を最後まで読めば、自社の課題を解決し、ビジネスを次のステージへと導く最適なパートナーを見つけるための知識が身につくでしょう。

Webマーケティングコンサルティングとは

Webマーケティングコンサルティングとは

Webマーケティングコンサルティングとは企業が抱えるWebマーケティングに関する課題を解決するために、専門的な知見を持つコンサルタントが助言や実行支援を行うサービスです。単に特定の施策を代行するだけでなく、企業の事業目標達成という大局的な視点から、現状分析、課題抽出、戦略立案、施策の実行管理、効果測定、改善提案までをワンストップでサポートします。

多くの企業がWebマーケティングの重要性を認識している一方で、社内に専門部署や人材が不足しているケースは珍しくありません。また、SEO、Web広告、SNSなど、取り組むべき領域が多岐にわたるため、リソースが分散し、中途半端な結果に終わってしまうこともあります。

Webマーケティングコンサルティングは、こうした状況を打開するための羅針盤のような存在です。外部の客観的かつ専門的な視点を取り入れることで、自社だけでは見つけられなかった課題を発見し、データに基づいた論理的な戦略を構築できます。最終的な目標は、コンサルティングを通じてクライアント企業のWebマーケティング活動を最適化し、売上向上やブランディング強化といった事業成果に貢献することです。

依頼できる主な業務内容

戦略の立案・改善、SEO対策、Web広告の運用代行、SNSマーケティング支援、コンテンツマーケティング支援、アクセス解析とデータ分析、マーケティングオートメーション(MA)導入・運用支援

Webマーケティングコンサルティング会社に依頼できる業務は非常に幅広く、企業の課題や目的に応じてカスタマイズされます。ここでは、代表的な業務内容を7つご紹介します。

戦略の立案・改善

Webマーケティングコンサルティングの根幹をなすのが、事業目標に基づいた全体戦略の立案です。多くの企業が「とりあえずSEOをやる」「流行っているからSNSを始める」といったように、施策が先行してしまいがちです。しかし、成果を出すためには、まず「誰に」「何を」「どのように」伝え、最終的にどのような状態を目指すのかという戦略設計が不可欠です。

コンサルタントは、まず企業のビジネスモデル、ターゲット顧客、競合の状況、市場環境などを徹底的に分析(3C分析、SWOT分析など)します。その上で、KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を設定し、それらを達成するための具体的なロードマップを描きます。

例えば、「ECサイトの売上を1年で150%にする」というKGIがあれば、それを達成するために「新規顧客獲得数」「コンバージョン率」「顧客単価」といったKPIに分解します。そして、各KPIを向上させるために、どのチャネル(SEO、広告、SNSなど)にどれだけのリソースを投下すべきか、という具体的なアクションプランを策定します。すでに何らかの施策を行っている場合は、その成果を分析し、戦略のどこに問題があるのかを特定して改善案を提示します。

SEO対策

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索エンジンで自社のWebサイトを上位表示させ、自然検索からの流入を増やすための施策です。SEOコンサルティングでは、専門家が技術的な観点とコンテンツの観点の両方からサイトを分析し、改善策を提案・実行します。

主な支援内容は以下の通りです。

  • キーワード調査・選定: ビジネスに繋がりやすく、かつ上位表示が狙えるキーワードを洗い出します。
  • テクニカルSEO: サイトの構造、表示速度、モバイル対応、内部リンクなど、検索エンジンがサイトを評価しやすくするための技術的な問題を診断・改善します。
  • コンテンツSEO: ユーザーの検索意図を満たす高品質なコンテンツの企画、制作ディレクション、既存コンテンツのリライトなどを支援します。
  • 外部対策: 他の質の高いサイトからの被リンクを獲得するための戦略を立案します。
  • 効果測定とレポーティング: GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールを用いて順位や流入数の推移を監視し、定期的にレポートを作成して改善サイクルを回します。

Web広告の運用代行

Web広告は、即効性のある集客手段として非常に有効ですが、効果を最大化するには専門的な知識と運用スキルが求められます。広告コンサルティングでは、広告予算の最適化とROI(投資対効果)の向上を目指します。

代表的なWeb広告と支援内容は以下の通りです。

  • リスティング広告(検索連動型広告): GoogleやYahoo!の検索結果に表示される広告。キーワード選定、広告文の作成、入札単価の調整、ランディングページの最適化(LPO)などを通じて、コンバージョン獲得を支援します。
  • ディスプレイ広告: Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像・動画広告。ターゲット層の属性や興味関心に合わせて配信し、認知拡大やリマーケティングに活用します。
  • SNS広告: Facebook, Instagram, X(旧Twitter), LINEなど、各SNSプラットフォームの特性を活かした広告配信を行います。精度の高いターゲティングが強みです。

コンサルタントは、これらの広告媒体の中から企業の目的やターゲットに最も適したものを選定し、日々の運用状況を分析しながら、クリエイティブの改善やターゲティングの微調整を繰り返し行い、広告効果の最大化を図ります。

SNSマーケティング支援

今や多くのユーザーが情報収集や購買の意思決定にSNSを活用しており、企業にとって重要なマーケティングチャネルとなっています。SNSマーケティング支援では、各SNSプラットフォームの特性を理解した上で、アカウントの戦略設計から運用までをサポートします。

  • アカウント戦略立案: どのSNSを主軸にするか、どのような世界観で、誰に向けて、どんな情報を発信していくのかという全体方針を決定します。
  • コンテンツ企画・制作: フォロワーとのエンゲージメントを高めるための投稿内容(テキスト、画像、動画)を企画・制作します。
  • 運用代行・分析: 定期的な投稿、コメントやDMへの返信、キャンペーンの企画・実施など、日々の運用を代行します。また、インプレッション、エンゲージメント率、フォロワー数の増減などを分析し、改善策を提案します。
  • インフルエンサーマーケティング: 商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーを起用し、認知拡大や購買促進を図る施策の企画・実行を支援します。

コンテンツマーケティング支援

コンテンツマーケティングとは、ブログ記事、動画、ホワイトペーパー、導入事例など、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することで見込み顧客を引きつけ、最終的にファンになってもらうためのマーケティング手法です。

