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【2024年最新】SEOコンサルティング会社おすすめ25選 料金相場や選び方も解説

SEOコンサルティング会社おすすめ25選、料金相場や選び方も解説

Webサイトからの集客や売上向上を目指す上で、検索エンジン最適化(SEO)は欠かせない施策です。しかし、「何から手をつければ良いかわからない」「社内に専門知識を持つ人材がいない」「施策を行っているが成果が出ない」といった悩みを抱える企業は少なくありません。

このような課題を解決する強力なパートナーとなるのが、SEOコンサルティング会社です。専門的な知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルが、サイトの現状分析から戦略立案、施策実行、効果測定までを一貫してサポートし、ビジネスの成長を加速させます。

本記事では、SEOコンサルティングの基本的な知識から、具体的な業務内容、利用するメリット・デメリット、料金相場、そして最も重要な「失敗しない会社の選び方」までを網羅的に解説します。さらに、2024年最新のおすすめSEOコンサルティング会社25選を、それぞれの特徴とともに紹介します。

この記事を読めば、自社の課題や目的に最適なSEOコンサルティング会社を見つけ、Webマーケティングを成功に導くための第一歩を踏み出せるはずです。

SEOコンサルティングとは

SEOコンサルティングとは

SEOコンサルティングとは、企業や個人が運営するWebサイトの検索エンジンにおける表示順位を向上させ、自然検索(オーガニック検索)からの流入数を最大化するための専門的な助言や支援を提供するサービスです。検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、その変更に迅速に対応しながら効果的な施策を打ち続けるには、高度な専門知識と分析能力が求められます。

SEOコンサルタントは、クライアントのビジネス目標(売上向上、リード獲得、ブランディングなど)を深く理解した上で、Webサイトの現状を多角的に分析します。具体的には、サイトの技術的な問題点(テクニカルSEO)、コンテンツの質と量(コンテンツSEO)、外部サイトからの評価(外部SEO)などを網羅的に調査し、課題を特定します。

そして、その課題を解決するための具体的な実行計画(アクションプラン)を策定し、その実行をサポートします。単にアドバイスをするだけでなく、施策の優先順位付け、進捗管理、効果測定、そして改善提案といったPDCAサイクルを回しながら、継続的にサイトの価値を高めていくのがSEOコンサルティングの役割です。

ビジネスのオンライン化が加速する現代において、Webサイトは単なる情報発信ツールではなく、重要な事業資産です。SEOコンサルティングは、その資産価値を最大化し、持続的な事業成長を実現するための戦略的パートナーシップと言えるでしょう。

SEO会社とWebコンサルティング会社の違い

「SEOコンサルティング会社」と「Webコンサルティング会社」は、どちらも企業のWeb戦略を支援する点で共通していますが、その専門領域とアプローチには明確な違いがあります。自社の課題がどこにあるのかを見極め、適切なパートナーを選ぶために、この違いを正しく理解しておくことが重要です。

一言で言えば、SEOコンサルティング会社は「検索エンジン経由の集客最大化」に特化した専門家集団であり、Webコンサルティング会社は「Webサイト全体の成果最大化」を目的とする広範な戦略家と位置づけられます。

比較項目 SEOコンサルティング会社 Webコンサルティング会社
主な目的 検索エンジンからの流入数(トラフィック)増加 Webサイト全体のコンバージョン(CV)率向上、売上最大化
専門領域 検索エンジン最適化(SEO)全般 Web戦略全般(SEO、広告、SNS、UI/UX、CRMなど)
主な施策 キーワード戦略、内部対策、外部対策、コンテンツSEO、テクニカルSEO KGI/KPI設計、カスタマージャーニー分析、LPO、EFO、A/Bテスト、広告運用、SNS活用
評価指標(KPI) 検索順位、オーガニック流入数、クリック率(CTR)、指名検索数など コンバージョン数(CV)、コンバージョン率(CVR)、顧客獲得単価(CPA)、顧客生涯価値(LTV)など
適した企業 ・オーガニック検索からの集客に課題がある
・特定のキーワードで上位表示させたい
・Webサイトへのアクセス数を増やしたい
・Webサイト全体の売上や問い合わせを増やしたい
・集客から成約までの導線に課題がある
・複数のWeb施策を統合的に管理したい

SEOコンサルティング会社は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの評価基準(アルゴリズム)を深く理解し、それに最適化されたサイトを構築するための専門知識に長けています。彼らの主なミッションは、ターゲットユーザーが検索するであろうキーワードで自社サイトを上位に表示させ、質の高いトラフィックを獲得することです。そのため、施策はキーワード調査、テクニカルなサイト改善、良質なコンテンツの作成、被リンクの獲得といったSEOの領域に集中します。

一方、Webコンサルティング会社は、より俯瞰的な視点からWebサイトの役割を捉えます。集客はあくまでプロセスの一部であり、最終的なゴールである「コンバージョン(商品購入、問い合わせ、資料請求など)」をいかにして増やすかを考えます。そのため、SEOだけでなく、リスティング広告やSNS広告、ランディングページ最適化(LPO)、入力フォーム最適化(EFO)、UI/UX改善、顧客管理(CRM)との連携など、Webマーケティングに関わるあらゆる施策を視野に入れて戦略を立案します。

どちらを選ぶべきかは、企業のフェーズや課題によって異なります。「まずはWebサイトへのアクセス自体が少ない」という課題が明確であれば、SEOコンサルティング会社が適しています。一方で、「アクセスはあるのに、なかなか売上や問い合わせに繋がらない」という課題であれば、Webコンサルティング会社に相談し、サイト全体の導線や訴求内容を見直す必要があるかもしれません。

最終的には、自社のビジネス目標達成のために、現在最もボトルネックとなっている課題は何かを明確にすることが、最適なパートナー選びの鍵となります。

SEOコンサルティング会社に依頼できる主な業務内容

サイト全体のSEO戦略設計、キーワード調査と選定、内部SEO対策、外部SEO対策、コンテンツSEOの支援、テクニカルSEOの改善、SEO効果の分析とレポーティング

SEOコンサルティング会社は、検索順位を上げるために多岐にわたる専門的な業務を請け負います。そのサービス範囲は会社や契約プランによって異なりますが、一般的に以下のような業務が含まれます。これらの業務を組み合わせることで、Webサイトの価値を総合的に高め、持続的な集客力の向上を目指します。

サイト全体のSEO戦略設計

SEO戦略設計は、すべてのSEO施策の土台となる最も重要なプロセスです。行き当たりばったりの施策では、時間とコストを浪費するだけで成果には繋がりません。SEOコンサルティング会社は、まずクライアントのビジネスモデル、事業目標、ターゲット顧客を深くヒアリングします。その上で、専用ツールを用いて市場調査や競合サイトの徹底的な分析を行い、自社の強みと弱み、そして機会と脅威を明らかにします。