コンサルティングでは、まずターゲット顧客(ペルソナ)がどのような情報に興味を持ち、どのような課題を抱えているかを深く分析します。その上で、顧客の検討フェーズ(認知、興味・関心、比較・検討、購買)ごとに最適なコンテンツテーマを企画し、制作体制の構築や品質管理を支援します。制作したコンテンツをSEOやSNSと連携させて広く届けるための配信戦略も重要です。最終的には、コンテンツを通じて獲得したリード(見込み顧客)を育成し、商談や購買に繋げるまでの仕組み(リードナーチャリング)の構築もサポート範囲に含まれます。

アクセス解析とデータ分析

「Webマーケティングはデータが命」と言われるほど、データに基づいた意思決定が重要です。しかし、Googleアナリティクスなどのツールを導入していても、「どの指標を見ればいいかわからない」「データから何を読み取ればいいかわからない」という企業は少なくありません。

アクセス解析コンサルティングでは、専門家がWebサイトや各施策から得られる膨大なデータを分析し、ビジネスに繋がるインサイト(洞察)を抽出します。

  • 現状分析: サイトへの流入経路、ユーザーの行動、コンバージョンに至るまでのプロセスなどを詳細に分析し、強みと弱みを可視化します。
  • 課題特定: 「特定のページで離脱率が高い」「特定の流入チャネルからのコンバージョンが少ない」といった具体的な問題点をデータから特定します。
  • 改善策の提案: 分析結果に基づいて、WebサイトのUI/UX改善、コンテンツの見直し、集客チャネルの強化など、具体的な改善策を提案します。
  • レポーティング: 重要な指標をまとめた分かりやすいレポートを作成し、定期的な報告会を通じて現状と今後のアクションプランを共有します。

マーケティングオートメーション(MA)導入・運用支援

マーケティングオートメーション(MA)とは、見込み顧客の獲得から育成、選別までの一連のプロセスを自動化・効率化するためのツールです。特にBtoBマーケティングや、検討期間の長いBtoC商材で効果を発揮します。

MAツールは非常に高機能ですが、導入しただけでは宝の持ち腐れになりがちです。コンサルティングでは、まず企業のマーケティング・営業プロセスを整理し、MAツールを導入する目的を明確化します。その上で、数あるツールの中から最適なものを選定し、導入設定を支援します。

導入後は、リードを育成するためのシナリオ設計が最も重要になります。例えば、「価格ページの閲覧」「資料ダウンロード」といったユーザーの行動に応じて、最適なタイミングで最適な内容のメールを自動配信する、といったシナリオを設計・実装します。また、スコアリング機能(見込み度合いを点数化する機能)を活用して、購買意欲の高いホットなリードを営業部門に引き渡す仕組みを構築し、マーケティング部門と営業部門の連携を強化します。

代理店や制作会社との違い

Webマーケティングに関わる外部パートナーとして、コンサルティング会社の他に「広告代理店」や「Web制作会社」があります。それぞれの役割は異なります。

Webマーケティングコンサルティング会社 広告代理店 Web制作会社
主な役割 戦略立案・全体最適化 広告運用・実行 Webサイト制作・開発
ミッション 事業目標達成のためのマーケティング戦略全体の設計・改善 広告効果の最大化(CPA改善、ROAS向上など) 機能的でデザイン性の高いWebサイトの構築
提供価値 KGI/KPI設計、課題発見、施策の優先順位付け、PDCAサイクルの推進 特定の広告チャネルにおける専門的な運用ノウハウ Webサイトという「箱」の制作・実装スキル
関わる範囲 SEO、広告、SNS、コンテンツなど複数の施策を横断的に見る 主にWeb広告(リスティング、SNS広告など)の運用 WebサイトやLPのデザイン、コーディング、CMS構築
こんな企業におすすめ 「何から手をつければいいか分からない」「複数の施策を連携させたい」 「広告の成果を改善したい」「特定の広告運用を任せたい」 「新しくサイトを作りたい」「サイトをリニューアルしたい」

簡単に言えば、コンサルティング会社は「何をすべきか(What)」を考える戦略の司令塔代理店や制作会社は「どうやって実行するか(How)」を担う実行部隊という関係性です。もちろん、コンサルティング会社が実行まで手掛けることも、代理店が戦略提案を行うこともありますが、主軸となる役割にこのような違いがあります。ビジネスの根幹からマーケティングを見直したい場合はコンサルティング会社、特定の施策の実行を強化したい場合は代理店や制作会社、という使い分けが考えられます。

フリーランスとの違い

近年では、企業に所属せず個人で活動するフリーランスのWebマーケティングコンサルタントも増えています。企業(コンサルティング会社)とフリーランスには、それぞれメリット・デメリットがあります。

コンサルティング会社 フリーランス
専門性 複数名の専門家によるチーム体制。幅広い領域をカバー。 個人の得意分野に特化していることが多い。
知見・ノウハウ 組織として多様な業界・規模の事例やデータを蓄積。 個人の経験に基づく知見が中心。
リソース 安定したリソース供給。担当者の急な離脱リスクが低い。 個人のキャパシティに依存。病気などで業務が停止するリスクも。
コスト 比較的高額になる傾向(間接費などが含まれるため)。 比較的安価な場合が多い。
信頼性・契約 法人としての契約で信頼性が高い。機密保持契約なども厳格。 個人の信頼性に依存。契約周りがルーズな場合も。
コミュニケーション 営業担当、コンサルタント、運用担当など複数名が関わることも。 担当者と直接やり取りできるため、スピーディなことも。

フリーランスは特定の分野(例:SEOライティング、Instagram運用など)に深い知見を持ち、コストを抑えて依頼できるのが魅力です。一方、コンサルティング会社は、複数の専門家がチームを組んで多角的な視点から戦略を構築できる点や、組織としての信頼性、安定したリソース供給が強みです。事業全体の戦略設計のような大規模で複雑なプロジェクトや、長期的なパートナーシップを求める場合はコンサルティング会社が、特定の業務をスポットで依頼したい場合や、コストを重視する場合はフリーランスが適していると言えるでしょう。