この分析結果に基づき、「どの市場で、誰に対して、どのような価値を提供し、最終的に何を目指すのか」という全体戦略を策定します。具体的には、売上や問い合わせ件数といった最終目標(KGI)と、それを達成するための中間目標(KPI)として、検索順位、オーガニック流入数、コンバージョン率などを設定します。この戦略設計の精度が、プロジェクト全体の成否を左右すると言っても過言ではありません。

キーワード調査と選定

戦略が固まったら、次に「どのような検索キーワードでユーザーを集めるか」を具体的に定めます。キーワード調査と選定は、ターゲットユーザーの検索意図(インテント)を正確に捉え、ビジネスに繋がる質の高いトラフィックを呼び込むための鍵となります。

コンサルタントは、様々なツールを駆使して、事業に関連する膨大なキーワード候補を洗い出します。そして、各キーワードの月間検索ボリューム(どれだけ検索されているか)、検索順位の獲得難易度(競合は強いか)、そして最も重要な「コンバージョンへの貢献度」を評価し、対策すべきキーワードの優先順位を決定します。例えば、「今すぐ客」が検索するような購買意欲の高いキーワード(例:「SEOコンサル 料金」)と、「そのうち客」が情報収集段階で検索するキーワード(例:「SEOとは」)をバランス良く選定し、コンテンツ戦略に落とし込んでいきます。

内部SEO対策

内部SEO対策は、Webサイトの構造や内容を検索エンジンに正しく、かつ好意的に評価してもらうための施策です。検索エンジンはクローラーと呼ばれるプログラムを使って世界中のWebページを巡回し、情報をデータベースに登録(インデックス)しています。このクローラーがサイト内をスムーズに移動でき、各ページの内容を正確に理解できるようにサイトを整備することが内部対策の目的です。

具体的な施策は多岐にわたります。例えば、各ページの主題を示すtitleタグやmeta descriptionの最適化、見出しタグ(h1, h2など)の適切な使用、サイトの階層構造を分かりやすく示すパンくずリストの設置、関連性の高いページ同士をリンクで繋ぐ内部リンクの設計、検索エンジンにサイト構造を伝えるXMLサイトマップの作成・送信などがあります。これらの地道な改善が、サイト全体の評価を着実に高めていきます。

外部SEO対策

外部SEO対策は、主に他のWebサイトから自社サイトへの質の高いリンク(被リンク)を獲得し、サイトの権威性や信頼性を高めるための施策です。検索エンジンは、「多くの質の高いサイトからリンクされているサイトは、有益で信頼できる情報源である」と判断する傾向があります。

ただし、かつてのような自作自演のリンクや低品質なサイトからのリンク購入は、ペナルティのリスクが非常に高く、現在では逆効果です。現代の外部SEO対策は、質の高いコンテンツを作成し、それが自然に言及・紹介される(ナチュラルリンク)ことを目指すのが王道です。具体的には、業界の専門家やメディアが参照したくなるような独自調査データや詳細な解説記事を作成したり、プレスリリースを配信して話題性を創出したりといった地道な活動が中心となります。質の高い被リンクは、一朝一夕には獲得できないからこそ、競合との大きな差別化要因となります。

コンテンツSEOの支援

コンテンツSEOは、ユーザーの検索意図に応える高品質なコンテンツ(記事、コラムなど)を継続的に作成・公開することで、検索流入を増やす手法です。今日のSEOにおいて最も重要視される施策の一つであり、多くのコンサルティング会社がこの領域の支援に力を入れています。

コンサルタントは、キーワード調査の結果に基づき、「どのキーワードで、どのような内容のコンテンツを作成すべきか」というコンテンツプランを立案します。さらに、検索上位サイトの傾向やユーザーが求める情報を分析し、網羅性・専門性・独自性の高い記事の構成案を作成します。実際のライティングはクライアント側で行う場合もあれば、コンサルティング会社が提携する専門ライターに依頼する場合もあります。また、既存コンテンツのパフォーマンスを分析し、より成果が出るように書き直す「リライト」の提案や、情報の正しさと信頼性を担保するための監修なども行います。

テクニカルSEOの改善

テクニカルSEOは、Webサイトの技術的な側面を最適化し、検索エンジンのクロールやインデックス、レンダリングを円滑にするための施策です。特に、サイトの表示速度やモバイル端末での使いやすさは、ユーザー体験(UX)に直結するため、検索順位にも大きな影響を与えます。

主な施策としては、ページの表示速度を改善するための画像圧縮やソースコードの最適化(Googleが提唱するCore Web Vitalsへの対応)、スマートフォンでの閲覧・操作性を高めるモバイルフレンドリー対応、ページの内容を検索エンジンに構造的に伝える「構造化データ」の実装、重複コンテンツを整理するためのcanonicalタグの設定、不要なページをクロールさせないrobots.txtの最適化などがあります。これらの施策は専門的な知識を要するため、まさにコンサルタントの腕の見せ所となります。

SEO効果の分析とレポーティング

SEOは施策を実行して終わりではありません。施策の結果をデータに基づいて分析し、次の改善アクションに繋げるPDCAサイクルを回すことが成功の鍵です。SEOコンサルティング会社は、定期的に効果測定を行い、その結果を分かりやすいレポートにまとめてクライアントに報告します。

レポートには通常、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールから得られるデータが含まれます。具体的には、対策キーワードの順位変動、オーガニック検索からの流入数やセッション数の推移、コンバージョン数やコンバージョン率の変化、各ページの表示回数やクリック率(CTR)などが報告されます。重要なのは、単に数値を羅列するだけでなく、「なぜこの数値になったのか」という考察と、「次は何をすべきか」という具体的な改善提案がセットになっていることです。このレポーティングと定例会を通じて、クライアントとコンサルタントは共通認識を持ち、二人三脚で目標達成を目指します。

SEOコンサルティングを利用する3つのメリット

最新の専門知識やノウハウを活用できる、社内のリソースをコア業務に集中できる、客観的な視点でサイトを分析し改善できる

自社でSEOに取り組むことも可能ですが、専門のコンサルティング会社に依頼することで、独学では得られない大きなメリットを享受できます。ここでは、SEOコンサルティングを利用する主な3つのメリットについて詳しく解説します。

① 最新の専門知識やノウハウを活用できる

SEOの世界は、Googleのアルゴリズムアップデートに象徴されるように、常に変化し続けています。昨日まで有効だった手法が今日には通用しなくなることも珍しくなく、最新の情報を常にキャッチアップし、その意味を正しく解釈して施策に反映させる必要があります。これを自社の担当者が片手間で対応するのは、非常に困難です。

SEOコンサルティング会社は、SEOを専業としており、複数の専門家がチームで最新情報の収集・分析を行っています。彼らは、Googleが公式に発表する情報はもちろん、国内外のSEO専門家の見解、アルゴリズム変動の分析データ、そして何より数多くのクライアント案件で培った実践的なノウハウを持っています。