Webマーケティングコンサルティングを依頼するメリット

専門知識やノウハウを活用できる、客観的な視点で課題を発見できる、最新のマーケティング手法を取り入れられる、社内のリソース不足を補える、社内にノウハウを蓄積できる

専門のコンサルティング会社に依頼することは、一見コストがかかるように思えますが、それを上回る多くのメリットが存在します。自社だけでマーケティング活動を行う場合と比較して、どのような利点があるのかを具体的に見ていきましょう。

専門知識やノウハウを活用できる

最大のメリットは、自社にはない専門的な知識や豊富な成功・失敗事例に基づいたノウハウを即座に活用できることです。Webマーケティングの世界は技術の進歩が速く、検索エンジンのアルゴリズムやSNSのトレンドは絶えず変化しています。これらの最新情報を常にキャッチアップし、自社の施策に反映させ続けるのは、専任の担当者がいない企業にとっては非常に困難です。

コンサルティング会社には、SEO、広告運用、データ解析など、各分野に特化したプロフェッショナルが在籍しています。彼らは日々、最新の手法を研究し、多様な業界のクライアント支援を通じて実践的なノウハウを蓄積しています。

例えば、SEO対策一つとっても、「どのようなコンテンツが評価されるのか」「どのような内部構造がクローラビリティを高めるのか」といった知見は、数多くのサイトを分析・改善してきた経験からしか得られません。自社で手探りで試行錯誤する時間とコストを大幅に削減し、成功への最短ルートを歩むことができるのが、専門家の力を借りる大きな価値です。

客観的な視点で課題を発見できる

企業内部の人間は、良くも悪くも自社の製品やサービス、これまでのやり方に愛着や固定観念を持っているものです。そのため、「うちの製品の良さは伝えなくてもわかるはずだ」「昔からこのやり方でやってきたから」といった思い込みが、マーケティング活動の妨げになっているケースが少なくありません。

外部のコンサルタントは、第三者としての客観的かつ冷静な視点で、企業の現状を分析します。データという事実に基づいて、「ユーザーはWebサイトのこの部分で離脱しています」「競合他社はこのようなキーワードで成功しています」といった、社内の人間では気づきにくい、あるいは指摘しにくい問題点を明確に提示してくれます。

この「外部の目」は、組織のしがらみや過去の成功体験に囚われず、本当に解決すべき本質的な課題は何かを浮き彫りにします。思い込みや感覚論ではなく、データに基づいた客観的な事実から課題を発見し、改善の方向性を定められることは、マーケティングの成功確率を格段に高める上で非常に重要です。

最新のマーケティング手法を取り入れられる

Webマーケティングのトレンドは目まぐるしく変化します。数年前に主流だった手法が今では通用しなくなったり、新しいテクノロジーやプラットフォームが次々と登場したりします。例えば、近年ではCookie規制の強化に対応した新しい計測方法や、AIを活用したコンテンツ生成・広告クリエイティブの最適化、ショート動画の活用などが注目されています。

こうした最新のマーケティング手法やツールに関する情報をいち早くキャッチし、自社の戦略に取り入れることができるのも、コンサルティングを依頼する大きなメリットです。コンサルティング会社は、専門家として常に業界の最前線の情報にアンテナを張っており、海外の先進事例などもリサーチしています。

自社だけでこれらの情報を追いかけ、有効性を検証し、導入するには多大な労力がかかります。コンサルタントに依頼すれば、数ある選択肢の中から自社のビジネスに本当に有効な手法だけを厳選して提案してもらえるため、効率的にマーケティング活動をアップデートし、競合他社に対する優位性を築くことができます。

社内のリソース不足を補える

「Webマーケティングの重要性は分かっているが、実行する人がいない」というのは、特に中小企業に共通する悩みです。多くの場合、他の業務と兼任している担当者が片手間で対応していたり、そもそも担当者がいなかったりします。

Webマーケティングは、戦略立案から施策の実行、分析、改善まで、非常に多くの工数を必要とします。リソースが不足していると、施策が中途半端になったり、効果測定や改善まで手が回らなかったりして、結局成果が出ないという悪循環に陥りがちです。

コンサルティング会社に依頼することで、こうした社内のリソース不足を効果的に補うことができます。専門知識を持つ外部のチームが実務の一部または全体を担ってくれるため、社内の担当者は本来注力すべきコア業務に集中できます。新たに専門人材を採用するとなると、採用コストや教育コスト、人件費がかかりますが、外部委託であれば、必要なスキルを必要な期間だけ活用でき、コストを変動費化できるというメリットもあります。

社内にノウハウを蓄積できる

コンサルティングの依頼は、単なる業務の「丸投げ」ではありません。優良なコンサルティング会社は、クライアント企業との伴走を重視し、なぜその戦略をとるのか、なぜその施策が有効なのかを丁寧に説明し、知識やスキルを移転(ナレッジトランスファー)することを目指します

定期的なミーティングやレポートを通じて、コンサルタントの分析手法や思考プロセスを間近で学ぶことができます。また、施策の実行を共同で行う中で、具体的な運用スキルやツールの使い方などを習得することも可能です。

このように、コンサルティングを「外部の専門家を講師としたOJT(On-the-Job Training)の機会」と捉えることで、プロジェクトが終了する頃には、社内にWebマーケティングのノウハウが蓄積され、将来的には自社だけでPDCAサイクルを回せるようになる(自走化)ことを目指せます。これは、長期的な視点で見ると、企業のマーケティング力を根本から強化する非常に価値のある投資と言えるでしょう。

Webマーケティングコンサルティングを依頼するデメリット

コストがかかる、必ずしも成果が出るとは限らない、社内にノウハウが蓄積されにくい場合がある

多くのメリットがある一方で、Webマーケティングコンサルティングの依頼にはデメリットや注意すべき点も存在します。これらを事前に理解しておくことで、期待外れの結果に終わるリスクを減らすことができます。

コストがかかる

最も分かりやすいデメリットは、当然ながら費用が発生することです。Webマーケティングコンサルティングの料金は、依頼する業務範囲や企業の規模、契約形態によって大きく異なりますが、一般的には月額数十万円から、大規模なプロジェクトになれば数百万円に及ぶこともあります。

このコストを負担しても、それに見合うだけの成果(売上向上、利益増加など)が得られるかどうかが重要な判断基準になります。そのためには、依頼前に費用対効果(ROI)を慎重にシミュレーションする必要があります。コンサルティング会社に支払う費用だけでなく、広告費やツール利用料などの実費も考慮に入れなければなりません。

また、予算が限られている場合、コンサルティング費用を捻出するために、他の重要な投資(商品開発や人材育成など)を抑制せざるを得なくなる可能性もあります。自社の経営状況全体を見渡した上で、コンサルティングへの投資が妥当かどうかを判断することが求められます。

必ずしも成果が出るとは限らない

「プロに頼んだから必ず成功する」という保証はありません。Webマーケティングコンサルティングは魔法の杖ではなく、成果を100%約束するものではないという現実を理解しておく必要があります。

成果が出ない要因は様々です。

  • 市場環境の変化: 競合の猛追、ユーザーニーズの変化、景気の変動など、外部環境が予測通りに進まない場合があります。
  • コンサルティング会社とのミスマッチ: 自社の課題とコンサルティング会社の得意分野が合っていなかったり、提案された戦略が自社の実情にそぐわなかったりするケースです。
  • 自社の協力体制の不備: コンサルタントからの提案を実行するための社内リソースが不足していたり、意思決定が遅れたりすると、施策が計画通りに進みません。Webサイトの改修やコンテンツ作成に必要な情報提供など、クライアント側の協力が不可欠な場面は多々あります。

どんなに優秀なコンサルタントでも、クライアント企業の協力なしに成果を出すことは困難です。コンサルティングはあくまで「伴走支援」であり、成功のためには自社も主体的に関わる姿勢が不可欠であることを忘れてはいけません。

社内にノウハウが蓄積されにくい場合がある

メリットとして「社内にノウハウが蓄積できる」ことを挙げましたが、これはあくまで理想的なケースです。依頼の仕方やコンサルティング会社のスタンスによっては、逆に社内にノウハウが全く蓄積されないという事態に陥る危険性もあります。

特に注意が必要なのが、「丸投げ型」の契約です。全ての業務をコンサルティング会社に任せきりにしてしまうと、社内の担当者は施策の具体的な内容や成果の背景を理解しないまま、ただレポートを受け取るだけになってしまいます。この状態では、契約が終了した途端にマーケティング活動が完全にストップしてしまい、また別の会社に依存せざるを得なくなります。

このような事態を避けるためには、契約前にコンサルティング会社がナレッジトランスファー(知識移転)に積極的かどうかを確認することが重要です。「定例会で施策の意図を詳しく説明してくれるか」「社内担当者向けの勉強会などを実施してくれるか」「将来自社で運用するためのマニュアルを作成してくれるか」といった点を確認しましょう。そして、依頼する側も、積極的に定例会に参加し、質問を投げかけ、自らも学ぼうとする姿勢が求められます。コンサルタントを「便利な外注先」ではなく、「学びの機会を与えてくれる先生」と捉えることが、ノウハウ蓄積の鍵となります。

Webマーケティングコンサルティングの費用相場

Webマーケティングコンサルティングの費用は、契約形態や依頼する業務内容によって大きく変動します。ここでは、一般的な料金体系と、業務内容別の費用相場について解説します。あくまで目安であり、企業の規模や課題の複雑さによって金額は前後することを念頭に置いてください。

契約形態別の料金体系

契約形態は大きく分けて「顧問契約型」「プロジェクト型」「成果報酬型」の3つがあります。

契約形態 料金体系 費用相場(月額) メリット デメリット
顧問契約型 月額固定 10万円~100万円以上 長期的な視点で継続的な改善が可能。予算が立てやすい。 短期間で成果が出なくても費用が発生する。
プロジェクト型 一括支払い 50万円~数百万円以上 目的と期間が明確。特定の課題解決に集中できる。 契約範囲外の追加業務には別途費用がかかる。
成果報酬型 基本料金+成果に応じた報酬 0円~+成果の10~30% 成果が出なければ費用を抑えられる。リスクが低い。 成果の定義が難しい。成果が出た場合の費用が高額になることも。

顧問契約型(月額固定型)

最も一般的な契約形態で、期間を定めて毎月一定額を支払います。通常、契約期間は6ヶ月~1年程度です。

  • 費用相場: 月額10万円~100万円以上
    • 月額10万~30万円: 定期的なミーティングでのアドバイス、簡易的なアクセス解析レポートの提出などが中心。比較的小規模なサイトや、まずは専門家の意見を聞いてみたいという場合に適しています。
    • 月額30万~70万円: 戦略立案、KPI設定、詳細なデータ分析、具体的な施策提案(SEO、広告など)が含まれます。多くの企業がこの価格帯で契約しています。
    • 月額70万円以上: 大規模サイトの包括的なコンサルティング、複数の専門家によるチーム体制での支援、実行支援まで深くコミットする場合の価格帯です。

長期的な視点でPDCAサイクルを回し、継続的にマーケティング活動を改善していきたい企業に向いています。

プロジェクト型(一括支払い型)

「Webサイトリニューアルの戦略立案」「新規事業のマーケティングプラン策定」など、特定の目的を達成するために期間と業務範囲を限定して契約します。

  • 費用相場: 50万円~数百万円以上
    • 業務の難易度や必要な工数に応じて個別に見積もりが出されます。例えば、市場調査と競合分析に50万円、Webサイト全体の改善提案に100万円、といった形です。

目的が明確で、短期間での課題解決を目指す場合に適しています。

成果報酬型

売上や問い合わせ件数、会員登録数など、あらかじめ設定した成果(コンバージョン)に応じて報酬を支払う形態です。

  • 費用相場: 固定費(0~10万円程度)+成果1件あたり〇〇円、または売上増加分の〇〇%
    • 例えば、「問い合わせ1件につき2万円」「ECサイトの売上増加分の20%」といった形で設定されます。