例えば、新しいアルゴリズムアップデートが実施された際、どの要素が順位変動に影響を与えたのかを迅速に分析し、対応策を立案できます。また、競合がどのような施策で成功しているのか、あるいは失敗しているのかを多角的に分析し、自社の戦略に活かすことも可能です。

このように、常に最前線の知識と経験に基づいた戦略的なアプローチを受けられることは、自社だけでSEOに取り組む場合と比較して、成功の確度を格段に高める大きなアドバンテージとなります。

② 社内のリソースをコア業務に集中できる

SEO対策は、戦略立案からコンテンツ作成、技術的な改善、効果測定まで、非常に多岐にわたる専門的なタスクを要します。これらをすべて自社で賄おうとすると、専門の担当者を雇用・育成するための多大なコスト(人件費、教育費、ツール利用料など)と時間が必要になります。

特に、中小企業やスタートアップなどリソースが限られている場合、本来注力すべき自社の製品開発やサービス改善、顧客対応といったコア業務がおろそかになってしまう可能性があります。これは、事業成長の機会損失に繋がりかねません。

SEOコンサルティングを外部に委託することで、社内の人材は自社の強みが活かせる本来の業務に集中できます。専門的な分析や戦略立案、煩雑な調査といった時間はかかるが専門性が求められる業務をプロに任せ、社内ではコンテンツの最終確認や、コンサルタントからの提案を事業戦略にどう結びつけるかといった、より本質的な議論に時間を使えるようになります。

「餅は餅屋」という言葉の通り、専門的な業務を外部のプロフェッショナルに任せることは、組織全体の生産性を向上させ、結果的に事業成長を加速させるための賢明な経営判断と言えるでしょう。

③ 客観的な視点でサイトを分析し改善できる

長年自社のWebサイトを運営していると、どうしても内部の人間だけでは気づきにくい「思い込み」や「固定観念」が生まれてしまいがちです。「このデザインが一番分かりやすいはずだ」「うちの業界ではこれが当たり前」といった先入観が、実はユーザーの離脱原因になっていたり、検索エンジンからの評価を下げていたりするケースは少なくありません。

SEOコンサルティング会社は、第三者としての客観的かつ専門的な視点でサイトを分析します。彼らは、データという揺るぎない事実に基づいて、サイトが抱える問題点を冷静に指摘します。例えば、「デザインは美しいが、ユーザーが必要な情報にたどり着くまでのクリック数が多すぎる」「専門用語が多く、ターゲットユーザーに伝わっていない可能性がある」といった、社内では見過ごされがちな課題を浮き彫りにします。

また、コンサルタントは様々な業界のサイト分析を経験しているため、自社の業界の常識に囚われない、新たな改善の切り口を提案してくれることもあります。他業界での成功事例を応用した施策や、最新のユーザビリティの考え方を取り入れた改善案など、外部の知見を取り入れることで、自社のWebサイトはより多くのユーザーにとって価値のあるものへと進化していきます。

このように、社内の論理ではなく、ユーザーと検索エンジンの視点から客観的な評価と改善提案を受けられることは、Webサイトのパフォーマンスを飛躍的に向上させる上で非常に大きな価値を持ちます。

SEOコンサルティングを利用する3つのデメリット

費用が発生する、社内にSEOのノウハウが蓄積されにくい、期待した成果が出ないリスクがある

SEOコンサルティングは多くのメリットをもたらす一方で、当然ながらデメリットやリスクも存在します。これらを事前に理解し、対策を講じておくことが、外部パートナーとの良好な関係を築き、プロジェクトを成功に導くために不可欠です。

① 費用が発生する

最も直接的なデメリットは、当然ながらコンサルティング費用が発生することです。SEOコンサルティングの料金は、依頼する業務範囲やサイトの規模、目標の難易度によって大きく変動しますが、一般的には月額数十万円から、大規模なプロジェクトでは百万円以上になることもあります。これは、特に予算が限られている企業にとっては大きな負担となり得ます。

重要なのは、費用の絶対額だけで判断するのではなく、投資対効果(ROI)の観点で考えることです。例えば、月額50万円の費用がかかったとしても、SEO施策によって年間で数千万円の売上増加が見込めるのであれば、それは非常に価値のある投資となります。逆に、料金が格安であっても、全く成果が出なければ、その費用は無駄になってしまいます。

費用を検討する際は、提案された施策によって「どのような成果が、どのくらいの期間で期待できるのか」を具体的に確認し、自社の事業計画と照らし合わせて投資の妥当性を判断する必要があります。安さだけで業者を選定すると、「安かろう悪かろう」で結果的に時間と費用を失うリスクがあることを念頭に置くべきです。

② 社内にSEOのノウハウが蓄積されにくい

SEOコンサルティング会社に業務を「丸投げ」してしまうと、プロジェクトが終了した途端、自社には何も残らないという事態に陥るリスクがあります。コンサルティング会社が施策を主導している間は順調に成果が出ていても、契約が終了し、その後の運用を自社で行おうとした際に、「何をどうすれば良いのか全く分からない」という状況になってしまうのです。

これでは、継続的に外部へ依存し続けることになり、長期的なコスト負担から抜け出せません。このデメリットを回避するためには、コンサルティング会社を「単なる外注先」ではなく、「自社のSEOチームを育成してくれるコーチ」と位置づけることが重要です。

具体的には、以下のような姿勢が求められます。

  • 定例会に主体的に参加し、施策の背景や意図を質問する。
  • レポートの内容を鵜呑みにせず、自社の事業視点から意見を述べる。
  • 可能な範囲で、コンテンツ作成や軽微な修正などの実務を自社で担当する。
  • 契約に「ノウハウ移転」や「社内勉強会の実施」といった項目を含めることを検討する。

このように、積極的に関与し、知識を吸収しようと努めることで、コンサルティング期間を自社のSEO能力を高めるための貴重な学習機会に変えることができます。

③ 期待した成果が出ないリスクがある

SEOは、施策を実行すれば必ず成果が保証されるというものではありません。これは、SEOコンサルティングを利用する上で最も理解しておくべき重要な点です。成果が出ない要因は様々です。

  • Googleのアルゴリズム変動:予期せぬ大規模なアップデートにより、それまで効果的だった施策が通用しなくなり、順位が下落することがあります。
  • 競合の動向:競合他社がより強力なSEO施策を実施してきた場合、相対的に自社の順位が下がることがあります。
  • コンサルティング会社の能力不足:残念ながら、すべてのコンサルティング会社が高いスキルを持っているわけではありません。見立てが甘かったり、提案が的外れだったりするケースも存在します。
  • 自社の協力体制の不備:コンサルタントからの提案(サイト改修やコンテンツ追加など)に対して、社内の承認が下りなかったり、実装が大幅に遅れたりすると、計画通りに施策が進まず、成果に結びつきません。