初期費用を抑えたい企業にとっては魅力的に見えますが、注意点も多いです。まず、「成果」の定義を厳密に決める必要があります。また、コンサルティング会社側は短期的な成果を追い求めるあまり、長期的なブランディングを損なうような施策を提案するリスクもあります。そのため、成果報酬型を採用している会社は限られており、SEOやアフィリエイト広告運用の一部で見られる程度です。

業務内容別の費用相場

依頼する業務内容によっても費用は大きく変わります。以下は、顧問契約(月額)を想定した場合の一般的な相場です。

業務内容 費用相場(月額) 主な支援内容
Webサイト分析・戦略立案 10万円~50万円 アクセス解析、競合調査、課題抽出、KGI/KPI設定、改善提案
SEOコンサルティング 10万円~100万円 キーワード戦略、テクニカルSEO改善、コンテンツ企画、内部・外部リンク対策
広告運用コンサルティング 広告費の20% or 月額5万円~ 媒体選定、アカウント設計、運用調整、クリエイティブ改善、レポーティング
SNSコンサルティング 10万円~50万円 アカウント戦略、コンテンツ企画、投稿代行、分析・改善、キャンペーン企画

Webサイト分析・戦略立案

Webサイトの現状をデータに基づいて分析し、今後の戦略を立てるコンサルティングです。

  • 費用相場: 月額10万円~50万円
  • 主な内容: Googleアナリティクスなどを用いたアクセス解析、ヒートマップツールによるユーザー行動分析、競合サイト調査、ペルソナ・カスタマージャーニーマップの作成、KGI/KPIの設計、具体的な改善点の洗い出しなどを行います。全てのマーケティング活動の土台となる重要なフェーズです。

SEOコンサルティング

検索エンジンからの集客を最大化するための専門的な支援です。

  • 費用相場: 月額10万円~100万円
  • 主な内容: サイトの規模や競合の強さによって費用が大きく変動します。月額10~30万円程度では、キーワード調査や内部修正点の指摘など、アドバイスが中心になることが多いです。月額40万円以上になると、コンテンツ企画や制作ディレクション、テクニカルSEOの具体的な実装支援など、より踏み込んだサポートが期待できます。

広告運用コンサルティング

リスティング広告やSNS広告などの運用を最適化する支援です。

  • 費用相場: 広告費の20% または 月額固定5万円~
  • 広告費が少ない場合は月額固定制、多い場合は手数料率制が一般的です。例えば、月額広告費が50万円なら手数料は10万円、といった計算になります。手数料には、日々の入札調整、キーワードやターゲティングの見直し、広告文やバナーの改善提案、レポーティングなどが含まれます。

SNSコンサルティング

SNSアカウントの運用戦略から実行までを支援します。

  • 費用相場: 月額10万円~50万円
  • 主な内容: 月額10万円程度では戦略アドバイスや月次レポートの作成が中心です。月額30万円以上になると、投稿コンテンツの企画・制作代行、コメント監視・返信、キャンペーンの企画・実施など、運用の実務まで幅広くカバーすることが多くなります。

失敗しないWebマーケティングコンサルティング会社の選び方7つのポイント

自社の課題や目的を明確にする、コンサルティング会社の得意分野を確認する、実績が豊富か確認する、料金体系が明確か確認する、担当者との相性やコミュニケーションのしやすさを確認する、支援の範囲を確認する、契約形態や期間を確認する

数多くのコンサルティング会社の中から、自社に最適な一社を見つけ出すことは、プロジェクトの成否を分ける最も重要なステップです。ここでは、会社選びで失敗しないための7つの重要なポイントを解説します。

① 自社の課題や目的を明確にする

コンサルティング会社に問い合わせる前に、まず自社が何を解決したいのか、何を目指しているのかを明確に言語化することが不可欠です。これが曖昧なままだと、コンサルティング会社も的確な提案ができず、ミスマッチが生じる原因となります。

  • 現状の課題: 「Webサイトからの問い合わせが月に1件しかない」「広告費をかけているのに売上に繋がらない」「SNSアカウントのフォロワーが増えない」「社内にマーケティングの知見を持つ人材がいない」など、できるだけ具体的に洗い出します。
  • 最終的な目的(KGI): 「1年後にECサイトの売上を2倍にする」「半年後までにWeb経由の商談数を月20件にする」「ブランドの認知度を高め、指名検索数を1.5倍にする」など、数値で測れる目標を設定します。
  • 予算と期間: 今回のプロジェクトにかけられる予算の上限と、目標達成までの期間を設定します。

これらの情報を整理しておくことで、コンサルティング会社との初回ヒアリングがスムーズに進み、自社の状況に合った精度の高い提案を引き出すことができます。

② コンサルティング会社の得意分野を確認する

Webマーケティングは領域が非常に広いため、全ての領域でトップレベルの実力を持つコンサルティング会社は稀です。多くの会社には、それぞれ得意な分野(強み)があります。

  • SEOに強い会社: 技術的なSEO分析や、高品質なコンテンツ制作のノウハウが豊富。
  • 広告運用に強い会社: 特に運用型広告のROI最大化に長けている。
  • SNSマーケティングに強い会社: 最新のトレンドを捉えた企画力や、コミュニティ形成が得意。
  • BtoBマーケティングに強い会社: MAツール活用やリードナーチャリングの戦略設計に定評がある。
  • ECサイトに強い会社: 売上アップに直結するサイト改善やCRM施策のノウハウを持つ。

自社の課題が「SEOによる自然検索流入の増加」であるならば、SEOに強みを持つ会社を選ぶべきです。会社の公式サイトで、どのようなサービスを前面に打ち出しているか、どのような実績(具体的な企業名は伏せられていても、業界や課題で示されていることが多い)を紹介しているかを注意深く確認しましょう。

③ 実績が豊富か確認する

コンサルティング会社の能力を判断する上で、過去の実績は非常に重要な指標です。特に、以下の2つの観点で確認することをおすすめします。

  • 自社と類似した業界での実績: 業界が異なれば、ターゲットユーザーの特性や有効なマーケティング手法も異なります。例えば、製造業のBtoBマーケティングと、若者向けアパレルのBtoCマーケティングでは、求められる戦略が全く違います。自社と同じ、あるいは近い業界での支援経験がある会社は、業界特有の勘所を理解しており、スムーズなコミュニケーションと的確な提案が期待できます。
  • 自社と類似した課題解決の実績: 「新規顧客獲得に苦しんでいた中小企業の問い合わせ数を3倍にした」「大規模ECサイトのCVRを1.2倍に改善した」など、自社が抱える課題と同じような課題を解決した実績があるかを確認しましょう。

公式サイトに掲載されている情報だけでなく、商談の際に具体的な(ただし守秘義務の範囲内で)事例について質問し、その課題に対して「どのような分析を行い、どのような仮説を立て、どのような施策を実行し、結果どうなったのか」というプロセスを詳しく説明してもらえるかどうかが、実力を見極めるポイントです。

④ 料金体系が明確か確認する

後々のトラブルを避けるために、料金体系の透明性は必ず確認してください。「コンサルティング一式」といった曖昧な見積もりではなく、何にいくらかかるのかが明確に示されているかどうかが重要です。

  • 基本料金に含まれる業務範囲: 月額料金の中で、どこまでの業務を対応してもらえるのかを具体的に確認します。(例:月1回の定例会、月次レポート作成、メール・チャットでの相談など)
  • オプション料金: 基本料金に含まれない業務(例:コンテンツ記事のライティング、広告クリエイティブの制作、Webサイトの改修作業など)を依頼した場合の追加料金体系を確認します。
  • 広告費などの実費: 広告運用を依頼する場合、コンサルティング手数料とは別に、媒体に支払う広告費が実費としてかかります。この区別を明確に理解しておく必要があります。

複数の会社から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討(相見積もり)することで、費用の妥当性を判断しやすくなります。

⑤ 担当者との相性やコミュニケーションのしやすさを確認する

コンサルティングは、長期にわたるパートナーシップです。どんなに優れた会社でも、実際に窓口となる担当者との相性が悪ければ、プロジェクトはうまくいきません

契約前の商談の段階で、実際にプロジェクトを担当する予定のコンサルタントに同席してもらい、人柄やコミュニケーションスタイルを確認しましょう。

  • 専門用語を分かりやすく説明してくれるか: こちらの知識レベルに合わせて、専門的な内容を噛み砕いて説明してくれる姿勢があるか。
  • 質問しやすい雰囲気か: 高圧的ではなく、こちらの些細な疑問にも丁寧に答えてくれるか。
  • 業界やビジネスへの理解度: 自社のビジネスモデルや業界の特性を理解しようと、熱心にヒアリングしてくれるか。
  • レスポンスの速さ: 質問や依頼に対する返信の速さや丁寧さも、今後のスムーズな連携を占う上で重要です。

最終的には「この人と一緒に仕事を進めたいか」という直感も大切にしましょう。

⑥ 支援の範囲を確認する

コンサルティング会社によって、支援してくれる業務の範囲(スコープ)は異なります。自社がどこまでを依頼したいのか、そして相手がどこまで対応可能なのかをすり合わせることが重要です。

  • 戦略立案のみか、実行支援までか: 「戦略レポートを提出して終わり」の会社もあれば、「施策の実行や運用までハンズオンで伴走」してくれる会社もあります。社内に実行リソースがない場合は、後者のような会社を選ぶ必要があります。
  • 実行する場合の具体的な作業範囲: 例えばSEOコンサルティングで「コンテンツ企画は行うが、ライティングは別料金」なのか、「ライティングまで含めて対応」してくれるのか。Webサイト改修で「改善点の指摘はするが、実装は自社で」なのか、「実装作業まで請け負う」のか。この境界線を明確にしておきましょう。

期待していた支援が受けられなかった、という事態を防ぐため、契約前に業務範囲定義書などで支援のスコープを文書化してもらうのが理想的です。

⑦ 契約形態や期間を確認する

自社の状況に合わせて、柔軟な契約が可能かどうかも確認しましょう。

  • 契約期間: 一般的には6ヶ月や1年単位の契約が多いですが、会社によっては3ヶ月から試せるプランや、逆に2年以上の長期契約を前提とする場合もあります。
  • 最低契約期間と解約条件: 「最低契約期間は6ヶ月」といった縛りがあるか、また、万が一途中で解約する場合の条件(例:解約の何ヶ月前に申し出る必要があるか、違約金は発生するかなど)は必ず確認しておきましょう。

初めてコンサルティングを依頼する場合や、相性を見極めたい場合は、比較的短い期間からスタートできる会社を選ぶとリスクを低減できます。長期的な視点で腰を据えて取り組みたい場合は、長期契約による割引などが適用される場合もあります。

【2024年最新】Webマーケティングコンサルティング会社おすすめ20選

ここでは、国内で豊富な実績と高い専門性を持つWebマーケティングコンサルティング会社を20社厳選してご紹介します。各社の特徴や強みを比較し、自社に合ったパートナー探しの参考にしてください。

① 株式会社サイバーエージェント

国内最大手のインターネット広告代理店であり、広告事業で培った膨大なデータと最新テクノロジーを駆使したコンサルティングが強みです。特にAIを活用した広告運用の最適化や、クリエイティブ制作力に定評があります。大企業向けの包括的なデジタルマーケティング支援を得意としています。
参照:株式会社サイバーエージェント公式サイト

② 株式会社オプト

デジタルマーケティングエージェンシーの草分け的存在。データ分析に基づく戦略立案から実行支援までワンストップで提供します。特に独自のデータ活用基盤を持ち、顧客データの分析・活用(CRM)や、効果測定の可視化に強みがあります。
参照:株式会社オプト公式サイト

③ 株式会社セプテーニ

デジタルマーケティング支援を主軸に、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援まで幅広く手掛けています。AIを活用した広告運用最適化ツールの開発や、マンガを活用した広告クリエイティブなど、独自のソリューションが特徴です。
参照:株式会社セプテーニ公式サイト