このリスクを完全にゼロにすることは不可能ですが、最小限に抑えるための対策は可能です。最も重要なのは、契約前の会社選定を慎重に行うことです。実績や担当者のスキルをしっかり見極め、信頼できるパートナーを選ぶことが大前提です。

また、契約時には「順位を絶対に上げます」といった非現実的な約束をする会社ではなく、SEOの不確実性を正直に説明した上で、リスクヘッジの方法や、状況に応じた柔軟な戦略変更を提案してくれる会社を選ぶべきです。そして、明確な目標(KPI)を設定し、定例会で進捗と課題を密に共有することで、万が一計画通りに進まない場合でも、迅速に軌道修正を図ることができます。

SEOコンサルティングの料金相場と費用体系

SEOコンサルティングを依頼する上で、最も気になるのが「料金」です。費用は、依頼する業務の範囲、サイトの規模、目標の難易度、そして契約する会社の料金体系によって大きく異なります。ここでは、代表的な料金体系と、業務内容別の費用相場について解説します。

料金体系の種類

SEOコンサルティングの料金体系は、主に「月額固定型」「成果報酬型」「プロジェクト型」の3つに大別されます。それぞれの特徴を理解し、自社の目的や予算に合った体系を選ぶことが重要です。

料金体系 メリット デメリット こんな場合におすすめ
月額固定型 ・毎月の費用が一定で予算管理しやすい
・継続的かつ包括的なサポートを受けられる
・長期的な視点でPDCAを回せる
・短期的に成果が出なくても費用が発生する
・施策の実行量に関わらず費用が同じ
・中長期的にサイトを育てたい
・Webサイト全体のSEOを強化したい
・継続的な改善と分析を依頼したい
成果報酬型 ・成果が出るまで費用が発生しない(または低額)
・初期投資を抑えられる
・成果の定義(キーワード、順位、期間)でトラブルになりやすい
・難易度の高いキーワードは対象外になりがち
・短期的な順位上昇のみを狙った施策になるリスクがある
・特定のキーワードで上位表示させたい
・予算が限られており、リスクを抑えたい
・成果が明確に定義できる商材
プロジェクト型 ・依頼範囲と費用が明確
・特定の課題を期間を決めて解決できる
・契約範囲外の追加対応には別途費用がかかる
・継続的なサポートは受けられない
・サイトリニューアル時のSEO設計
・新規サイト立ち上げ時の戦略立案
・特定の技術的問題(ペナルティ解除など)の解決

月額固定型

最も一般的な料金体系です。毎月定額の費用を支払うことで、継続的なコンサルティング(分析、戦略提案、定例会など)や施策の実行支援を受けられます。予算の見通しが立てやすく、長期的な視点でサイト全体の価値向上を目指す場合に適しています。多くの信頼できるコンサルティング会社がこの体系を採用しており、SEOを本格的に事業の柱として育てていきたい企業におすすめです。

成果報酬型

「指定したキーワードが10位以内に表示されたら月額〇円」のように、あらかじめ定めた成果が達成された場合にのみ費用が発生する体系です。一見、依頼者にとってリスクが低いように見えますが、注意点も多くあります。例えば、コンバージョンに繋がりにくい簡単なキーワードばかりを提案されたり、Googleのガイドラインに反するような短期的な施策を取られたりするリスクがあります。また、成果の定義を巡ってトラブルになるケースも少なくないため、契約内容を細かく確認する必要があります。

プロジェクト型(一括支払い)

サイトリニューアルや新規サイト立ち上げ、ペナルティからの回復といった、特定の目的のために期間と業務範囲を限定して依頼する際の料金体系です。プロジェクトの開始前に、要件定義と見積もりを行い、合意した金額を一括または分割で支払います。目的が明確で、単発の課題解決を求める場合に有効です。

業務内容別の費用相場

依頼する業務内容によっても、費用は大きく変動します。以下はあくまで一般的な目安であり、実際の金額は個別の見積もりで確認する必要があります。

業務内容 費用相場(目安) 主なサービス内容
SEOコンサルティング・顧問 月額 10万円 ~ 50万円 ・定例ミーティング
・簡易的なサイト分析と改善提案
・質疑応答、相談対応
・戦略的なアドバイス提供
サイト分析・戦略設計 30万円 ~ 100万円以上(一括) ・現状分析、競合調査
・KGI/KPI設定、ペルソナ設計
・キーワード戦略立案
・詳細な改善提案書の作成
コンテンツ制作・監修 記事制作:1記事 5万円 ~ 15万円
月額(企画・監修):月額 10万円~
・コンテンツ企画、構成案作成
・専門ライターによる執筆
・作成済み記事の監修・リライト
・E-E-A-T強化支援
内部・外部対策 50万円 ~ 数百万円(一括) ・大規模な内部修正(サイト構造変更など)
・テクニカルSEOの改善実装
・被リンク獲得のための戦略的コンテンツ制作
・ペナルティ解除作業

SEOコンサルティング・顧問は、主に戦略的なアドバイスや相談がメインとなるプランで、比較的手頃な価格帯から依頼できます。実作業は自社で行う体制が整っている企業向けです。

サイト分析・戦略設計は、プロジェクトの初期段階で、現状を徹底的に調査し、今後の道筋を示す詳細な設計図を作成するサービスです。プロジェクト型で依頼することが多いです。

コンテンツ制作・監修は、コンテンツSEOを強化するためのサービスです。記事単価で発注する場合と、企画や監修を含めて月額で契約する場合があります。専門性の高い分野ほど高額になる傾向があります。

内部・外部対策は、技術的な改修や大規模な施策を伴うもので、専門的な実装作業が必要となるため、費用も高額になりがちです。サイトの規模や課題の根深さによって、費用は大きく変動します。

自社の課題と予算を明確にし、複数の会社から見積もりと提案を受け、サービス内容と費用のバランスが最も良いパートナーを選ぶことが重要です。

失敗しないSEOコンサルティング会社の選び方7つのポイント

実績や得意分野が自社の業界・目的に合っているか、担当者の専門性やコミュニケーション能力は高いか、料金体系とサービス範囲が明確か、契約期間や解約条件を確認する、施策の具体性と実行計画が示されているか、レポートの内容は分かりやすく具体的か、自社で対応すべき範囲が明確になっているか

SEOコンサルティング会社は数多く存在し、その実力や得意分野は様々です。高額な費用を投じたにもかかわらず、「全く成果が出なかった」「コミュニケーションがうまくいかなかった」といった失敗を避けるためには、契約前に慎重にパートナーを見極める必要があります。ここでは、会社選びで特に重視すべき7つのポイントを解説します。

① 実績や得意分野が自社の業界・目的に合っているか

まず確認すべきは、その会社が自社のビジネスモデルや業界で実績を持っているかという点です。SEOと一括りに言っても、その戦略は業界やサイトの種類によって大きく異なります。