④ トランスコスモス株式会社

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の最大手ですが、デジタルマーケティング領域でも高い実績を誇ります。Webサイトの構築・運用、広告運用、EC支援、SNS運用などをグローバルに展開。企業のマーケティング活動全体を包括的にサポートできる体制が強みです。
参照:トランスコスモス株式会社公式サイト

⑤ 株式会社アイレップ

博報堂DYグループのデジタルマーケティングエージェンシー。検索連動型広告やSEO対策で国内トップクラスの実績を持ちます。データ分析力と運用力に定評があり、成果にコミットしたコンサルティングを提供しています。
参照:株式会社アイレップ公式サイト

⑥ 株式会社PLAN-B

SEO、広告運用、Webサイト制作、コンテンツマーケティングなどを手掛けるデジタルマーケティング企業。自社開発のSEOツール「SEARCH WRITE」やコンテンツマーケティングツール「CASTORY」を提供しており、ツールとコンサルティングを組み合わせた支援が特徴です。
参照:株式会社PLAN-B公式サイト

⑦ 株式会社ipe

SEOコンサルティングに特化した専門家集団。「SEOの知見で、事業グロースの再現性を創る」をミッションに掲げ、大規模サイトから中小企業のサイトまで、数多くのSEOプロジェクトを手掛けています。テクニカルSEOからコンテンツSEOまで、深い知見に基づいた施策が強みです。
参照:株式会社ipe公式サイト

⑧ 株式会社デジタルアイデンティティ

SEO、広告運用、Webサイト制作、クリエイティブ制作まで、デジタルマーケティング全般をワンストップで支援します。特に金融や不動産、人材といった専門性の高い業界での実績が豊富です。顧客の事業成長に深くコミットするスタイルに定評があります。
参照:株式会社デジタルアイデンティティ公式サイト

⑨ アナグラム株式会社

運用型広告の専門代理店として非常に高い知名度を誇ります。リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告など、運用型広告に特化した深い知見とノウハウが強み。「広告運用者のあるべき姿」を追求し、質の高いサービスを提供しています。
参照:アナグラム株式会社公式サイト

⑩ 株式会社キーワードマーケティング

こちらも運用型広告のスペシャリスト集団として有名です。代表が多くの書籍を執筆しており、業界内で高い信頼を得ています。特にBtoB企業やECサイトの広告運用実績が豊富で、CPA改善やROAS向上に貢献します。
参照:株式会社キーワードマーケティング公式サイト

⑪ 株式会社メディックス

創業以来30年以上にわたり、ダイレクトマーケティングを支援してきた実績があります。特にBtoBマーケティングや金融業界に強く、Webサイト制作から広告運用、データ分析まで一貫してサポート。長期的な視点でクライアントの事業成長を支援します。
参照:株式会社メディックス公式サイト

⑫ 株式会社グラッドキューブ

Webサイト解析・改善ツール「SiTest(サイテスト)」を自社開発・提供しており、ツールを活用したデータドリブンなコンサルティングが強みです。広告運用代行サービスでも高い評価を得ており、多くの受賞歴があります。
参照:株式会社グラッドキューブ公式サイト

⑬ ナウビレッジ株式会社

中小企業やベンチャー企業を中心に、SEOコンサルティングやコンテンツマーケティング支援を提供しています。「論理的で再現性のあるSEO」を掲げ、感覚論に頼らないデータに基づいたコンサルティングが特徴です。
参照:ナウビレッジ株式会社公式サイト

⑭ 株式会社ウィルゲート

コンテンツマーケティングとSEOのパイオニア的存在。オウンドメディアの戦略立案から記事作成、効果測定までをワンストップで支援します。長年培ってきた編集力とSEOノウハウを活かしたコンテンツ作りが強みです。
参照:株式会社ウィルゲート公式サイト

⑮ ヴァンテージマネジメント株式会社

中小・ベンチャー企業に特化したWebマーケティングコンサルティングを提供。Webコンサルティング事業と人材紹介事業を両輪で展開しており、企業の成長を多角的に支援するユニークな立ち位置の会社です。
参照:ヴァンテージマネジメント株式会社公式サイト

⑯ 株式会社ギャプライズ

海外の最新マーケティングツールやテクノロジーを国内企業に導入する支援を得意としています。特にABテストツールやWeb接客ツールなどを活用したコンバージョン率最適化(CRO)コンサルティングに強みを持っています。
参照:株式会社ギャプライズ公式サイト

⑰ 株式会社ニュートラルワークス

湘南を拠点に、Webサイト制作、SEO、広告運用などを幅広く手掛けるデジタルマーケティングカンパニー。透明性の高い料金体系と、クライアントに寄り添った柔軟な対応が特徴で、中小企業からの信頼が厚いです。
参照:株式会社ニュートラルワークス公式サイト

⑱ S&Eパートナーズ株式会社

BtoBマーケティング、特に製造業やIT業界に特化したコンサルティングを提供しています。専門的な業界知識に基づいたWebサイト制作やコンテンツマーケティング、リード獲得支援が強みです。
参照:S&Eパートナーズ株式会社公式サイト

⑲ and media株式会社

オウンドメディアの構築・運用支援に特化したコンサルティング会社です。戦略設計からコンテンツ制作、SEO、分析・改善までを一気通貫でサポート。企業の資産となるメディア作りを支援します。
参照:and media株式会社公式サイト

⑳ 株式会社インフィニティエージェント

SEO対策、MEO対策(マップエンジン最適化)、Web広告運用、SNS運用など、デジタル集客に関する施策を幅広く提供しています。特に店舗ビジネスの集客支援に強く、顧客の売上アップに直結する施策を得意としています。
参照:株式会社インフィニティエージェント公式サイト

Webマーケティングコンサルティング依頼の流れ

問い合わせ・ヒアリング、提案・見積もり、契約、コンサルティング開始

実際にコンサルティングを依頼する場合、どのようなステップで進んでいくのでしょうか。ここでは、一般的な依頼の流れを解説します。

問い合わせ・ヒアリング

まずは、気になるコンサルティング会社の公式サイトにある問い合わせフォームや電話で連絡を取ります。この際、「選び方」のポイントで整理した自社の課題、目的、予算などを伝えられると、その後のやり取りがスムーズです。