  • BtoB企業BtoC企業
  • ECサイトメディアサイト
  • 地域密着型の店舗全国展開のサービス
  • 金融・医療といったYMYL領域と趣味・エンタメ領域

例えば、BtoB企業であれば、決裁者に届くような専門性の高いコンテンツ戦略や、リード獲得に繋がる導線設計が重要です。一方、ECサイトであれば、膨大な商品ページをどうインデックスさせるか、カテゴリページの最適化、構造化データの実装などが鍵となります。

会社のウェブサイトで公開されている実績を確認し、自社と類似した業界やサイト規模での成功例があるかを探しましょう。もし公開されていなければ、問い合わせの際に「弊社の業界での実績はありますか?」と直接質問してみるのが有効です。自社のビジネスへの理解度が高い会社であれば、より的確で効果的な提案が期待できます。

② 担当者の専門性やコミュニケーション能力は高いか

契約するのは会社ですが、実際にプロジェクトを動かし、日々のやり取りを行うのは個人の「担当コンサルタント」です。その担当者のスキルや人柄が、プロジェクトの成否を大きく左右します。

商談や提案の場で、以下の点を確認しましょう。

  • 専門性:質問に対して、専門用語を並べるだけでなく、素人にも分かるように論理的かつ具体的に説明してくれるか。SEOのメリットだけでなく、リスクや不確実性についても正直に話してくれるか。
  • コミュニケーション能力:こちらのビジネスや課題を真摯にヒアリングしてくれるか。レスポンスは迅速で丁寧か。高圧的な態度や、逆に頼りない印象はないか。
  • 熱意と当事者意識:自社のビジネスに興味を持ち、一緒に成功させたいという熱意が感じられるか。「Webサイトを預かる」という当事者意識を持ってくれそうか。

可能であれば、実際にプロジェクトを担当する予定の人に会わせてもらうのが理想です。営業担当者と実務担当者が異なることはよくあります。優秀な担当者と二人三脚で進められるかどうかが、成功の大きな鍵となります。

③ 料金体系とサービス範囲が明確か

料金に関するトラブルは、後々の不信感に繋がります。「月額30万円」という金額だけを見て契約したら、期待していたコンテンツ作成が含まれていなかった、実装作業は別途費用だった、というケースは少なくありません。

契約前に、提示された料金に「何が含まれていて、何が含まれていないのか」を徹底的に確認しましょう。チェックすべき項目は以下の通りです。

  • コンサルティング:定例会の頻度、レポートの内容、相談対応の時間など。
  • コンテンツ関連:キーワード選定、構成案作成、ライティング、校正、入稿作業はどこまでか。
  • 内部対策:改善点の指摘(指示書作成)までか、それとも実際の修正作業(実装)まで含むのか。
  • 外部対策:具体的な施策内容は何か。
  • その他:使用する分析ツールの費用は含まれているか。

サービス範囲を明記した「仕様書」や「要件定義書」を提示してもらい、双方で認識の齟齬がない状態にしておくことが、後のトラブルを防ぐ上で極めて重要です。

④ 契約期間や解約条件を確認する

SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、多くのコンサルティング会社では6ヶ月〜1年程度の最低契約期間を設けています。これは、短期的な結果で判断されることを防ぎ、腰を据えた施策を行うために必要な期間でもあります。

しかし、万が一サービス内容に不満があったり、担当者との相性が悪かったりした場合に、長期間縛られるのは避けたいものです。契約前には、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 最低契約期間:何か月か。
  • 中途解約の可否:期間内に解約することは可能か。
  • 解約時の違約金:中途解約する場合、ペナルティは発生するか。
  • 解約の申し出期間:解約したい場合、何ヶ月前に申し出る必要があるか(通常1〜3ヶ月前)。

これらの条件は契約書に明記されているはずです。口頭での説明だけでなく、必ず契約書の内容を隅々まで読み、不明点があれば契約前に質問して解消しておきましょう。

⑤ 施策の具体性と実行計画が示されているか

良いコンサルティング会社は、現状分析に基づいた具体的な施策と、それを「いつ」「誰が」「どのように」実行するのかという詳細な実行計画(ロードマップ)を提示してくれます。

逆に注意が必要なのは、「SEO対策を頑張ります」「上位表示を目指します」といった精神論や曖昧な言葉に終始する会社です。提案書や商談の場で、以下のような具体的な説明があるかを確認しましょう。

  • 課題の特定:なぜ今のサイトが上位表示されないのか、データに基づいた明確な原因分析があるか。
  • 施策の具体性:「内部対策をします」ではなく、「〇〇という問題があるので、△△のテンプレートをこのように修正します」といった具体的なアクションが示されているか。
  • 優先順位:数ある施策の中で、なぜその施策から始めるのか、インパクトと工数を考慮した優先順位付けがされているか。
  • スケジュール:初月、3ヶ月後、半年後にそれぞれ何を行い、どのような状態を目指すのか、マイルストーンが設定されているか。

具体的で実現可能な計画を提示できるのは、その会社が豊富な経験とノウハウを持っている証拠です。

⑥ レポートの内容は分かりやすく具体的か

施策の効果を測定し、次のアクションに繋げるためのレポートは、コンサルティングにおいて非常に重要な役割を果たします。単に検索順位やアクセス数のデータを羅列しただけのレポートでは、意味がありません。

良いレポートとは、データから何が言えるのかという「考察」と、次は何をすべきかという「具体的なアクションプラン」が含まれているものです。可能であれば、契約前にサンプルレポートを見せてもらい、以下の点を確認しましょう。

  • 分かりやすさ:専門家でなくても、レポートの要点が理解できるか。グラフや図が効果的に使われているか。
  • KGI/KPIとの連携:設定した目標に対して、現状がどうなっているのかが明確に分かるか。
  • 考察の深さ:数値の変動に対して、「なぜそうなったのか」という分析や仮説が述べられているか。
  • 次への繋がり:分析結果を踏まえた、具体的な改善提案があるか。

このレポートの質が、コンサルティングの質そのものを反映していると言っても過言ではありません。

⑦ 自社で対応すべき範囲が明確になっているか

SEOコンサルティングは、コンサル会社だけが頑張れば成果が出るものではありません。依頼主である自社の協力が不可欠です。特に、サイトの修正(実装)や、専門的な内容のコンテンツ作成・監修などは、自社のリソース(開発担当者や事業担当者)が必要になる場面が多くあります。

契約前に、「コンサル会社がやること」と「自社がやること」の役割分担を明確にしておく必要があります。

  • サイトの改修提案があった場合、実装は誰が行うのか?(自社の開発者 or コンサル会社 or 別の開発会社)
  • コンテンツ作成に必要な情報提供(製品知識、専門家の知見)はどの程度求められるか?
  • 施策実行のための社内調整(関係部署への説明など)はどちらが主導するのか?

これらの役割分担が曖昧なままだと、「言った、言わない」のトラブルになったり、提案された施策が実行されずに頓挫したりする原因になります。自社に求められる協力体制を事前に理解し、それが実行可能かどうかを判断することが、プロジェクトをスムーズに進める上で非常に重要です。

【2024年最新】おすすめのSEOコンサルティング会社25選

ここでは、2024年現在、国内で高い実績と評価を誇るSEOコンサルティング会社を25社厳選してご紹介します。各社それぞれに強みや特徴がありますので、自社の目的や課題と照らし合わせながら、パートナー選びの参考にしてください。

(注:掲載順はランキングではありません。各社のサービス内容や料金は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。)

① ナイル株式会社

Webコンサルティングの草分け的存在であり、特にデジタルマーケティング領域で圧倒的な実績を誇ります。「SEO相談室」をはじめとする自社メディア「ナイルのマーケティング相談室」での情報発信も積極的で、その知見の深さには定評があります。大企業からスタートアップまで、事業成果に直結する骨太な戦略設計を得意とする会社です。
参照:ナイル株式会社 公式サイト

② 株式会社ipe

技術的なSEO(テクニカルSEO)に非常に強いことで知られるコンサルティング会社です。大規模サイトや複雑な構造を持つサイトの分析・改善を得意としています。独自のSEO分析ツール「ipe एनाリティクス」を開発・提供しており、データに基づいた精度の高い分析と具体的な改善提案が強みです。
参照:株式会社ipe 公式サイト

③ 株式会社PLAN-B

SEO、広告運用、Webサイト制作、インフルエンサーマーケティングなど、デジタルマーケティング全般をワンストップで提供しています。特にSEOツール「SEARCH WRITE」は多くの企業に導入されており、自社でSEOを内製化したい企業への支援も手厚いのが特徴です。顧客の事業フェーズに合わせた柔軟な提案力に定評があります。
参照:株式会社PLAN-B 公式サイト

④ デジタルアイデンティティ株式会社

SEOだけでなく、リスティング広告やSNSマーケティングなど、運用型広告と連携したデジタルマーケティング戦略を得意としています。SEOによるオーガニック流入と広告による即効性のある集客を組み合わせ、相乗効果を最大化する提案が可能です。金融や不動産など、競争の激しい業界での実績も豊富です。
参照:デジタルアイデンティティ株式会社 公式サイト

⑤ 株式会社CINC

自社開発のマーケティング分析ツール「Keywordmap」を活用した、データドリブンなコンサルティングが強みです。競合サイトの流入キーワードやコンテンツ内容を丸裸にし、科学的なアプローチで勝てる戦略を導き出します。特にコンテンツSEOの領域で高い評価を得ています。
参照:株式会社CINC 公式サイト

VI 株式会社才流

BtoBマーケティングのコンサルティングに特化しており、そのメソッド論は業界でも高く評価されています。SEOを単なる集客手法としてではなく、営業プロセス全体を最適化する中核施策と位置づけ、再現性の高いノウハウを提供しています。メソッドを形式知化し、顧客が自走できる状態を目指す支援スタイルが特徴です。
参照:株式会社才流 公式サイト

⑦ 株式会社キーワードマーケティング

社名の通り、キーワード選定とそれに基づいた広告運用、SEO戦略に強みを持ちます。特にリスティング広告の運用代行では国内トップクラスの実績を誇り、検索連動型広告とSEOを連動させた総合的な検索マーケティング戦略を提案できる点が大きな強みです。
参照:株式会社キーワードマーケティング 公式サイト

⑧ 株式会社ヴァリューズ

消費者行動分析ツール「eMark+」を持つ市場調査会社であり、その膨大なデータを活用したマーケティング支援が特徴です。競合分析や市場トレンドの把握に基づいた、精度の高いSEO戦略立案が可能です。データに基づいた客観的な根拠を重視する企業に適しています。
参照:株式会社ヴァリューズ 公式サイト

⑨ 株式会社EXIDEA

コンテンツマーケティングと動画マーケティングに強みを持つ会社です。ユーザーの心を動かすストーリーテリングを重視したコンテンツ制作で、多くの実績を上げています。海外向けマーケティング支援も行っており、グローバル展開を視野に入れたSEO戦略にも対応可能です。
参照:株式会社EXIDEA 公式サイト

⑩ 合同会社S&Eパートナーズ

特に地域名とサービス名を組み合わせた「ローカルSEO」や、医療・士業といった専門分野のSEOに強みを持ちます。中小企業や店舗ビジネスの集客支援に特化しており、成果報酬型のプランも用意するなど、顧客の状況に合わせた柔軟な対応が特徴です。
参照:合同会社S&Eパートナーズ 公式サイト

⑪ 株式会社wevnal

チャットボットAI事業を主力としながら、その知見を活かしたWebマーケティング支援も展開しています。特にSNSマーケティングと連携したSEO戦略や、獲得したリードのナーチャリングまで含めた提案を得意としています。
参照:株式会社wevnal 公式サイト

⑫ 株式会社Geolocation Technology

IPアドレスから地域や組織を特定する技術を持っており、その技術を活かしたBtoB向けのWebマーケティング支援を行っています。サイトにアクセスした企業を特定し、営業アプローチに繋げるABM(アカウントベースドマーケティング)と連携したSEO戦略がユニークです。
参照:株式会社Geolocation Technology 公式サイト

⑬ アイオイクス株式会社

3,000社以上の取引実績を持つ老舗のSEOコンサルティング会社です。長年の経験で培われたノウハウと、SEO管理ツール「Lumar(旧:Deepcrawl)」などを活用した技術的な分析力に定評があります。コンテンツマーケティング支援も手掛けています。
参照:アイオイクス株式会社 公式サイト

⑭ 株式会社Faber Company

「職人」を意味する社名の通り、高品質なコンテンツと技術力を追求する会社です。自社開発のヒートマップツール「ミエルカヒートマップ」やSEOプラットフォーム「ミエルカSEO」は業界でも有名で、ツールを活用した科学的なアプローチと、人の手による丁寧なコンテンツ改善を両立させています。
参照:株式会社Faber Company 公式サイト

⑮ アユダンテ株式会社

Google Analyticsの活用やデータ分析に強みを持ち、多くの専門書籍も出版しています。データに基づいた論理的なサイト改善提案を得意とし、特に大規模サイトのアクセス解析やSEOコンサルティングで高い実績を誇ります。
参照:アユダンテ株式会社 公式サイト

⑯ 株式会社Speee

不動産やリフォーム、介護などライフスタイルに関わる領域で複数のWebメディアを自社で成功させており、その事業運営で培った生きたノウハウをコンサルティングに活かしているのが最大の強みです。事業会社としての視点から、成果にコミットする姿勢が高く評価されています。
参照:株式会社Speee 公式サイト