その後、コンサルティング会社の担当者(営業担当やコンサルタント)との初回打ち合わせ(ヒアリング)が行われます。ここでは、自社の事業内容、マーケティングの現状、抱えている課題などをより詳しく伝えます。逆に、コンサルティング会社からはサービス内容や実績、支援の進め方などについての説明があります。この段階で、複数社と話を聞いて比較検討するのが一般的です。

提案・見積もり

ヒアリングの内容に基づき、コンサルティング会社が現状分析と課題をまとめた上で、具体的な支援内容、目標設定(KGI/KPI案)、実施スケジュール、そして見積もりを記載した提案書を作成します。

この提案書の内容を精査することが非常に重要です。

  • 自社の課題を正しく理解しているか?
  • 提案されている戦略や施策は納得できるものか?
  • 目標設定は現実的か?
  • 支援範囲と料金は見合っているか?

不明な点や疑問点は遠慮なく質問し、内容に納得できるまでしっかりとすり合わせを行いましょう。

契約

提案内容と見積もりに合意したら、契約手続きに進みます。契約書には、業務内容、契約期間、料金、支払い条件、機密保持義務、解約条件などが明記されています。隅々まで内容を確認し、特に支援の範囲(スコープ)と解約条件は注意深くチェックしましょう。契約を締結したら、いよいよコンサルティングがスタートします。

コンサルティング開始

契約後は、まずプロジェクトのキックオフミーティングが開かれます。クライアント側とコンサルティング会社側の関係者が顔を合わせ、プロジェクトの目標、各担当者の役割、今後のスケジュール、コミュニケーションルールなどを改めて確認し、目線合わせを行います。

その後は、提案されたプランに沿ってコンサルティングが進められます。

  • 現状のより詳細な分析(アクセス解析、競合調査など)
  • 戦略の具体化とアクションプランの策定
  • 施策の実行支援(Webサイト改修、コンテンツ作成、広告設定など)
  • 定期的なミーティング(週次または月次)での進捗報告とディスカッション
  • 月次レポートによる成果のレビューと次月のアクションプラン共有

このようなPDCAサイクルを回しながら、継続的にマーケティング活動を改善し、目標達成を目指していきます。

Webマーケティングコンサルティングに関するよくある質問

Webマーケティングコンサルティングに関するよくある質問

最後に、Webマーケティングコンサルティングを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

個人でも依頼できますか?

はい、個人(個人事業主やフリーランス)でも依頼可能な会社は多数あります。ただし、大手コンサルティング会社の中には、法人格を持つ企業を主な対象としている場合もあります。

個人で依頼する場合は、法人向けとは異なる小規模なプランや、フリーランスのコンサルタントを検討するのも一つの方法です。まずは会社の公式サイトで対象顧客を確認したり、問い合わせてみたりすることをおすすめします。予算や課題に応じて、柔軟に対応してくれる会社を見つけることが可能です。

地方の中小企業でも対応してもらえますか?

はい、ほとんどのコンサルティング会社が全国対応可能です。近年はZoomなどのWeb会議システムが普及したため、物理的な距離はほとんど問題になりません。定期的なミーティングもオンラインで実施できます。

むしろ、地方に本社を置くコンサルティング会社や、地方創生・地域活性化に力を入れている会社も増えています。そうした会社は、地域特有のビジネス環境や課題に深い理解を持っている場合があります。場所を理由に諦める必要はまったくありません。

成果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?

一概には言えませんが、一般的には最低でも3ヶ月~6ヶ月は必要と考えるのが現実的です。施策の種類によっても期間は異なります。

  • Web広告: 比較的即効性があり、早ければ1ヶ月程度で改善の兆候が見えることもあります。
  • SEO対策・コンテンツマーケティング: 効果が現れるまでに時間がかかる施策です。検索エンジンに評価され、安定した流入が得られるようになるまでには、最低でも6ヶ月~1年程度の中長期的な視点が必要です。

重要なのは、短期的な成果に一喜一憂せず、コンサルタントと立てた計画に沿って着実に施策を続け、PDCAを回していくことです。

契約期間に縛りはありますか?

多くの会社で「最低契約期間」が設けられています。これは、前述の通り、成果を出すにはある程度の時間が必要なためです。

一般的には6ヶ月が最低契約期間として設定されているケースが多いですが、会社やプランによっては3ヶ月から試せる場合や、1年契約が基本の場合もあります。契約前には必ず、最低契約期間と、途中解約が可能かどうか、その際の条件(違約金の有無など)を確認しておくことが重要です。

まとめ

本記事では、Webマーケティングコンサルティングの基礎知識から、メリット・デメリット、費用相場、そして失敗しないための会社の選び方まで、幅広く解説しました。

Webマーケティングコンサルティングは、専門家の知識と客観的な視点を活用することで、自社だけでは解決が難しい課題を乗り越え、ビジネスを大きく成長させる可能性を秘めた強力な手段です。

重要なポイントを改めて整理します。

  • コンサルティングとは: 単なる作業代行ではなく、事業目標達成のための戦略パートナーである。
  • メリット: 専門ノウハウの活用、客観的な課題発見、リソース不足の解消、社内への知識蓄積などが期待できる。
  • デメリット: コストがかかる、成果が保証されない、丸投げするとノウハウが蓄積されない、といったリスクも存在する。
  • 費用: 契約形態や業務内容によって大きく変動するが、月額30万~70万円あたりが一般的な価格帯。
  • 選び方の鍵: 依頼前に自社の課題と目的を明確にすることが最も重要。その上で、会社の得意分野や実績、担当者との相性などを総合的に判断する。

目まぐるしく変化するデジタル市場で勝ち抜くためには、データに基づいた正しい戦略と、それを着実に実行する力が不可欠です。もし今、Webマーケティングの方向性に悩んでいたり、成果が伸び悩んでいたりするのであれば、一度専門のコンサルティング会社に相談してみてはいかがでしょうか。

この記事が、あなたの会社に最適なパートナーを見つけ、事業を成功に導くための一助となれば幸いです。