⑰ 株式会社NEXER

SEO事業と並行して、インターネットリサーチ事業(日本トレンドリサーチ)も展開しています。アンケート調査の結果をコンテンツに活用し、独自性と権威性を高める手法を得意としており、他社との差別化を図りたい場合に有効な選択肢となります。
参照:株式会社NEXER 公式サイト

⑱ 株式会社ウィルゲート

9,300社以上の支援実績を持つ、業界のリーディングカンパニーの一つです。コンテンツSEOに強みを持ち、記事作成代行サービス「EDITORU」も提供。戦略立案からコンテンツ制作、効果測定まで一気通貫で支援する体制が整っています。企業の課題に合わせたオーダーメイドの提案が特徴です。
参照:株式会社ウィルゲート 公式サイト

⑲ 株式会社フルスピード

SEO、広告、SNS、アフィリエイトなど、幅広いサービスラインナップを持つ総合インターネットマーケティング企業です。特にアフィリエイト広告(ASP)事業も手掛けているため、外部SEO対策としてのアフィリエイト活用など、独自の施策提案が可能です。
参照:株式会社フルスピード 公式サイト

⑳ バズブースト株式会社

成果報酬型のSEOサービスを主軸としており、特にスモールビジネスやスタートアップから支持されています。リスクを抑えてSEOを始めたい企業にとって、有力な選択肢の一つです。特定のキーワードでの上位化にコミットするスタイルです。
参照:バズブースト株式会社 公式サイト

㉑ 株式会社ベクトル

PR業界最大手であり、そのPRの知見を活かしたWebマーケティング支援が特徴です。戦略的な情報発信(プレスリリースなど)とSEOを組み合わせ、メディア露出による被リンク獲得やサイテーション向上を狙うなど、PR会社ならではのアプローチを得意とします。
参照:株式会社ベクトル 公式サイト

㉒ 株式会社ニュートラルワークス

Webサイト制作からSEO、広告運用までをワンストップで提供。特に、デザイン性の高いWebサイト制作と、その後の集客戦略をセットで依頼できる点が強みです。見た目の美しさとSEOの強さを両立させたい場合に適しています。
参照:株式会社ニュートラルワークス 公式サイト

㉓ 株式会社JADE

元Google社員など、業界トップクラスの専門家が集結したプロフェッショナル集団です。特にテクニカルSEOや大規模サイトのコンサルティングにおいて、国内最高峰の知見を持っています。技術的に極めて難易度の高い課題を抱える企業にとって、頼れる存在です。
参照:株式会社JADE 公式サイト

㉔ 株式会社LANY

比較的新しい会社ながら、代表者をはじめとするメンバーの積極的な情報発信により、業界内で急速に存在感を高めています。メディアグロースやコンテンツSEO、SaaS企業のマーケティング支援を得意としており、最新のSEOトレンドに即した実践的なコンサルティングが魅力です。
参照:株式会社LANY 公式サイト

㉕ 株式会社メディアエクシード

Webサイト制作からSEO、動画編集、システム開発まで幅広いサービスを手掛けています。地方の中小企業や店舗のWeb集客支援に力を入れており、地域に根差したきめ細やかなサポートが特徴です。コストパフォーマンスの高さにも定評があります。
参照:株式会社メディアエクシード 公式サイト

SEOコンサルティング依頼から施策開始までの流れ

問い合わせ・ヒアリング、提案・見積もり、契約、キックオフミーティング、施策実行と定例会

信頼できるコンサルティング会社を見つけたら、次はいよいよ契約し、プロジェクトをスタートさせるフェーズに移ります。一般的な依頼から施策開始までの流れを理解しておくことで、スムーズにプロジェクトを進行できます。

問い合わせ・ヒアリング

まずは、気になる会社の公式サイトにある問い合わせフォームや電話で連絡を取ります。その際、事前に自社の状況を整理しておくと、その後のヒアリングがスムーズに進みます。

  • サイトURL
  • 現状の課題(例:特定のキーワードで順位が上がらない、アクセスはあるがコンバージョンしない)
  • 最終的な目標(例:売上を〇%向上させたい、月間〇件の問い合わせを獲得したい)
  • ターゲットユーザー
  • 予算感
  • これまでの施策履歴

担当者との初回ヒアリングでは、これらの情報をもとに、より詳細な課題やビジネスの状況について深掘りされます。ここでは包み隠さず、正直に現状を伝えることが重要です。

提案・見積もり

ヒアリング内容と、Google AnalyticsやSearch Consoleのデータを分析した結果をもとに、コンサルティング会社が具体的な施策の提案書と見積書を作成します。通常、提出までには1〜2週間程度かかります。

提案書では、「失敗しない選び方」の章で解説したポイント(施策の具体性、実行計画、役割分担など)が網羅されているかをしっかり確認しましょう。複数の会社から提案(相見積もり)を受けることで、各社の強みやアプローチの違いが明確になり、より客観的な判断ができます。

契約

提案内容と見積もりに納得できたら、契約手続きに進みます。契約書には、サービス範囲、料金、契約期間、解約条件、守秘義務といった重要な項目が記載されています。隅々まで目を通し、不明点や疑問点があれば、必ず契約前に解消しておきましょう。特にサービス範囲と役割分担については、後のトラブルを避けるためにも、双方の認識を完全に一致させておく必要があります。

キックオフミーティング

契約後、本格的なプロジェクト開始に先立って、キックオフミーティングが開催されます。このミーティングには、クライアント側(事業責任者、Web担当者、開発担当者など)とコンサルティング会社側(担当コンサルタント、上長など)の主要な関係者が全員参加します。

ここでは、改めてプロジェクトの目標(KGI/KPI)、施策の全体像とスケジュール、各担当者の役割分担、今後のコミュニケーション方法(定例会の頻度、使用ツールなど)といった、プロジェクトの憲法となる事柄を最終確認し、関係者全員の目線を合わせます。このキックオフの成功が、プロジェクト全体の推進力を大きく左右します。

施策実行と定例会

キックオフミーティングで合意した計画に基づき、いよいよ具体的な施策が実行されます。コンサルティング会社からの指示書をもとに自社でサイトを改修したり、コンテンツを作成したり、あるいはコンサルティング会社が実作業を代行したりします。

そして、プロジェクトを円滑に進める上で欠かせないのが定期的なミーティング(定例会)です。通常は月1回〜2回程度開催され、以下のような内容が話し合われます。

  • 施策の進捗状況の確認
  • KPIの達成状況の報告と分析
  • 新たな課題の共有
  • 次月のアクションプランの確認

この定例会を通じてPDCAサイクルを回し、継続的にサイトを改善していくことになります。

SEOコンサルティングを成功させるための注意点

丸投げにせず自社も主体的に関わる、短期的な成果を求めすぎない、明確な目標(KGI・KPI)を共有する

優れたSEOコンサルティング会社と契約したとしても、依頼者側の姿勢によっては、その効果を最大限に引き出せないことがあります。プロジェクトを成功に導くために、依頼する側が心に留めておくべき3つの重要な注意点を解説します。

丸投げにせず自社も主体的に関わる

最も陥りがちな失敗が、「高いお金を払ったのだから、あとは全部おまかせ」という丸投げの姿勢です。SEOコンサルティングは、魔法の杖ではありません。コンサルタントはSEOのプロですが、あなたの会社の事業や製品、顧客については、あなた自身が一番のプロフェッショナルです。

最高の成果は、コンサルタントの「SEOの専門知識」と、あなたの会社の「事業の専門知識」が掛け合わされた時に生まれます。

  • 定例会には必ず出席し、積極的に質問・意見する。
  • コンサルタントからの提案に対し、事業的な観点からフィードバックする。
  • サイト修正やコンテンツ作成に必要な情報提供を惜しまない。
  • 社内の関係部署(開発、営業、広報など)との連携を主導する。

このように、プロジェクトの当事者として主体的に関わることで、施策の精度は格段に向上します。コンサルタントを「外注先」ではなく、自社の目標を共に追いかける「パートナー」として捉えることが成功の秘訣です。

短期的な成果を求めすぎない

SEOは、広告とは異なり、効果が現れるまでに時間がかかる施策です。サイトの現状や競合環境にもよりますが、一般的に目に見える成果が出始めるまでには、最低でも6ヶ月から1年程度かかると言われています。

施策を開始して1〜2ヶ月で「全く順位が上がらないじゃないか」と焦り、コンサルタントを問い詰めたり、施策を頻繁に変更したりするのは得策ではありません。検索エンジンがサイトの変更を評価し、それが順位に反映されるまでにはタイムラグがあります。

もちろん、進捗を全く確認しなくて良いわけではありません。重要なのは、最終的な成果(KGI:売上など)だけでなく、そこに至るまでのプロセス(KPI:インデックス数、表示回数、CTR、特定コンテンツの順位など)を正しく評価することです。これらの先行指標が着実に改善していれば、施策は正しい方向に向かっていると判断できます。

長期的な視点を持ち、一喜一憂せずに腰を据えて取り組む姿勢が、SEOを成功させる上では不可欠です。

明確な目標(KGI・KPI)を共有する

「とにかくアクセスを増やしたい」「売上を上げたい」といった漠然とした目標では、施策の方向性が定まらず、成果を正しく評価することもできません。プロジェクトを開始する前に、コンサルティング会社と自社の間で、具体的で測定可能な目標を共有し、合意しておくことが極めて重要です。

目標は、大きく2つの階層で設定します。

  • KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)
    • プロジェクトの最終目標。事業の成果に直結する指標。
    • 例:Webサイト経由の売上を前年比150%にする、月間のお問い合わせ件数を50件にする。
  • KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)
    • KGIを達成するための中間目標。日々の施策の進捗を測るための指標。
    • 例:対策キーワードTOP10表示率を50%にする、オーガニック流入数を月間10万セッションにする、特定ページのコンバージョン率を2%にする。

明確なKGI・KPIを設定することで、初めて「何のためにSEOをやるのか」が明確になり、施策の優先順位付けが可能になります。 また、プロジェクトの成果を客観的に評価する基準となるため、コンサルティング会社との関係性を健全に保つ上でも役立ちます。この目標設定を曖昧にしたままプロジェクトを進めることは、羅針盤を持たずに航海に出るようなものだと心得ましょう。

SEOコンサルティングに関するよくある質問

個人・フリーランスに依頼するのはどうですか?、成果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?、契約前に準備しておくべきことはありますか?

最後に、SEOコンサルティングを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

個人・フリーランスに依頼するのはどうですか?

企業ではなく、個人事業主やフリーランスのSEOコンサルタントに依頼することも選択肢の一つです。

メリットとしては、一般的に企業に依頼するよりも費用を抑えられる点、そしてコミュニケーションが密になりやすく、柔軟な対応を期待できる点が挙げられます。優秀なフリーランスであれば、大手コンサルティング会社出身者など、高い専門性を持つ人もいます。

一方で、デメリットも存在します。まず、スキルや実績が個人に依存するため、玉石混交であること。信頼できる人を見極めるのが難しい場合があります。また、個人で対応できる業務範囲には限界があり、大規模なサイト改修や大量のコンテンツ制作などには対応しきれない可能性があります。さらに、病気や事故などで業務が滞ってしまうリスクも企業に比べて高いと言えるでしょう。

小規模なサイトのコンサルティングや、特定の分野のアドバイスを求める場合には、優秀なフリーランスは良い選択肢になり得ます。ただし、依頼する際は、その人の実績や評判を十分に調査し、契約内容を明確にしておくことが重要です。

成果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?

これは最も多い質問の一つですが、「ケースバイケース」というのが正直な答えです。成果が出るまでの期間は、主に以下の要因によって大きく変動します。

  • サイトの現状:新規ドメインのサイトか、長年運営されているサイトか。ペナルティを受けていないか。
  • 競合環境:対策したいキーワードの競合は強いか、大手企業がひしめいているか。
  • 目標の難易度:ビッグキーワードでの1位を目指すのか、ロングテールキーワードでの上位表示を目指すのか。
  • 施策の実行スピード:提案された改善策をどれだけ迅速にサイトに反映できるか。

あくまで一般的な目安として、多くの場合、何らかの変化が見え始めるまでに3ヶ月〜6ヶ月、安定した成果として実感できるようになるまでには6ヶ月〜1年、あるいはそれ以上の期間を見込んでおくのが現実的です。SEOは短距離走ではなく、長期的な視点で取り組むべきマラソンであると認識しておくことが大切です。

契約前に準備しておくべきことはありますか?

コンサルティング会社との初回ヒアリングや提案をより有意義なものにするために、事前に以下の情報を準備・整理しておくとスムーズです。

  1. 明確なビジネス上の目標(KGI):SEOを通じて最終的に何を達成したいのか(例:売上〇〇円、問い合わせ〇〇件)。
  2. 現状の課題認識:自社で感じているWebサイトの問題点(例:アクセスが少ない、直帰率が高い)。
  3. ターゲット顧客像(ペルソナ):どのようなユーザーにサイトに来てほしいか。
  4. 競合サイト:ベンチマークしている競合他社のサイトURL。
  5. 予算と期間:どのくらいの費用を、どのくらいの期間で投じられるかのおおよその目安。
  6. Google AnalyticsとGoogle Search Consoleの共有準備:正確な分析をしてもらうために、閲覧権限を付与できる状態にしておくと話が早いです。
  7. 社内の協力体制:サイト改修に協力してくれる開発担当者や、コンテンツ監修ができる事業担当者がいるかどうかの確認。

これらの準備をしておくことで、コンサルティング会社はより的確な現状分析と、実現可能性の高い提案を行うことができます。良いパートナーシップは、良い準備から始まります。